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今のままで…いい…。 vol.031 「一緒にやってる…人たち…かぁ~~。」

 伸永の、そんな声に梨花、

「一緒にやってる…人たち…かぁ~~。」

ソファーに両手。そしてまっすぐに伸ばした両腕。

その姿勢から今度は、伸永の向かいのソファーに座って。

白地にカラフルカラーの花柄のマキシスカート。

そんなスカートの中から左脚に右脚を乗せたように。

トップスはグリーンのニットの7分袖。

そして右手の上に左肘を乗せて、左手人差し指を口元に。

そして、伸永を見て、

「ふ~~ん。」


伸永、

「なんだよ~~。」


梨花、

「ふん…???」

そして、

「いや…。なんでも…ない…けどさ…。」


雑誌を見て、姉を見て、そして雑誌を見て、伸永。


「あんたがさ。ようやく、一緒にいられる人たち、出来たんだなって…、思って。」

専ら雑誌を見ている伸永。

「父さんの会社じゃ…、そんな事…まず有得なかったから…。ねぇ~~。」


伸永、

「うるっさいなぁ~~。」


そんな伸永に梨花、

「んもぅ~~。傑さんだって、心配してんだから、ノブ君、何とかみんなと一緒に、頑張って欲しい。」

そして、

「あの人なりに、あんたの事、心配してんだからね~~。何かあったら、すぐ連絡してくれ、出来る範囲で、何とかしたいって。」

そこまで言って梨花。

「けどさ~~。なんで…、あんたの電話から、女の人の声…、だったのかな~~。」

伸永の顔を下から覗き込むように…。


そんな姉に伸永、雑誌を見ながら、目をキョロキョロと。

「仕方ないじゃん。あぁ…なっちゃったんだから。」


「あぁ…、なっちゃった…???」

そして、

「…と言う事は…、もしかして…、あんた…、記憶…ない…訳…???」


伸永、むすっとした顔で、

「…カウンターで、ピール飲んでて。そして…。飲み終わって…マスターに、お代わり。って…、言ったトコまでは…覚えてる。」

そして少し間を置いて、

「その後…???」

首を傾げて。


梨花、

「かっかかか。」

そして、

「でさ、でさ。お店に、何人…いたのさ。くく。」


「僕と…。男、ひとり。女性…。」

目をキョロキョロと。

「4人…???」


その声に梨花、

「へっ…???女性…4人も…???凄~~~~。あんた。凄いじゃ~~ん。」

そして、頭の中で、

「…ナイス。お馨。」

にっこりと梨花、

「女性4人も…。うんうんうん。」


「みんなに、折角こういう会社いるんだから、友達作れって。」


梨花、

「へぇ~~~。良い事言うじゃん。うんうんうん。」


「勝手にスマホに電話登録されて…。」


「うそっ!!!!」

ビックリ顔の梨花。そして伸永の周りを見て、

「へっ…???なになに、あんたのスマホ…何処よ…???」


「どこって…。鞄の中。」


その途端梨花、

「バッカじゃな~~い。折角電話登録してもらって…。」

そのまま立ち上がり、伸永の部屋に駆け付ける梨花。

階段を上って、部屋の中の机の上の鞄から伸永のスマホを取り出し。

階段を下りながら、

「おぅ、おぅ。おぅ、おぅ。女性3人に、男性ひとり。わお。かっかかかかか。ふ~~ん。木綿子。葉月。そして奈都美。…それから…、翔。うんうんうん。」

再びソファーに落ち着いて。

「…で、何々、ウチにあんた、送ってくれた人、こん中に…???」


伸永、首を振って、

「ううん。違う人…。」


「違う人って…???」

そして登録された名前と人数を見て、

「あっ、そっか。さっき、あんた…女性4人って…。」


「うん。僕を送ってくれたのは、部署で、隣の席の、その…翔って…人と。」


梨花、

「うんうん。」






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