表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
59/564

59 ごく薄い上唇を指で撫でて

 会議が終わってから、どこで何をしていたか。


 会議はご存知の通り、今日も分科会形式で行われました。

 それぞれの分科会は隣室というわけではないが、そう遠くない部屋で行われています。

 会議の前後に主だった者が集まって、成果を報告しあったりしていますのでね。



 ボニボニが頷く。


 会議終了は七時四十分ごろ。

 局長会に出ていたユウや他の分科会に出ていたンドペキやスゥ、アヤやチョットマを待ちました。

 局長会は長引いたようで、ユウが出てきてようやく、皆で帰りました。 

 アヤとチョットマは、誰かと話すことがあるらしく、私たちだけで先に帰ることにしました。

 出たのは結局八時半を過ぎていたと思います。

 途中でアヤとチョットマが追いついてきて、慌ててここへ戻ってきたというわけです。



「なるほど、一連の会議が行われた場所からこのグロットまで、普通に歩いて十分程度でしょうか」

「そうですね。したがって、彼女が殺された時、私はまだ、会議場の付近にいたのでしょう」


 自分の無実を伝えたかったわけではない。

 時間の概念が希薄になりがちな真っ暗闇の世界で、時刻はできるだけ正確に伝えねばならない。


「端的なご説明をありがとうございます。では次に」


 ボニボニは探偵よろしく、ごく薄い上唇を小指で撫でながら、次の質問に取り掛かった。



 会議後、レイミを見かけたか。


「いいえ」


 異様に、あるいは不自然に感じたことはあるか。


「ありません。というか、このガーデンの傍を通った時に、いつもより人が多いと感じたことくらいです。きっとそれはあなた方なのでしょう」


 念のために、とその時刻を聞かれたが、やはり警察の連中だった。



「少しプライベートなことも含めてお聞きします」

「どうぞ」



 レイミとは知り合いか。


 知っています。

 所属とか、そういったことです。

 話すようになったのは、この分科会メンバーになってからです。

 とはいえ、分科会は今日で二回目の開催ですし、会議の席以外で話したことはありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ