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迷宮戦闘(ダンジョンバトル)  作者: 轟号剛


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古畑龍弥

-Bチーム


Aチームが迷宮支配人を倒したのと同じタイミングでBチームも倒していた、、


「7人もいたら楽勝だな」


田中が両手を後頭部に当てながら笑顔で呟く。


「先に行った五色がやられていなければいいのだがね」


金城は口では五色の心配をしているが、その口調はバカにしているものであった。


「はぁ、面白がってもう突っかからないでよね、、」


そんな金城に呆れた表情を見せる足立である。


七人は迷宮支配人が守っていた奥へと続くドアを開ける。


「こ、これは、、」


扉の奥には大量の魔物が倒されており、絵斗が驚きの言葉を溢す。


「ハァハァ、、

遅かったじゃねぇかよ?

7人がかりで一人相手に何分かかってんだよ」


部屋の真ん中では五色が魔物の死体の上に座って休憩していた。


体の節々に怪我を負っているがどれも致命傷ではない様子である。


「君こそこんな所で休憩してないでさっさと」


金城が笑顔で五色に喧嘩を売ろうとすると口元に何重にも糸が絡みつきその口を塞いだ。


「す、すごいじゃないか!

ざっと100体はいただろ?」


金城の言葉を掻き消すように糸川は引き攣った笑みで五色を褒める。


すると突如、糸川の隣に立つ足立の翼から羽が10枚五色に向かって飛んでゆく。


「あ?」


不意のことで五色は反応せず羽が体中に突き刺さる。


羽は白く光出すが痛みは無く、心地の良い暖かさを放つ。


五色の体に付いていた傷は徐々に癒えていくと数秒後には傷は全て完治していた。


「さぁ今度こそ一緒にいきましょ!」


足立は翼を羽ばたかせながら五色の隣に降り立つと魔物の上で座っている五色に手を差し伸べる。


「・・・」


五色は黙って足立の手を取って立ち上がると他のメンバー達も歩いてやってきていた。


「あけるよ」


いつの間にか奥の扉の前にいた田中が扉を開けると、次の部屋の中央には一体の魔人がいた。


「迷宮支配人を倒してきたか!

まぁそんくらいしてもらえないと困るがな。

俺は魔人アシュバル。かかってきな!」


魔人の姿は紫色の皮膚で覆われており、体長は3m程で巨大である。


頭には二本の角があり上裸で立っていた。


「よし、全員でやるぞ」


糸川が糸を両手から出しながら戦闘態勢になるが、その横を一人の男が駆け抜ける。


「先に行くぞ!!」


またもや五色が両手から炎を噴射させながら魔人の頭上へと飛んでゆく。


「待てよ、お前ばっかり我慢の限界だぜ!」


しかし、五色の足の裏から伸びる煙に引っ張られながら、五色の後を煙橋が飛び出した。


「お前離しやがれ!」


「絶対に今回もやると思ってたぜ。

てめぇだけに良いとこ持っていかれる訳にはいかねぇよ」


五色と煙橋がアシュバルの頭上を通り過ぎるが、アシュバルは特に二人を追おうとはしない。


二人は喧嘩をしながらも奥に続く扉を開けて進んでいってしまった。


「はぁ、、やっぱりこうなるんだね」


金城はいつの間にか糸川の拘束を抜け出しており、呆れた表情を浮かべていた。


「まぁ、いいじゃねえか。

ここで喧嘩するよりずっとマシだよ」


田中は既に戦闘態勢に入っており、その意識はアシュバルへと向いていた。


(頑張れ、五色君)


手元に筆を生成させながら絵斗は魔力を込め始める。


「もう!あの二人後で叱らなきゃ!!」


足立も翼をはためかせ空中に浮かぶと羽を周囲に円を描くように飛ばす。


「行くよー」


まのぬけた口調で鈴木が体を巨大化させながらアシュバルに走り出すと戦闘が開始された。


-Aチーム


「巨岩人形(ギガントクレイ)」


完全竜化する龍弥に太刀打ちする為に賢は全身を地面と融合させ、巨大なゴーレムを地面から生み出す。


ゴーレムとなった賢の拳と龍弥の拳が衝突すると賢の拳が僅かに削られるが、両者は後方に弾かれる。


「ガァァァア!!」


龍弥はその口に炎を溜めると賢の操るゴーレムの顔目掛けて発射する。


「あえて理性を飛ばしたか?」


最初の陽気な老人のイメージから一転、武蔵は真面目な表情で衝撃波で宙に飛び跳ねると左手で龍弥のブレスを消し去る。


「プレイヤー5人を相手に勝てるなんて考えてないでしょ?」


龍弥の背後に回り込んだ愛が風の刃を繰り出し龍弥の背中を抉る。


「ギャァァ!!」


悲鳴のような叫び声を出しながら龍弥は尻尾で愛をはたき落とそうと振り回す。


尻尾が愛を捉えるよりも早く勇が現れると愛を突き飛ばす。


愛は尻尾の射程から逃れるが勇は尻尾当たり粉々に砕けてしまう。


しかし、それは分身であり本体は龍弥の尻尾の根本に走り込んでおり手に持つノコギリを振り下ろしていた。


龍弥の硬い鱗に阻まれて両断はできないが数センチ体を削る事に成功する。


更に勇の持つノコギリの力によって龍弥の魔力がごっそり削られる。


「グァォォ!!」


龍弥は悲しそうに叫ぶとその瞳から大粒の涙が二粒落ちる。


「黒星(ブラックスター)」


龍弥の頭上に浮かんでいた清矢は片手を突き出して照準を合わせると、手から黒い球体を生み出す。


黒い球体が龍弥の頭目掛けて放たれると龍弥は寸前で気づき体を捻ってかわそうとする。


しかし、その巨大では回避しきれず腹部に球体は当たってしまう。


途端に腹部は球体に吸い寄せられるように捻り、龍弥の横腹は抉られてしまう。


「ぐぁぁあ!!」


龍弥は竜化を保てなくなり元の人型に姿が戻ってしまう。


「・・・何でだよ?」


そんな龍弥の喉元にノコギリを添えながら勇は弱々しい口調で問いかける。


「妹を助ける為だ、、

 悪いな勇」


龍弥は抵抗する事なく諦めたように目を閉じる。


「何があったのか知らないけど、あんたには優勝目指して欲しかったよ」


勇は悲しげな表情に涙をポロポロとこぼしながら龍弥の首を刎ねたのだった。


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