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いよいよ地球へ~楽しい艦内生活

冒険の旅をする船などで暮らす物語。

古くは「宝島」や「宇宙戦艦ヤマト」がやはり思い浮かぶ。

派手な話ではないが、ヤマトクルーの相原がガミラスの策略で回復した通信でホームシックにかかり、ヤマトを脱走する話は印象に残っている。

当時は子供向けとされたアニメでこの話をやったのはすごいものだ。


ストレスフルな艦内生活。その改善とクルーへのケアは艦長の大切な仕事。

長旅の中でフリーダムフィールドのクルーたちは…

新クルーもそろい、俺たちは帰路についた。

クルーが増えた分、艦の運用はかなり楽になった。


だが、新たな問題も出てきた。

最初は地球上か少し離れた宇宙空間に小規模な基地を作って住むつもりだったのだが、これほどの人数になるとそれでは足りないだろう。

艦の生産能力で衣食住の確保は今のところできるだろうが、将来的に人口が増えたら厳しくなるだろう。


「各種生産設備を備えた大規模拠点を作る必要があるな。」


今のところ、航海は極めて快適だ。人工重力により地上と同じように生活でき、SFのようなワープ酔いとかもない。三半規管のコントロールなど遥か昔に解決している問題だそうだ。


恒星系を抜けたところでの航海なので敵どころか小惑星や隕石との遭遇も少ない。むしろ航路上に隕石でも現れたなら、主砲をぶっ放せてラッキー! となる位で……。つまり退屈なのだ。


最もストレスを感じていたのはドラゴン4姉妹らしい。

デブリや隕石が接近したら、こぞって出撃する!


「竜・真・変!」


変身の掛け声もいつのまにか決まっていた。

収納魔法からパワードスーツを取り出し、中に入ってから竜化する。

何か変身ブレスレットみたいなのもしているが、ホント要るのか? 一応、魔法陣は出ているけど。

あと、各パワードスーツはいつの間にか色分けされていた。

アーザが黄色

マミヤが青

クージョが赤

ノーダがピンク

「あと一人欲しいな。グリーンで!」


ノージとビースから相談を受けた。


「ドラゴンのパワードスーツを合体させて、巨大ロボにできないかって……」

「私たちじゃデザインができなくて…。」

「地球に帰ったら、バ〇ダ〇さんに相談してくれ……」


いや、お前らの方がノリノリじゃね?


メカロボの補助もあり、獣人たちはすぐに仕事を覚えた。もともと能力が高いので、はっきり言って、獣人たちには物足りないようだ。

さらに、艦と言う密閉空間に長期間拘束されるわけだから乗組員のストレスはたまる。しかも仕事も暇でやることがない。


こっちは将来の拠点をどうするか頭が痛いのに。


ドラゴン娘たちと違うところは、

彼女たちは「遊びたい」

獣人たちは「仕事したい」

ほぼ逆なので、両方のニーズを満たすのは難しい。


いろいろ考えた結果、新設備の試作と実験をしてもらうことにした。


実は、カーツの収納魔法のおかげで収納スペースがほとんど必要なくなり、艦内にかなり広々とした空間ができた。


もともと恒星間航行艦は長期間の航海になるので内部に自給自足用の各種施設がある。

FF号内にあったのは水耕栽培の野菜工場と人造肉の工場だけだった。

で、空いたスペースに農園と牧場、あと魚養殖の人工池を作った。他の一部の艦にも似たような施設設備があるが、これほど大規模なのは俺たちの艦以外にはないだろう。収納魔法様々だ。


ちなみに収納魔法が使えるのはドラゴン族とカーツとたちキツネ型獣人族だけだった。他の獣人で使える者はまだ確認されていない。

そもそも魔法がほとんど使えない。魔法力は凄いのに。

アーザによると、呪いらしきもので魔法を制限されているそうだ。調べてはいるが、今のところどのような方法で魔法を制限されているかは不明だそうだ。


さて、農園と人工池の話に戻そう。わざわざ土の農園と牧場にしたのは、乗組員の精神衛生のためだ。


いくら広い艦内とはいえ、空と大地の無い空間に長期間居るのはストレスになる。できるだけ母星に近い環境に触れられるようにすることにより、航海中のストレスを軽減することができるようにと考えた。


これらの取り組みは、太陽系に戻った時に作る拠点づくりのための実験でもある。

恐らくスペースコロニーを作るか小惑星をくり抜いて作った人口天体に住むことになるので、今のうちから適切な住環境等を調べているのだ。


これならドラゴン娘たちは思う存分遊べるし、獣人たちは仕事という名目で休んで楽しむようになる。


つまり、ドラゴン娘と獣人は足して2で割るとちょうどいいということだ。


せっかくなので、牧場周りにバーベキュー場を作った。これが獣人さんの間で大好評だった。

キャンプも流行って、宿舎より農園そばのキャンプ場に住んでいると言っていいような人まで出てきた。


「カレーメン最高!」

「おい、やめろ。」


で、人工池で養殖しているのが、なんと、あの闘魚の稚魚だ!

獣人たちは敵艦内であの魚を食べていたそうなので池で養殖してみることにしたのだ。

呪縛がなくなれば大人しい魚で、養殖も簡単だ。成魚になると10mを超えるので、ほどほどの大きさになったら食料にしている。


で、流行ったのが、釣り。休日には多くの獣人が釣り糸を垂らしている。正確には、獣人が操縦するMSが…であるが。


大きくなった闘魚を捕らえる時にMSを使っていたのだが、なんと、MSで釣りを始めてしまったのだ。網ですくいあげるのでは味気ないと思って、MSサイズの竿とリールを作ってやってみたら、思いのほか面白かったので、大流行となったわけだ。


……実は、やり始めたのが自分なので、今さら禁止もできない。

メーダにはMSとエネルギーの無駄遣いと怒られた。


ストレス解消と食料増産のため

将来、地球と交易を始めた際のレジャーの一つ

…ということで何とか許してもらいました。


農場では今は地球の農作物を中心に栽培している。

人工の光源と小惑星から採取した土に化学肥料での栽培だが特に問題ない。

幸い、獣人、サーカ、トークォ、ドラゴン族、全て地球の食べ物を問題なく食べられる。うまく行けば地球への輸出品にできるかもしれない。


衣・食・住の確保はほぼ問題なさそうだ。

衣は化学繊維等でなんとかなる。食料も人造肉があるし闘魚の養殖がうまく行っているので今は大丈夫だ。住も最悪、艦内の宿舎に住めばいい。

だが、今後の人口増もありうるのでしっかり確保できるように考えておきたい。


さて、多くの乗組員が艦内で生活するのだから、当然出てくるのがゴミである。

リサイクル前提で作った製品がほとんどなので量は少ないが、塵も積もれば……である。


で、新しいクルーの獣人が持ち込んだのがスライム。正確には彼らの荷物に紛れ込んでいた。こいつは何でも消化してしまう森の掃除屋だ。


増えるのが早いので定期的に間引きしないといけない。

宇宙に捨てようかと思ったが、偶然、スライムは闘魚の餌に使えることが分かった。

闘魚の加工場に運ぶとき、生け簀に落ちた清掃用のスライムを闘魚が先を争うように食べていたことからだ。


結果、スライムを闘魚が食べて、加工後の闘魚の骨や皮、臓物を食べてスライムが増える。

スライムの増えすぎも闘魚の餌問題も一気に解決した。


とりあえず、快適な艦内環境が整うとともに、将来の拠点での生活の目途もついた。

魔法により快適な艦内環境を得られた矢上たち。

だが、その分ドラゴン娘たちの負担は増える。

魔法を使える者の育成が必要だ!


次回「魔法使い?になりたくて」

お楽しみに。

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