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今のままで…いい…。 vol.015 「そんなに…大人しくしてたら、美味しいもの…作れないでしょ。」

「うん。ウチの部署の古株社員。未希村靖子。素敵なお母さんっぽい人…いるでしょ。」

木綿子。


伸永、

「あっ。あ~~。」


「美味しいもの開発して、お客様に喜んで頂ける。私たちはそういう仕事をしてるんです。」

そう言って奈都美、

「そんなに…大人しくしてたら、美味しいもの…作れないでしょ。」


その声に伸永、いきなり黙り込んで…。

そして小さくなって…。


そんな伸永を見て奈都美、いきなり意気消沈。

「あ~~…。」


そんな伸永を見て葉月、

「かっかかか。やぶへびだったね~~。ナツ~~。」


「もぉ~~。」

そして、チラリと伸永の食べているお弁当を見て奈都美、

「うん…???…って言うか、ほんと、尾田君のお弁当、美味しそう~~。」


その声に伸永の向かいに座っている木綿子、

「おぅ…???」


奈都美、

「なんだか。男性に作るお弁当って感じ…しない…。」


伸永、そんな奈都美の声に…、

「……。」


葉月、一瞬、

「ぷっ。」


「いつもと…変わんない…弁当…だけど…。」

ぼそりと伸永。


「ねね、尾田君のお姉さんって、どんな人…???」


木綿子も葉月も、

「うんうん。」


伸永、キョトンとしながら、隣の奈都美、そして斜め向かいの葉月、

そして向かい側の木綿子を見て…。


木綿子、テーブルに両肘を着いて、腕組みをして、

「写真とか…ないの…???スマホに…。」

ニッコリと…。


葉月、

「うんうん。」


「ある…には…、あるんですけど…。…僕…あんまり…写真って、撮らないんで…。」

そしてバッグからそろりと自分のスマホを取り出して…。


「へっ…???スマホ…、バッグの中…???」

木綿子。


伸永、

「そ…う…ですけど…。」


「そして、そのバッグって…、いつも…何処に…???」

「ロッカーの…。」


木綿子、

「はい…???」


葉月、

「ぷっ。」

可笑しそうに。


奈都美、

「あ…の…ね。尾田君。…仕事でこれからいろんな事、あるとも…思うから…。スマホは常に携帯して。」


そんな奈都美の声に伸永、

「あ…。あ、はい。」

そして、

「でも…、僕って、殆ど、誰とも、電話…しないけど…。」


奈都美、

「うそ…???」

そして、

「お…尾田君…、ちょっと…失礼だけど…、君のスマホ…、ちょっと借りていい…???」


伸永、

「あ…、はい。どうぞ…。」


「ちょっと、中…見て…いいかな…???」


葉月、

「ちょ…、ちょっと…ナツ…。」


伸永、

「何も…、ない…ですから…。別に…。」


そして奈都美、伸永のスマホ、あれこれ見て、

「うそ…。通話履歴…、お姉さんばっかり。」

そして、

「はい…???…電話…登録…、お姉さん以外…全くなし。」


その声に木綿子と葉月、

「うそ――――っ!!!」


奈都美、

「いやいやいや。だって…。ほんと…、何にもないんだもん。」

葉月に伸永のスマホを…。


そして葉月、木綿子とそのスマホを…。

「うわっ。ほんとだ…。」

そして保存してある画像を…。

「わっ!!!綺麗~~~っ!!!」

葉月。隣の木綿子と向かいの奈都美に伸永のスマホの画面を。


木綿子、

「おっと~~~。」


奈都美、葉月から目の前に出されたスマホの画像を見て、

「ん…???…うそ。」


「これって…尾田君のお姉さん…???」

葉月。


伸永、

「あ…。はい…。」


葉月、木綿子に画像を見せて、木綿子、眉毛を上下に、

「凄っ。」


奈都美、

「ねね、カンちゃん、スマホ。」


葉月、

「うん。ほら。」


奈都美、スマホの画像を見て、

「確か…、12歳…年上って…。」


その声に葉月と木綿子、

「え゛っ。お姉さん…12歳も歳…違うの…???」

その途端、葉月も木綿子も、奈都美の顔を見て、

「ナツ~~~。聞いてないけど…。」

口を尖らせて…。


奈都美、変顔で、

「えっ…???」







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