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今のままで…いい…。 vol.016 奈都美、そんなふたりの顔を見て…。

奈都美、そんなふたりの顔を見て、変顔で、

「あれ…???言ってなかったっけ…???」


葉月、顔をクシャリとさせて、

「こんにゃろめ。家族はお姉さんだけしかいない。それだけでしょうが~~。」


その声に伸永、

「えっ…???…七瀬…さん…。」

右に顔を向けて。


奈都美、

「あ…。あはははは。」

その時に、また伸永から薫る匂い。

一瞬奈都美、

「ふん…???」

そして、伸永から少し仰け反るような感じで、両手をヒラヒラと…。

「あはははは。ごめん、ごめん。いやいやいや。」

そして軽く咳払いをして。

「…でもさ。…尾田君、あんまりおとなしいから…。相手の事…。まぁ…、仕事…一緒にする…訳だし…。…私だって、そういう人の事、知りたいし。…知らなきゃいけないし。…どういう…性格なのか…。…んでもって、ある意味、共有できる人なんかも…いても…、良いんじゃない…???」


その声に葉月、腕組みをして、頭を数回縦に。


木綿子は逆に、

「ぷっ。そこまで言う…???私らの仲で…。」


奈都美、そんな木綿子に、

「ユッコ。」


木綿子、

「かかかか、はいはい。」


奈都美、

「…けど…。」


葉月、木綿子。

「ん~~???」


奈都美、

「部長が…言ってたんだけど…。ほんと…尾田君のお姉さん、綺麗でもあるけど、なんだか、貫禄もありそうだし、しかも…優しそう~~。」


木綿子、

「うんうん。それは納得。うん。」


「12歳…違うって事は…、お姉さん、今…、36…???」


その声に伸永、コクリと首を…。


「それにしてもさ~~。電話登録が、お姉さんだけって言うのは…。ちょい…、けしからん。」

木綿子。

「あんたさ~~。折角、こういう職場にいるんだから…、もちょっと…友達…増やそうよぉ~。」


その声に葉月と奈都美、

「あんた…。」

その途端にふたり、

「ぷっ。」


木綿子、

「なによ~~。いいじゃん、いいじゃん。」

そして奈都美に、

「ナツ、こいつのスマホ。」


その途端、奈都美、変顔で、

「ぷぷぷ。今度はこいつかぃ。」


木綿子、奈都美からスマホを受け取って、指でキーを押すように。

そして自分のスマホを取り出して。着信音。

「パッパ~、パパパ~。パパパ~パパパ~~。パッパ~パパパ~…。」


その着信音に伸永、

「えっ…???ロッキーのテーマ…。」


木綿子、

「おし、来た~~。」

そして、また指でキー押して、

「はい。私の番号、登録したかんね~~。はい、次はカンちゃん、どぞ~~。」


それを見て奈都美、

「や~~るな~~。さすがはユッコ。」


葉月、

「ほぃほぃほぃ。んじゃ、私も~~。」

そして葉月のスマホからの着信音。

「タラタラタ~ラタ~~ン。」


伸永、

「美女と野獣…。」


葉月、

「おっ、知ってるねぇ~~。うんうん。いいじゃん、いいじゃん。これ聴いてすぐ分かるなんて、凄~~い。」

そして、

「ほぃ。私も登録完了~~。ニッシッシッ。いつ電話しても…OKよ~~。」

伸永に両手を交互に、「おいで、おいで。」のゼスチャー。


そんな葉月に木綿子、

「何言ってる。彼氏、しっかりいるくせに。」

葉月の後ろ頭をパン。


葉月、

「かかかか。ごめん。」


奈都美、

「…って事は、必然的に、私も…か。」


「あったりまえでしょう~~。普通なら、あんたが一番先なんだから~~。」


「はいはいはい。」

そして奈都美、伸永のスマホに自分の電話番号を…。

テーブルの端に置いた自分のスマホから…、

「ラ~ラ、ラ~リラララ~~ン。…ラ~ララ~リラララ~~。」

奈都美、

「ウシ。来た。」


そして木綿子と葉月。ふたりともに伸永に、両肘を突いてニッコリと、

「オッダく~~ん。」






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