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【連載版】爆炎の大魔導士は世界を救う。(でも本当の属性は不遇属性の風属性なんです)ドヤ顔( ・`ω・´)  作者: naturalsoft


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試験の終わった後

シオンはグランドを後にすると、筆記試験のある教室へ向かった。

試験は順番に実技が終わった受験生が部屋が満席になると始まった。部屋にはA、B、C、D、と振り分けられており、試験問題が違うらしい。先に終わって別のクラスに問題を教えることはできない仕組みだ。


いざ筆記試験が始まるとテストの難易度に驚いた。

一般の王立魔法学園と座学は同じだが、そこに魔法工学が加わるのである。古代魔法や現代魔法の魔法陣や構築についての公式などがそれに該当する。


つまり、全ての言語が読めるスキルを与えられているシオンには簡単すぎる問題なのだ!


『クククッ!わかる。わかるぞ!?フレイムマスターの私には楽勝なのだー!!!!』


ニヤニヤしながら問題を解いているシオンを見た周囲の受験生や試験官はこんな難しい問題を前に笑って解いているだと!?と、勝手に驚愕したという。


「先生、解き終わったので退出してもよろしいでしょうか?」

「えっ、まだ半分の時間だが・・・まぁ、終わったのなら退出しなさい」


シオンは答案用紙を裏にして教室を出て行った。

試験官は答案を回収すると全ての欄が埋まっていることに驚いた。


『まだ正解かはわからないが問題は全て埋まっているな』


こうして他の生徒が試験中の静かな校舎の廊下をルンルン♪と歩いて出ていくシオンでした。


『クククッ、まだみんな試験を受けているのに私だけ先に退出なんて、なんて快感なんだろう♪』


これがルンルン気分で歩いていた理由だった。


「おや?もう筆記試験を終わらせたのかな?」


うん?と振り返るとザッ!校長と言う出で立ちのお爺ちゃんがいました。白い長い髭を携えて魔法使いのとんがり帽子をかぶっていました。


「はい。『簡単』な問題でしたのでもう終わりました」

「そうか。ならワシとお茶でもいかがかな?」


う~む?

相手の狙いが読めないな。


「大変魅力的なお誘いなのですが、今回は遠慮させて頂きます」

「ふむ?どうしてかね?」

「失礼ながら服装から魔導学園の教師のお方とお見受け致します。私は今回受験生なのです。要らぬ誤解を与えないために遠慮させて頂きます」

「ほぅ?」


教師とお茶をしていたなんて、後から癒着など噂されたらたまったものではないからね。


「それに───」


シオンは振り向いて答えた。


「合格して生徒になったらまたお誘い下さい」


!?


「ふふふっ、そうか。それもそうじゃな」


そういうとお爺ちゃんは頭を下げて反対の廊下へ歩いて行った。


「私も帰るか」


シオンは静かな廊下を歩いて帰るのでした。

家に帰るとお疲れ様パーティーが用意されていました。


「しおんお姉ちゃんおつかれさま!」

「お疲れしゃま!」


二人は3歳になるエリーさんとマリアさんの子供である。男の子と女の子だ。

可愛いのぅ♪


なでなでしながら可愛がるシオン。


「ふっ、流石は僕たちの子供だ。あのシオンちゃんがメロメロだ」

「そうだな。俺たちの子供は可愛い!」


ムラサメさんとレッドさんが親ばかしている。


「シオン、お疲れ様。筆記は半分の時間で解いて退出したって聞いたよ。流石だね」


お兄ちゃん・・・今はお兄様と呼んでます。


「まぁね♪簡単だったよ」


お兄様は『魔法学園』の方に通っている。実力的には魔導学園にも合格できたが、魔導学園は厳しいカリキュラムのため死者も出る厳しい学園です。フレイム家の後継者のお兄様を入れるわけにはいかなかったのです。


「そうそう、前に王都で工場を作る話があったじゃないか?」

「ええ、もう稼働しているとお聞きしましたが?」

「ああ、うちじゃなくてやはり模造品を作ろうと、複数の貴族がお金を出し合って新たな工場を作ったそうなんだ」


「予想通りですね」


「うん、それで工場と言う箱はできたが、貧民や孤児院の子供はうちがほとんど雇っているから人手が集まらなかったみたいなんだ」


うん?


「それで平民など雇ったみたいなんだけどね、賃金が安すぎてみんな辞めたらしいんだw」

「あらら・・・それで工場と言う箱だけ残ったと?」

「その通り。出資した貴族達は軒並み破産したか、負債を抱えて領地を手放したり、貴族籍を返上せざるを得なかったらしいよ」


お兄様は嬉しそうに笑いました。


「それでだ。今なら格安で工場を買い取ることができたんだよ」

「もう買い取ったのですか?」

「他に取られる前にね。我が麗しの姫ならもうわかるだろ?」


二人はお互いの顔を見て、嫌な笑いをした。


「クククッ!アーハハハハッッ!!!素晴らしいですわお兄様!!!!」

「シオンならそう言ってくれると思っていたよ!」


これで新しく作ろうと思っていた工場を建てる時間がなくなり、建設費が半値以下で抑えられます!


「しかし、問題は何を量産するかだな。売り上げは我々に入ってくるが王都の民を雇うとなると、最終的に潤うのは税金を納める王家の懐に入るからな」

「そうですよね~スライムの皮を利用したビニール栽培はうちの領地だけでやりたいですし、すでにマヨネーズとケチャップの需要と供給は最適化されておりますから」


何を作ろうかな~?

あ、アレがいいかな?


「お兄様、最近生産の目処が立った『醤油』と『味噌』を作りましょう!」


知ってます?

味噌を作る過程で醤油ができるんですのよ?


「おお!いいね。でも製法が外に漏れて・・・あ、大丈夫か。作るのに数年かかるもんな」

「ええ、製法が外部に漏れてもすぐには作れませんので大丈夫ですわ」


貴族達も発酵に数年もかかる商品を、気長に待つなどしないでしょう。それだけ経費が掛かりますしね。


「えっ、あの魚に付けて食べると、めちゃ美味い醤油も大量生産するのか!流石はシオンちゃん!」

「やっほい!」

「最高か」


紅い炎の皆さんは大喜びです。

私も内心は嬉しくて心の中で踊っています!


「養蜂場も軌道に乗ってきたし、全てが順調だな」

「ただ問題もあります。儲けすぎると敵を作り過ぎますので、多少の利益共有は傘下の貴族に分け与えませんとね」

「シオンが欲しいなど言ってくる王族がいると面倒だな」

「お兄様もね」


まだ二人には婚約者がいません。

似たもの同士の二人はまた悪巧みを始めるのでした。




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