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産業への参入

さて、今の政治に不満を持っている人は政治家、一般人ともに多いでしょう。

強大な権力を握って改革をしてみたいと想像したことがある人も。


ですが実際は、いろいろなしがらみがあって正しい改革と言えども急には進められない。


専制政治なら別でしょうが。


矢上たちは地球を占領しており、専制ではないものの改革を断行できる立場にあるようです。

まぁ、急進的にはむりでしょうが、何をするのでしょうか?

「地球の改革が必要だな。」


地球の改革をいよいよ始めることにした。

人類にとって初の異星人との接触と戦争。

さらに我が国との戦争、敗戦を経て、地球の経済状況は大きく悪化した。

非正規雇用がさらに増え、格差も広がりつつあった。


破星砲艦隊設立に関わった国や企業を潰した結果、地球の政治経済は銀河共和国に完全に押さえられた。


自分たちエリートでないと国を回せないと思っていた官僚どもの自信と夢はドラゴン娘たちの魔法と優秀な獣人&メカロボに粉々に打ち砕かれた。

政治家の隠していた不正も次々と暴かれ、素敵な別荘で暮らすことになった。


エネルギーが高価な石油石炭への依存から脱却し、資源も小惑星等から採取できるようになったので、ありとあらゆるものの物価が下がった。

生活が一気によくなったので、民衆は歓喜し、治世は順調だ。


「企業の内部留保を増やすことだけ考えて、従業員に給料として還元していない。だから経済が回らない。」


従業員に給料を多く与えることもある意味投資と自分は思っている。

幸い、破星砲艦開発に関連した企業や政治家から没収した金は天文学的な額だった。

とりあえず、それを元手にいろいろやってみることにした。


とりあえず参入を決めたのは医療分野だ。


共和国の医療は科学治療に魔法による治療が加わり大きく発展した。

何と言っても上級治癒魔法は無くなった手足や臓器すら再生する。

中級以下でもクローン技術等の科学治療と組み合わせれば欠損した手足や病巣に侵された臓器の治療も後遺症なく治療できるようになっていた。


上級治癒魔法を使える術者は少ないが、中級~低級治癒魔法の術者は多い。

何針も縫う傷でも治癒魔法なら即完治だ。それも低級魔法で。

魔法で体力を回復させながらの手術なら患者への負担が少なく、患者の体力故に手の施しようのなかった病気の手術も可能になった。

(ただ脳の治療には問題があった。再生はできても一部~全部の記憶が消えてしまうのだ。)


参入もスムーズだった。医者の通常の治療を魔法でサポートするという形だったので新薬の開発における審査のようなことも必要ない。

何より既得権益側にいた老人たちも自分の治療が楽になるんだから反対するはずがない。


また、共和国内と同じようにホスピタルポリス制度を導入し、モンスターペイシェントの取り締まりを行った。

もっとも技術が高い分、入院期間も短いため、患者のストレスも低く、トラブルは少なかったが。


あと、高齢者用、障碍者用の義肢等の医療サポート器具の生産も始めた。

この分野については完全に独占だ。MSの脳波誘導操作の応用なので全身麻痺の患者でも問題なく使用できる。


医療サポート器具は昨今の高齢化による需要の増加から受注は急増。売り上げは好調。従業員への給与もかなり高く設定できた。


で、どうなったかというと、医師や看護師、介護士がこちらの病院に集まるようになった。

治療技術が高度な分、患者の回転が速く、負担が少ないのだから当然だ。


医療機器工場従業員の募集も好調だった。金にかなり余裕があるので、全員正社員として雇用。格安な社員用住宅も作り福利厚生も充実させたので、かなりの数の従業員が集まった。

おかげでメカロボを高度な作業に回すことができ、結果、共和国全般の効率化が進んだ。


そうなると、日本既存の医療業界では人手不足が始まった。

医療分野では拠点を海外に移すということはできない。安い給料で労働者を使い、内部留保を増やすという経営スタイルが崩壊し始めたのだ。


政府も重い腰を上げ、対策に乗り出し給与を上げる対策をとりはじめた。

そうなると他のあらゆる業種から「自分達も賃上げを!」と声が上がった。


さて、次に参入したのは交通網だ。

まず、鉄道。最初は自前で何とかやろうと思っていたが、金と何より時間がかかる。

既存の鉄道を利用することにした。

やったことは簡単だ。魔法で鉄道と列車を強化したのだ。

風魔法の結界で空気抵抗を弱め、強化魔法で列車と線路を強化した。騒音対策ももちろん行った。

これで速度は数倍化。東京~大阪間が1時間を切った。


航空網は円盤型大型航空機を導入した。垂直離着陸可能なタイプなので滑走の必要がない。シートベルトも不要で、電車やバスのように気軽に利用できる。そのため、1日に今までの数倍の便を出せるようになった。

これによって地方に暮らしていても東京への通勤が可能になったため、東京への人口一極集中が解消され始めた。

当然、土地と住宅、賃貸の価格が一気に下がった。


そこで、住宅販売へ参入を始めた。

住宅はMSが宇宙空間で製造するので格安。一軒200万で販売できた。

地震の多い日本では家の基礎工事が重要となる。そこは土魔法で地盤を強化し、がっちりと基礎を固めた。短期間で工事が済み、家も格安なのでバカ売れした。


自動車の販売も開始した。内燃機関(水素)と電気のハイブリッド。違うのはあくまで内燃機関は予備。電気が主ということだ。充電池式で電池が切れたら最寄りのステーションからドローンで替えの電池が運ばれるようにした。もっとも電池一個で約五千kmは走れるのでほとんどドローンを使う必要はないのだが。

これらの事業には日本の中小企業を多く参加させた。下請けの単価はかなり高めに設定した。費用は破星砲艦問題の制裁で大企業から得た賠償金で賄っている。孫請けに圧をかけようとした企業もいたが、徹底的に制裁したらあっという間に収まった。

新技術あってこその改革だが、これで日本経済はうまく回ってくれるだろう。今後、詳しいデータをとって、他国にもこれらの改革を進めていく予定だ。


「順調にいってるわねぇ。」


久々に来たヨーダ大将が言う。相変わらずの美魔女だ。


「既得権益を持っていた奴らが獣人誘拐事件と破星砲戦争で自滅してくれたからね。」


既得権益側が健在だったらこうはいかなかっただろう。

あと、地球まとめて降伏させてなかったら海外からの干渉もあったかもしれない。


「主様は民衆から好かれておるからの。」


光熱費、医療費、光熱費が劇的に安くなった。家も安く建てられるようになった。

人気が出ないはずがない。


どこかで地球側がやり返してきそうな気もする。


「民衆が旧権力者側を見張ってくれるでしょうね。」


まぁ、そう願いたいものだ。

民間の生活を楽にすることに成功。後ろから撃たれる心配を完全ではないかもしれないが無くせた矢上。


そんな時に帝国から海賊討伐の依頼が


次回「宇宙海賊VS魔法戦隊」

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