視点R 聞キ込ミ
馬場さんの指示通り、小宮保育園にやってきた。対応してくれたのは真鍋先生という中年の女性の先生だった。切山刑事は警察手帳を取り出す。
「私、渋矢警察署の切山と申します。そしてこちらはー」
「ええと、部下の六ノ宮といいます。」
僕は切山刑事の部下ということにしてもらって聞き込みに同席した。
「昨晩を含め、3日連続でお宅の園児が謎の化け物に襲われる被害が出ています。幸いにも全員軽傷で大事には至っていませんが・・・。何か最近襲われた園児たちにおかしなことはありませんでしたか?」
「いや、特に変わったことはありませんでしたね。そういえば実来ちゃんは終業式の日に「サンタさんが私も欲しかった人形のおうちくれたの!」って自慢してたくらいですかねー。」
「そうですか、「サンタさんが・・・」っと。」
「それってそんなに大事なことか?・・・!あっいやなんでもないです!」
僕は慌てて口を塞ぐ。口が勝手に動いた。事前に報告なしに変わろうとしないでって・・・。
切山刑事がわざとらしく咳ばらいをする。
「えーでは他にこの保育園で変わった出来事とかはありませんか?」
軽傷しか負わせれない弱小のツクモ。おそらく知能も低いだろう。それが同じ保育園の園児しか襲わないのは何か理由がある。それが眠っているのは間違いなくこの保育園だ。
「んー----。まあしいて言えばイサギくんが最近ここに来てないことぐらいですかね?」
「イサギ君?という園児がきていないんですか?」
「ええ。12月の中旬ぐらいからで、親の戸中さんに電話すると決まって「お腹が痛いみたいで、明日には行かせますので―」っていうだけで、結局2学期が終わるまで来ないままだったんですよ。」
登校拒否、か。




