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今のままで…いい…。 vol.021 伸永、「あのぉ~~。」

「…って言うか~~。」

朋代。


奈都美、

「ん~~???どしたの~トモさ~~ん。」


「えっ…???んじゃ、あの…梨花さんの…。弟さんって…訳…。尾田君…???」

「うん。」


葉月、木綿子、

「そう…なんだって。」


「綺麗なお姉さん…。」


朋代、

「うん。綺麗な人だよ。しかも、凄い、貫禄あるし。」


奈都美、

「うん。部長もそう言ってた。」


伸永、

「あのぉ~~。」


葉月、両手を叩いて、

「かっかか、また出た、尾田君の…、あのぉ~~。」


奈都美、いい加減に…。…けれども、

「ぷっ。まっ、いっか。…そんなに…すぐに性格なんて、変わんないよね~~。まっ、じんぐりじんぐりと、行きますか~~。」

そう言って、隣の翔の右二の腕に、

「頼むぞ~~翔~~。」


朋代、

「おやおや。」


伸永、翔の二の腕に凭れているような感じの奈都美を見て、目をパチクリ。


葉月、

「かかかか。ナツの彼氏…、翔なんだよ。」


その声に伸永、いきなり葉月に振り返って、不可思議な目で。


葉月と木綿子、

「かかかか。何その目…???」


伸永、

「や…っぱり…、そうだったんですか…。」


葉月、

「へっ…???…なんだ、気づいてたんだ…???」


「いえ…。そういう…訳でもないんですけど…。…なんと…なく…。」

「…で、あんたを、私ら4人で、盛り上げようって…。」


「かかかか。いつまでも、うじうじしてないで。」

木綿子。


「綺麗処から言われるだけで、元気になっちゃうって。ねぇ~~。」

美玖。


剛輔、

「お~~。言うね~~美玖ちゃ~~ん。」


「当然、持ち上げないと~~。」


「かっかかか。逆に美玖ちゃんから言われたよ~~。」

口を尖らせながら葉月。

「はい。頑張ろう~~おっだく~~ん。」



そんな5人に少しずつ今までの大人しかった感覚を溶かしてくれるように…。


そしてアルコールが少し効いたのか…。ジョッキを30分くらいでようやく飲み干して。

伸永、

「ふぅ~~。」


奈都美と葉月。そして翔。

「お~~。ようやく…飲み干した~~。偉い。尾田君。」


伸永、

「ありがとうございます。マスター。お代わりお願いします。」

全く酔った感覚ではなく、素面の顔で…。


剛輔、

「おぅ。…けど、余り、無理すんな。」


伸永、

「大丈夫です。お願いします。」

そして、

「ハハハハ。」

笑顔で笑う伸永。


奈都美、伸永の肩をポンと叩き、

その瞬間、いきなり伸永、グラリと体を左の奈都美の肩に。


奈都美、

「お~~~っと~~。」


葉月、

「わぁ~~~。」


翔、

「おぃおぃ。」


剛輔、

「なんと。」


朋代、

「やっちまったか~~。」


木綿子、

「やれやれ…。」


全く動かない、自然体の伸永。


剛輔、

「都~~。やっちまったな~~。」


自分の体に凭れている伸永に奈都美、

「もぅ~~~。なんでよ~~。」


翔、

「はいはい。しゃあねえだろ…。トモさん、尾田君の家って…???」


朋代、

「あ~~。うん。じゃ、行こか。」


奈都美、そんな翔と朋代に、

「ごめ~~ん。」

両手を合わせて。


朋代、

「な~~に言ってる~~。尾田君にも、ある意味、いい刺激になったんじゃ、ないの~~。」

そう言いながら、

「行こう、翔。」


翔と朋代から抱えられながら。


翔、

「全く、動かねぇなぁ。かかかか。」


剛輔、

「あ~~。ちょっと待ってろ、今…タクシー。」




そして、それから30分後、奈都美のスマホに…。

「おっと、翔。もしもし、翔、尾田君ち、着いた…???」


スマホの向こう、

「は~~。良いんだけど…。…って、どこだよ…???トモさん…。」


朋代の声、

「ん~~???」


翔、

「鍵が…。」


奈都美、

「鍵…???」

そして、葉月と木綿子、剛輔の顔を見て…、

「あっちゃ~~。今度は鍵っ???」






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