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今のままで…いい…。 vol.002 「…で、どうだった、鹿児島~~???結婚式~~???」

社内ラウンジで…。


「…で、どうだった、鹿児島~~???結婚式~~???」

弁当を食べながら、神田葉月(かんだはづき)。


奈都美の同級生…と、言うか幼馴染である。

家も近所で、いつも一緒にいる友達。通称、カンちゃん。


「うんうんうん。写真は写真っ!!!もぅ~~。見たくって見たくって。お医者さんとの結婚式なんでしょ。」

にこにこ顔で奈都美に写真をねだる菱川木綿子(ひしかわゆうこ)。


奈都美と葉月の1年先輩である。通称ユッコ。


ふたりの間に挟まれ、目をパチクリ、口を一文字。そして、おかずを口にポン、

「へっへっへ~~。」

奈都美。七瀬奈都美(ななせなつみ)。25歳。

神田葉月と共に、4年前に食品会社クック・ル・ポットに入社。商品企画開発部所属。


鹿児島に住んでいる母親の姉の娘、

5歳年上の従姉の結婚式でこの度、母親と共に鹿児島に。

10日間の有給取得。東京に帰ってきたばかりである。


「ムフフフフフ~~。」

笑いながら、スマホで画像の画面を。それを木綿子の前に、

「どうぞ~~~。ニッ。」


木綿子、

「やった~~~。きゃっははは。」


奈都美、

「とにかく、すんごい。さすが、お医者様。豪華~~。」


「うんうんうん。そんな感じ、伝わってくる~~。」


「いいな~~。結婚式。」

奈都美の隣でうっとりしている葉月。


奈都美、そんな葉月に、

「ねぇ~~~。」


葉月、

「…って、ナツはいいじゃん、ちゃ~~んと、翔っていう、彼氏…いるんだもん。付き合って2年目、そろそろなんじゃないのぉ~~。」


そんな葉月に奈都美、

「ふふ~~ん。ニヒ。」


「ねっ。良い感じなんじゃないのぉ~~。」

木綿子、写真を見ながら奈都美の左二の腕を肘で突っつく。

「翔には、お土産、どんなの~~???」


奈都美、

「かかかか。教えたげな~~い。シッシッシ。」

…と、その時、

「あっ。」


葉月、木綿子、

「…ん~~???」


葉月、

「ユッコ、私にも、写真、写真。」


奈都美、

「ねね。…あの…新入社員って…。なんなの…???」


その声に木綿子、写真を見ながら、

「あ~~。かかかか、おだ…のぶなが。最初、名前聞いたときに、みんな、びっくり。」


葉月、

「そりゃ、そうよ~~。みんな…マジでって…顔…。かかかか。…でも、うん。まぁ…、名前…漢字を見たときに…。そんな意識、ぶっとんだけど…。名前を聞くと、お~~~。なんだけど…、漢字を見たら…。特に……。しかも…。」


木綿子、

「うんうんうん。まっ、フルネームで、呼ぶことなんて、まず…ないから…。」


奈都美の右肩をトントンと葉月、

「だから、それからは殆ど、オダ君で、通ってる。」


奈都美、

「ふ~~ん。オ…ダ…くん…かぁ~~。…それにしても…。なんとも…。」

変顔しながら…。

「…オタク…的な…。」


その声に葉月、奈都美の右肩を叩いて、

「かかかか、そうそう、そんな感じ~~。」


木綿子も便乗して笑いながら…。


奈都美、

「ねっ。ねっ。」

葉月と木綿子、交互に見ながら、

「でしょ、でしょ。」






「お~~い、ナッちゃ~~ん。」


主任の大石康(おおいしやすし)から声を掛けられ、奈都美、

「あっ、はい。」


奈都美の傍に歩み寄り、

「これ…、頼めるか。」

奈都美に書類を渡して康。


奈都美、

「ふん。新しいの…。」


康、

「うん。」


内海、

「そうだ~~。新しい商品開発だ~~。営業の加瀬(かせ)が、会議中にふと浮かんだアイディアなんだと~~。」


奈都美、

「加瀬…さんが…。」


加瀬とは、加瀬優里亜(かせゆりあ)、食品会社クック・ル・ポット、営業社員である。






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