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今のままで…いい…。 vol.009 「そして…、世の中は、そんな経営者を見逃さない。」

「そして…、世の中は、そんな経営者を見逃さない。当時40代の尾田君のお父さん。最愛の奥さんをなくしてから、1年も経たないうちに、親族からお見合いの話が出た。」

内海。


奈都美、

「わお。」

そして…少し頭を傾げて…、

「会社の…ため…???」


内海、

「う…ん…。まぁ~~、そうだろう…なぁ…。けど、当時、お父さんの方は、そんな気がなかったらしい…。…なんだ…けど…。その…お見合い写真を見て…。もしかしたら…って、思った…らしい…。」


その時奈都美、

「課…長…???」


「うん…???」

「なんで…、そんなに…詳しいんですか…???」


その声に、

「お~~っと~~。またまた、良い質問だ~~七瀬~。」


奈都美、

「はい…???」


「実はな。これって、全部、お馨さんから聞いた…ことだ。」

「部長―――――っ???」


「ふん。お馨さん。尾田君のお姉さんの大学の後輩。」


その声に奈都美、

「え゛~~~~~っ!!!!」


そして内海、

「続き…訊くか~~???」


「はいはいはい。もちろんです。一応…、商品開発として。同じ…商品の…。」


そんな奈都美に、

「おぅ。…とは、言いたいが、残念、時間だ~~。」

そして内海、内ポケットからスマホを取り出して、スワイプして、

「居酒屋…、八重垣。メモしとけ。」


奈都美、

「居酒屋、やえがき…。」


「まっ、男友達と良く行く居酒屋だ。マルシェとは全く雰囲気…違うけどな。おま…、今日…予定は…???翔と…デートとか…???」

「あ…、いえ…、別に…。はい、大丈夫です。」


「んじゃ…、俺…、先に店…行ってるから。」

「あ~~。はい。分かり…ました…。」






そして…夕方…7時…。店に行くと…。


奈都美、

「部長――――っ!!!」


瀧澤、

「ヨッ、お疲れ~~。尾田君の事…、訊きたいって…、庸ちゃんから聞いてね~~。おいで、おいで。」

奈都美を手招きして。


奈都美、瀧澤の隣に、

「失礼…しま~~す。」


「どう…???尾田君。…って言うか、伸永…???…なんとも…ナイーブって感じでしょう~~。母親の愛情なし。父親の厳しさも持ってないからね~~。」


その声に奈都美、

「へっ…???」


瀧澤、

「…で、庸ちゃんの話の続き~~。尾田君のお父さん、お見合いしたとこまでは良いよね。」


「あ…、はい。」


内海、

「七瀬、おま…、酎ハイだっけ。」


奈都美、

「あ…、はい。」


内海、コールを押して。


瀧澤、

「うん。お見合いをして…。かかか。スピード結婚。半年後ね。」


奈都美、

「わお。」


店員、

「お待たせしました。」


内海、

「酎ハイね。…あと…、お馨さん…???」


瀧澤、

「うん。お代わり。」


内海、

「あいよ。同じの、お願い。」

そして奈都美を見て、

「あ~~っと、七瀬、心配すんな。お馨さんの奢りだから。」


奈都美、その声に、

「すみ…ま…せ~~ん。」


瀧澤、

「…で~~。その一年後…だっかな…。伸永が、産まれたと思ったら…。」

そこまで言って、瀧澤、いきなり、口をつぐむ。

自分の口に人差し指1本立てて…。


奈都美、その瞬間、

「へっ…???」


内海、

「トップシークレットだぁ~~七瀬~~。」

お通しを食べながら。


小さな声で瀧澤、

「伸永の…お母さん…、伸永…生れてすぐに…。亡くなった。」


その瞬間、奈都美、

「えっ!!!!」


瀧澤、

「シッ!!!」


奈都美、

「あっ。…すみま…。」


「まっ。死因は…、多分…、それなりに…想像は…付くんだけど…。もぅ…、今じゃ…時効だけどね~~。」






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