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今のままで…いい…。 vol.015 「尾田君ってさ。いつも…そんな感じなの…???」

自分の席に就いて靖子、

「おっと…、部長は…???」


内海、

「あ~~。今…、部長以上の管理者会議だ。」


「あっ。そっか。」


康、靖子に向かって、

「ヤッさん、お疲れ~~。そして、おはようございます。…どうでした、福嶺(ふくみね)スーパー…???」


そんな康に靖子、

「うん。まま、あんな感じでしょうね~~。これから、どれだけ、お客、引っ張られるか…。…ただ、近くに小中高の学校があるから、ある種、集客には良いかも…。新規オープンはナイスな場所だよね~~。」


内海、

「おぅ、おぅ、幸先いいね~~。」


「まっ、朝いちばんで、市場調査…、行った甲斐はあったかと…。」


未希村靖子(みきむらやすこ)、38歳。商品企画開発部の古株社員。通称、「ヤッさん。」

商品企画開発部の中では…一番の面倒見の良い社員であり、2児の母である。





廊下を歩きながら奈都美、

「尾田君ってさ。いつも…そんな感じなの…???…大人しくって…。かなり…物静かな感じ…なんだけど…。」

けれども、何故か、伸永の体から感じる心地の良い匂い。


そんな奈都美に伸永、

「そう…ですけど…。」

キョトンとしながら…。


奈都美、

「ふ~~~ん。」

そして、

「ねね、変な事…訊くようだけど…。」


「なんでしょうか…???」

「尾田君、ほん~~とに、何も…付けてないの…、コロンとか…なんか…???」


ぼそっとした感じで伸永、

「付けてませんけど…。」


「そ…そぅ…。うん。分かった、ごめん。変な事訊いて。…けどさ…。尾田君って、凄いよね、絵…、上手~~。」


そんな声に伸永、

「そうですか~~。個人的には…。ふつう…かな…。」


そんな伸永に奈都美、頭の中で、

「…おぃ。一応は…褒めてんだから…、もう少し、ましな返事って…。」

背中でガクッとしたような感じで…。





技術・研究室から戻っての奈都美に葉月、

「ねね、どうだった、加瀬優里亜のアイディア新開発商品…???」


その声に奈都美、

「ふん。まだまだ現在進行形~~。…でも…いいセン…来てるかも…。」


「ふ~~ん。」

「あっ。」


葉月、

「ふん…???」


傍にいる木綿子も、

「ふん…???どした~~???」


奈都美、腰を低くして、声も低くして、

「ねね。ちょっと…気になった事…あるんだけど…。あのさ。尾田…くんってさ。傍で歩いていて気になったんだけど…。」


木綿子、葉月、

「うんうんうん。」


「私の…勘違いかも…知れないんだけ…ど~~。」

「うんうん。」


「いい匂いがする。」


その声に木綿子も葉月も、

「はい…???」


「本人は…コロンとか、何も付けていないって言うんだけ…ど~~。」


その声に、木綿子も葉月も少し腰を上げて伸永を見る。

そして腕組みをして、

「ふ~~~ん。」


「…ってか、私は…傍にいる事…まず…ないから…。」

木綿子。


葉月も、

「うんうんうん。私も…席…離れてるし…。」


パソコンの画面を凝視している伸永を3人で見て…。

そして必然的にその視線が左隣の…。


その視線に気づいた翔、

「…ん…???」

顔を上げて。


3人が手招き。


翔、

「ん…???」


そして席を立ち、奈都美がパソコンの画面に指を差して…。


翔、首を傾げて…、木綿子も葉月もパソコンの画面を…。


その3人の下に、翔、

「どしたの…???」


奈都美、

「ここ…なんだ…けど…さ。」

話の内容とは全く異なった内容で、パソコンの画面を指差して奈都美、

「尾田君って、何か、良い匂い…するんだけど…、気づかない…???」


その声に翔、大きな声で、

「は…あ…???」


木綿子、葉月、

「ばか。声、おっきぃ。」


翔、困ったような声で、

「あ…、ははは。ごめん。」







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