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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第9章 ーオクレンボウ編-
131/179

視点R 張リ込ミ

 本日の捜査で分かったことは、


・実来ちゃんは襲われる日にサンタからのプレゼントを先生に自慢していた。

・戸中 いさぎという男の子が約1週間登校拒否になっている。


 この2つだけだ。

 その後戸中さんの家を訪ねたが外出中なのか誰もおらず、翌日出直すことになった。今日はこれで終わり・・・、ではなく本番はむしろこれからだ。

 3日連続でということは4日連続もあり得る。今夜は仮眠をとった後、徹夜で保育園の近所をは見込みしないといけない。園児たちが襲われたのは全員夜中の12時以降。念のため11時から街中をうろうろしている。


「さ、寒い。」


 防寒は厳重にしたつもりだがそれでも寒い。特にマフラーが体感巻いている感じがしない。100均のじゃなくてしっかりとしたのを買えばよかった・・・。


(おい、もっと分厚い服は持ってきてないのか?)


 また心の中から声がする。


「あんまり気安く心の中から声かけないでよ裏さん。内側から違う意思の声がくるのって凄く気持ち悪いんやけど。」

(そんなの知らねぇよ。ん?待て今俺のことを「裏さん」と呼んだか?)

「いや、どっちも真白だと自分はともかく風也君たちが困るんよ。」

(いやいや俺が本物・・だからお前の方がー)

「裏さんが嫌なら他のにする?そーだなー。裏、ウラ、うら、浦島太郎とか?」

(・・・もういい。裏さんでいいです(怒)。)


 というわけでもう一人の自分は今後「裏さん」と呼ぶことにします。


「キャーー--!!!」


 かなり高音の悲鳴だ。声のする方を見る。すると肉眼でギリギリ見えるぐらいの家に明かりがついている部屋がありそこから何か黒い影が飛び出るのが確認できた。僕は切山刑事に連絡を入れる。


「被害者の方をお願いします。僕はーーッ!」


 一瞬で意識がもってかれる。


「ー--俺が行く。」


 裏さんが主導権を奪ってきた。高速で移動するにはそっちの方がいいしここは任せることにした。精神世界からわずかに見える範囲で現実そとを確認する。

 瞬間移動でツクモを先回りした裏さんはそのままの流れで斧で切りかかる。しかしタイミングがうまく合わず、ツクモの右前足をカスル程度に終わった。


「チッ、浅い。逃げ足が速い。」


 ツクモはこちらに敵意は示さずに一目散に逃げる。裏さんは振り返るがその時には曲がり角に入ったのか、ツクモの姿は見えなくなった。


「ハァ、つまんねえな。」


 そういって裏さんは引っ込んだ。僕が再び主導権を取り戻した。

 僕は精神世界で見たツクモのシルエットを思い出す。


「トナカイ、だったな。」

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