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13 お化粧したことある?

 イペが優しく笑った。

「チョットマは、今までお化粧、したことある?」

「ぜんぜん」


 ニューキーツ東部方面攻撃隊の隊員だったチョットマには縁がなかった。

 隊員でなくても、今までのチョットマなら、きっと興味を持たなかっただろう。


「どういう風の吹き回し? こういうものに関心を持つなんて。さては」

「そんなんじゃないって!」


 イペがまた微笑んだ。笑みが優しい。

「そうねえ。女の子だから、興味があって当然よね。好きな人がいてもいなくても」



 イペは、仕事場の同僚であり、新しくできた友達である。

 ンドペキ社長のもとに、二人の社員。いやがうえにも仲良くなる。

 チョットマから見れば大人の女性だが、きさくに話しかけれくれる。

 お姉さんのような存在だ。



「イペはいつもきれいよね」

「そう?」


 まんざらでもないのか、イペは髪を軽く振ってみせた。

「それってどうやるの?」

「今度教えてあげる」


 イペの黒い髪。

 濡れたような艶があり、巻き髪にすることにこだわっている。


「さあ、急ご。制限時間内に選ばなきゃ」

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