R点視 軽イ
「協力してほしいんだ。僕の作戦に。」
は?協力?俺はこいつらにさんざん迷惑をかけた存在なんだぞ?
「なんの冗談だ。いつから俺はお前の仲間になったんだ?」
「えー、協力しようよ。真白同士仲良くさー。」
なんかあのフートってツクモと似たような口調にしてるのが腹立つ。いや待てよ。これは絶好の機会なのでは?ここで「了解、俺に任せろ。」と言えば支配権を奪い、そのまま・・・。いや待て、向こうも何か策があるのかもしれない。ここは揺さぶるか。
「そうか、協力か。なら、俺に今すぐ体の支配権を譲れ。そうしたら・・」
「いいよ。」
気が付くと明るい光が目に差し込んできた。あの真っ白な世界には無い、思わず目を閉じてしまう光だ。
風が吹いている。揺れる髪が精神世界でないことを証明する。
(あっさりと体を譲った?これはどういう・・・)
両手にかすかに重みを感じる。頼りないその重さは花束を持っているのだと2秒後に気づく。白いカーネーションが10本。辺りを見回すと山が広がり、棟京の街を見下ろせる。そして目の前にはー-
【六ノ宮家ノ墓】
ここは山の上に広がる墓地だった。ここは・・・ここは・・・。
〔六ノ宮家は代々ここ棟京が見渡せるこの山に埋葬されるらしいね。〕
「そう、なのか。」
〔お?その反応は精神世界の声が聞こえるんだ。これは参考になりそう。〕
母さんの墓。母さんの墓。お母さんの墓。ここにお母さんが眠っている。あのとき死んだお母さんが。




