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今のままで…いい…。 vol.033 歩き出す姉に伸永、「女の…人…。」

「…って言うか、入社してすぐに、そんな仕事…出来る訳~~???」

伸永に梨花。


「…んな訳ないじゃん。ちゃんと、もうひとり、先輩社員、いるよ~~。」

「…でっ、しょうね~~。男、女…???」


そんな姉に伸永、

「姉ちゃん。」


梨花、

「はいはい。分かりました~~。じゃ、帰るわ。」


そしてバッグを持ち、立ち上がり、歩き出す姉に伸永、

「女の…人…。」


「ふ~~ん。」

「なつみ…って…、人…。」


「ふ~~ん。」

そして、またテーブルの伸永のスマホを持って、

「ふんふんふん。奈都美…さんかぁ~~。くく、しっかりと登録してある~~。」

その画面を伸永に見せて、

「ふふ。」

そしてスマホをまたテーブルに戻して、

「じゃね~~。姑と舅、小姑が、待ってる~~。」

リビングから廊下に出て、玄関に、

「あっ。ノブ~~。」


伸永、

「え~~~。」


「あの…さぁ~~。瀧澤部長~~。」

「あ~~。」


「よろしく言っておいてね~~。私が、感謝してるって~~。」

靴を履きながら、

「私もライン送っておくけど~~。」


遠くから、

「分かった~~。」


「鍵、しっかりお願いね~~。おやすみ~~。」



そして、ガレージの車の中でスマホに文字打ち。

「OK~と。」





テーブルの上のパソコンで画面を見ながら。そしてマグカップのコーヒーを啜って。

左手には一枚の書類。

すると、

「ピコピコン。」

スマホからラインの着信音。

「ん~~???…あは。ははは。梨花さ~~ん。ん~~。何々~~。お馨~。ありがと。ノブに会社の友達、出来たみたい。あやつのスマホにその友達の電話番号登録。それに、昨日は、その友達とお酒飲んだみたいだし。助かる~~。んじゃね。」

メールを読みながら馨子、

「はは、そっか~~。ノブ君、ナッちゃんたちとお酒~~。ぷっ、きっとマルシェねぇ~~。うんうん、OK、OK。どんどん仲良くなっちゃえ~~。」

そして今度は着メロ。

「おっと~~。はい、お疲れ~~。」


スマホの向こう、

「あ~~俺~~。明日帰るわ~~。予定よりスムーズに行った~~。」

馨子の夫、航(わたる)である。


馨子、

「なんと、3日も早い。かっかかかか。」


「そっち、変わりない…???」


コーヒーを飲んで、

「うん。大丈夫。OK。気を付けて~~。ハニ~~。」

そこまで言って、

「あ~~っと~~。シンガポール土産…、ねっ。」


その声にスマホの向こう、

「もう…買いました。ダーリンの好きなヤツ。」


「お~~っと~~。さっすが~~。……、うん。うんうんうん。へぇ~~……。」






上下アニマルのルームウェアを着て、髪をバスタオルで拭きながら、

階段を上りながら奈都美、

「ふ~~。スッキリした~~。妃呂~~。お風呂上がった~~。」


向かいの部屋から、

「あ~~い。」


部屋のドアを開けて、ベッドに背中から、バン。

「ふ~~~。」

頭の中に浮かぶ、伸永の顔。

「ふ~~~ん。どうすりゃいいのかね~~。ああいうタイプ~~。本音っちゃ~~。苦手なんだよね~~。」

口をへの字にして。そして顔をテーブルの上のスマホに。

「…ん…???…電話…来てたか…。うぃっしょ。」

そして画面を…、

「はい…???」

そして、

「うっそ~~~。有り得ないでしょ。」

そして、

「マジマジ…、ねぇねぇ…、うそでしょ。なんで…???ひぇ~~~。」

そしてなぜかしらドキドキしながら、不在着信に指でポン。


3回のコール。5回のコール。けれども相手は出ない。

そして10回のコール。

「あ~~ん、もぅ!!!」

そして耳元から離して終了ボタンを…。その時、

「もし…もし…。」


その小さな声に奈都美、

「へっ…???」






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