地球の変化
さて、異世界ものとかRPGの世界では多種多様なモンスターが出てきます。
空想物語の中なので何でもありなんですけど、少しは理屈があってもいいと考えたのがこのエピソードです。
さて、何やかやあって、実質われわれが地球を征服しているような形になっている。
だが、軍がほぼ壊滅し、賠償金で経済も苦しくなっている今の地球を共和国に取り込むようなことはしない。
せっかく賠償金で経済が潤ったのにそれに水を差すことになるから。
領土割譲については東京湾沖の宇宙港とその周辺海域が決まっただけだ。
その他必要な土地は正当な価格で購入し、そこに病院や学校を建てている。
鉄道の改良で東京一極集中が解消されはじめると、俺たちが仮拠点を置いている中国地方山陰地域に人が集まりだした。
日本海沖でメタンハイドレートや原油の採掘も始めた(こちらは海外への販売に回すそうだ)ので、積極的に雇用するようにした。どうやら海底地下に油田もあるようなのでそちらも開発予定だ。
それに伴い。山口沖に約10㎢ほどの人工島を建設し、各種工場を作った。そこに日本人も多く雇用した。
自分たちの住居等は中国地方の山間の町に作ることにした。
米どころでリンゴやブドウ、梨などの果樹園もある。小さいが牧場も温泉も。スキー場まである。
御多分に漏れず「少子高齢化」の町なので、ここを少子化対策の実践第一例とすべく町の改造に取り組むことにした。
町内の各施設は小規模なので、こちらが金を出して増築、改良した。
まずは自動運転の無料エアタクシーを導入。住民が自由に町内を行き来できるようにした。
ネット回線を各家庭に完備、独居老人への見守りなど公共サービスを充実させ、それぞれの分野に専用のメカロボを配置した。
さて、ここ数年の戦争続きで多くの戦災孤児がでた。だが、破星砲艦戦争での敗戦で福祉の予算が削られ、就労可能と判断された年齢の子は施設から追い出され、進学の夢を絶たれ働いている。
この事実は見逃していた。
高齢者と傷病者への対応を優先しすぎていた。
その子たちのための施設をここに作ることにした。
彼らのためのサービスを始めるんだが、やはりメカロボでの対応が多くなる。
…が、軍需用のメカロボしかない。間違いなく、小さな子供たちは怖がる。
そもそも戦災孤児の子の多くは心に傷を負っている。
サーカから民間用を輸入してもいいが、この際、自作しようと思う。
やはり民間へ導入するものだから見た目をよくすることにした。
見た目完璧に人間なメイド型メカロボをノージとビースに作成してもらった。
「名前はレ…」
「おい、まて!」
「じゃ、ラ…」
「それもやめろ!」
そもそも量産するんだから、名前はそれぞれ運用する人につけてもらえばいい。
2タイプ作られていたから、桜(型)と葵(型)という名前に決めた。
先行試作型二体は
桜型をヤヨイ
葵型をアオバ
とした。黒髪長髪(青と桃色のショートカットにしようとしていたがやめさせた)の美女。
巨〇のアオバと貧〇のヤヨイ。
服装はメイド服にした。
「提督は巨〇派ですよね?」
とノージをはじめとする巨〇派。(あとはメーダとアーザ、ノーダ)
「いいえ。貧〇はステータスです!」
とビースを筆頭とする貧〇派。(カーツ、マミヤ、クージョ)
「知らんがな…。」
さて、この新メイド型メカロボ…ある魔法技術が組み込まれているのだ。
ゴーレムである。
石を変形させ、自在に操るホークォの魔法技術をドラゴン娘がゴーレム用に編集、作成。
それにノージとビースの自律型AIを組み合わせて作ったのだ。
これにより従来のメカロボよりは遥かに人間らしい動きができる。
動力は魔法力。内臓の魔法陣が拠点の大型魔法陣とリンクして随時エネルギー補給する。
量産は進み、メイドロボで福祉サービスはかなり改善された。
地球に拠点をおいてから、ホークォが積極的に地球人の魔法使い候補スカウトしはじめた。
今のところは日本人ばかりだ。別に選んだわけではない。戦災孤児の子も多い。
地球での我々の行動範囲が日本近辺だったのもあるだろうが
「精霊との融和性が高いんですよね。」
やっぱり脳波の問題か?というと、それもあるが
「自然ダイスキな人が多いんでしょうね。精霊もそれが分かるって感じで。」
まぁ、確かに日本人は自然を大事にする。
「あと、昔からのものを大切にしますよね?昔からの建造物とか、古木、景観地とか…。」
ああいう所には精霊が集まるそうだ。しかも日本人はそう言う場所を清潔に保ち、補修なども定期的に行う。
精霊もそういう人間に好感を持つのだろうと。
それから最近、日本で奇妙なことが起きている。
UMAの目撃情報が異常に増えているのだ。
「UMAむす…」
うるさいだまれ!という前に、ノーダがクージョに引っ叩かれた。
実は、何匹か捕獲している。水中に棲む竜と角の生えたサル、二足歩行の猪…。
「リバイアサンとオーガとオーク…ってところかの?」
DNAを調べたら、それぞれシャチとサルと猪だった。それがなぜこうなった?
「魔法力の影響かもしれません…。」
「我々が地球に来たので、急激に魔法力が地球に入ってきてしまったの。」
「その影響が動物のモンスター化を引き起こした…のでは。」
「獣人の運動能力、昆虫人の硬すぎる外骨格などは魔法力の影響でそうなっていると考えられていますわ。」
「あと最近、日本人が各種競技で世界新記録を連発してるらしいけど…。」
魔法力の影響が人間にも及んでいるとしたら、まずいことが起きるかもしれない。
「特殊能力に目覚める人が出るとかですか?」
ただでさえ敗戦で経済が衰退し、治安が悪化している中、ニュータイプ、超能力者とかが出てしまったら大変なことになりかねない。
UMA対策については狩猟チームを早急に編成するとしよう。
ホークォが地球人で魔法の才能がある者を探しているので、同時進行で異常能力者が出ていないかも調査してもらうとしよう。
矢上たちの銀河共和国がもたらした魔法力の影響で全く新しい生物であるUMA…モンスターが地球上に現れた。
その対応は矢上たちは…
次回「一狩り行こうぜ」」




