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今のままで…いい…。 vol.043 「そのお店ね…。妹が見つけたお店なんだけど…。」

奈都美、隣の伸永の顔を見て、

「尾田君、ほんとうに~、何も…オーデコロンとか、付けてない…???」


その声に伸永、

「はぁ~~あ…???」


奈都美、可笑しくなって、手を振って、

「いやいやいや。うん。付けてないんなら、うん。それでいいや。うん。ごめん。」


「はぁ……。」

「そのお店ね…。妹が見つけたお店なんだけど…、何と、その店のオーナーが…剛ちゃんの知り合いなの。」


「剛ちゃんって…、あの…マルシェの…???」

「うん。…以前は良く、マルシェにも通ってたみたい。私は見た事、ないんだけど…。…それもそのはず。お菓子作りのために、フランスで修業してたみたい。それで日本に帰ってきて、お菓子屋さん…作ったと。」


「へぇ~~。」

「しかも…、その事、剛ちゃん、知らなかったんですって~~。妹が見つけて、初めて。なんだよ、あいつ、日本…戻ってきてんじゃん。店やってんじゃん。知らせてくれよな~~。って…。…それが縁で、私も紹介してもらって、それからはもぅ~~。意気投合。綺麗なオーナー。」


伸永、

「へぇ~~。そうだったんだ~~。」





その頃、瀧澤、スーパーの店長と事の顛末を知り謝罪。

そしてその足で、購入した家庭に直行し、謝罪を済ませていた。

その時点では内海からのSNSの件の詳しい連絡はなかった。

けれどもそれには触れず…。


いずれにしても、SNSはもとより、スーパーでの異物混入と言う事件事態、

メディアからは逃れる事の出来ない社会問題だった。

瀧澤はそのまま、商品を製造した取引先店舗に向かっていた。


クック・ル・ポットの商品企画開発部のスタッフも、それぞれ各店舗、

そして購入者を躍起になって当たっていた。


瀧澤、フルレットにてオーナーと。

既にクック・ル・ポットの商品企画開発部の靖子から連絡を受けて、

驚愕の事実となったフルレットの職員たち。その時点で一斉に製造停止。

フルレット、小さな店舗である。正式な社名は、「小さいお花の「フルレット」」職員は10名。

オーナーの桐ケ谷美緒(きりがやみお)、職員と共に瀧澤の話を…。



瀧澤、

「今回は…私どもの不手際で、当店舗に多大なご迷惑をお掛けしまして、申し訳ございません。お詫びします。」


美緒、

「とんでもない。瀧澤部長、どうぞ、頭を上げてください。」


職員たちも、

「そうです、そうです。実際は私たちの作った商品から…、でしょう。」

「うんうん。」

「でも…、変よね~~。何をどうしたら…、ホッチキスの針…、商品の中に…???」

「うんうん。不思議~~。」


瀧澤、

「…と、申しますと…???」


美緒も職員たちの顔を見まわしながら、瀧澤に、

「部長、こんな事、申し上げるのもなんですが…、うちのお店…、ホッチキスって…使ってない。…と言うか…置いてないんです。」


「それに、針と言う名のつくもの…、使ってないし…。」

職員のひとり。

「ねぇ~~。」


全職員も、

「うんうん。」


「それでも、万が一って言う場合もありますから、職員が身に着けるエプロン、ポケットなし。」

また別の職員。


「そう。しかも、厨房に入る場合には必ず、検針器も使ってるくらいだから…。」

腕組みをしての隣の職員。


そう言われて瀧澤、職員全員のユニホームを見て、

「あ。ほんと。」


そして職員のひとりが…、

「瀧澤部長…、拝見します~~???」


お店の中を…。瀧澤、隈なくお店の中を見て…。


そして腕組みをして、

「ん~~。全く、その通り。」


そして美緒、

「都築さん、部長に厨房の中。」

そして、

「瀧澤部長、パティシエの都築、お店の中、案内させます。」


瀧澤、

「うん。ふふ。ありがと。」




そして一部始終、見回した後、

「うん。全然…だよね~~。」






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