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再編の針と失われた縁  作者: 神田長十郎
第一章 再編の針
37/71

第三十四話 食堂で

次の日。

紡が食堂へ向かうと、入口付近に人だかりができていた。

(……なんか嫌な予感がする)

そっと引き返そうとしたその瞬間――

「お! アマノ君やん! 偶然やなぁ!」

聞き覚えのある、あの気の抜けた声。

(……うわ)

目線だけ動かすと、

人だかりの中心でラオフがへらへら笑いながら手を振っていた。


「なんでここにいるんですか」

紡が警戒しながら言うと、

ラオフは眉を下げ、いかにも“反省してます”という顔を作った。

「いややわぁ。昨日のこと謝らなあかんと思って来たんですよぉ」

わざとらしくよよよと泣くようなしぐさを見せるラオフに、紡はイラッとする。


「それに僕、昨日うっかり計算間違いしてたみたいで……」

「計算間違い?」

「いやぁ〜、あの酒15万ルーンで買ったやつやから、

アマノ君の借金、8万ルーンくらいやったわ」

すまんすまんとへらへら笑うラオフ。



「は?」

「だからこうしてもらいすぎたもん返しに来たんよ」

と机にドンとお金が入った袋を出す

「これグウェンに返しといてや。ほな」

帰ろうとするラオフの袖を、紡は咄嗟に引っ張った。


「いやいやいや、計算間違いってどんな間違いしたら

8万ルーンと7万クラウン、いや5万クラウンと間違えるんですか?!」


「いやだからうっかりっていいましたやん」

「うっかりでそんな間違いしないだろうが!」

「だから反省してこうして返しに来てますやん」

「それとこれとは話が違うでしょうが!」

ぎゃいぎゃい言い合っていると――


「ラオフ君」


背後から静かな声がした。


その瞬間。ざわついていた食堂がしんと静まり返った。

紡もラオフも振り返る。

そこには、


腕を組んだグウェンが立っていた。

笑っている。

……が、目は笑っていない。


ラオフは全然気にしていない様子で

「お!グウェンさん、食事ですか?」

と呑気なことを言う。


(この人ホントに反省しているのか)

紡が心でツッコミを入れていると――


「わかってますよ。アマノ君に謝りに来たんでしょう?

ちょうどいい。僕にも“謝ってほしいこと”がありますから」


ラオフは乾いた笑いを漏らした。

「……あ、あはは……」


周りにいた人たちは一斉に後ずさる。


(……あ、これ……

昨日のレオンさんと同じ流れだ……)

紡は悟った。


グウェンは紡の肩に手を置き、優しく微笑んだ。

「アマノ君はこれから食事かな。ゆっくり食べるんだよ。

僕はラオフ君と話してくるから」


「は、はい……」

「じゃあ、ラオフ君。

執務室へ行きましょうか」


「……はい」

ラオフは魂が抜けたような顔で、

グウェンに連行されていった。


置いていかれたお金は、

いつの間にか来ていたネロが回収し、

無言でグウェンとラオフの後ろについていった。


「あの人ラオフさんに借金したらしいよ」

「それでグウェン様が代わりに返済したとか」

「グウェン様に借金させたってホント?」

「いや、ラオフがグウェン様に借金してるんだろ?」

周りの人達が口々に噂をする。

なんかとんでもない誤解が生まれている気がする。


紡は胃が痛くなってきた。


そのとき。

足元の影が、ふわりと揺れた。

「……やれやれ。朝から騒がしいね」


ケットシーが影から顔を出し、

尻尾を揺らしながら言った。

「言ったでしょ?

君の“縁”は、これからもっと強くなるって」


紡は頭を抱えた。

「……もう勘弁してほしい……」


ケットシーはくすっと笑った。

「無理だよ。

君は“縁を呼ぶ人間”なんだから」




ほら!!見てください!

そもそも7億もしないんです!

全部ラオフさんが適当言ってたからってこそ

2億とか減ったんですよ!まったくね!

わー!納得ですね!


ほら確認してみてください。

あの時拳と一緒にしまった疑問。

わわ、ほら!無くなってますね!すごい!

よし!ok次行きましょう!!


今日もおまけもご用意いたしましたので、

そちらもぜひご覧いただければ!!

いいんですいいんです。気にしないでください。

ささ…そこにあるボタン。押してください。

この後書ももうみなくていいです。

さぁ、もう振り返らず行きましょう。

過ぎたことは気にしないことです。


明日もよろしくお願いします!


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