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虹の会と言う名のファンクラブ!?



ルカからびっくりすることを聞きました。

“虹の会”という僕を見守り、僕を語り、僕を応援し、僕を崇め奉り、僕を...あと、何だっけ。

まぁいいや。所謂前世で言うところのファンクラブのようなものがあるそうです。

入学して3か月がたつところなんだけど、いつのまにそんなものが。

しかも虹の会のメンバーは全員何か目印になるものを持っているのだとか。

それに誰かが管理しないといけないよな。誰だろ。

それはルカはメンバーではないから教えてもらえなかったらしい。

「そんなの...学校的に大丈夫なのかな」

「あぁ、それな。先生に怒られないようにしろよ、て言ったら「平気よ、許可は取得済みですもの」だって」

は?

僕はスプーンを落としそうになった。

ルカに「話しといた方がいいと思うことがある。今日のランチ、街に出よう」と言われて来たのだが。


いやいやいや、待て待て待て。

どうしてそうなったのか教えてほしい。

「どゆこと?」

「さぁ」

「え。聞いといてよ。肝心なところで役に立たないな」

「...おい」

「うそうそ。教えてくれてありがとう」

“ありがとう”のところで頭をコテンと倒す。

ルカはそっぽを向いてしまったが、ちょろくて可愛いヤツなんだ。

3つ年上なんだけどね。




「まぁ、あの仕草。お可愛いこと」

「もっと近くで見たかったなー」

「まさかの同じテーブルなら鼻血モノですけどランチどころではありません」

「そうですわね、この後は2年は実技ですし、ランチはしっかりめに取っておきたいですわ」

「いーなー、先輩、実技なんですか。1年はマナーです。苦手なんですよねぇ」

「...今日のマナーは挨拶の小テストと言葉遣いです。もう一度言いますが挨拶の小テストです」

「は。そうだった。忘れてた。テスト、嫌だなー」

「そこではありません。テストは男女ペアでやるのを知らないのですか」

「え!何それ。じゃぁ...もしかして、運が良ければ?」

「そうです。天使様とバッチリ真正面、待ったなしの(鼻血用)ハンカチ要、です」

「1年が羨ましいですわ...」

「「「!!!」」」

(アルフレートがフォークでお肉を刺し、それをルカにあーんしようとしている模様)

「「「.....」」」

(アルフレートが中々口を開けようとしないルカに「ほら、それも食べてみたいって言ってたじゃん。食べきれないけど残すのもったいないから早く食べてよ。お・に・い・ちゃ・ん♪」などとやっていて少し悪い笑顔のアルフレートにルカが赤くなりながらも口を開けた模様)

「ルカ...。後で感想を聞き出さなければなりません」

「詳細よろ」

「先輩、時々言葉遣いが乱れるようになったね」



◇◇◇◇◇◇◇◇



ローザの日記より抜粋


〇月×日

事件ですわ。

アルフレート様をつけている不届き者がいる、と報告を受けましたの。

アルフレート様が誘拐されてから心配で心配で魔法士養成学校に入学しても安心できなかった私は侍従に学校から自宅に帰られるまで何事もないか見張らせることにしました。(世間的にはストーカー行為と思われます)

案の定、ですわ。世の中には危険な人間がいると言いますもの。(自分は数に入らない模様)

その娘は2人。

魔法士養成学校の生徒らしいのですが制服のジャケットを脱いで全く違うものを羽織ることで変装しているつもりだったようです。

確かに一見わかりませんわ。

ベレー帽とローブが一番わかりやすいですしね。


私は、次の日に張り込むことにしましたの。

もちろん不埒な娘共をですわ。

人数が3人に増えておりましたが、やることは同じですわ。

ところが、そのうちの1人が貴族の令嬢だったのは予想外でしたわ。

ですが相手は子爵家の令嬢で何とかなりそう、と思った私は彼女たちにアルフレート様に付きまとわないように注意した(ぐしゃぐしゃと消しているが脅したと書いた形跡あり)のですが、ただのクライメイトだ、とか、たまたま友達と寄り道しているだけ、などとかわそうとします。

懐にあった扇子を取り出し、張り倒してやろうと思ったのですが侍従たちに止められてしまい近くにあったカフェに入りました。

そこで共同戦線を張ることにしたんですの。(実際は侍従の機転による模様)

私は誕生日をお祝いし合うような深い仲ですが魔法士養成学校の生徒ではありません。

そこで学校内の風紀が乱れぬように皆で牽制し合うように仕向ければいいと考えましたの。

私、なかなか冴えておりますでしょう?

そこで彼女たちに仕事を与えることにしましたの。

学校内で不審な様子の者がいれば男女問わずさりげなく問いただすように、と。

そんなことをしていたら、あっという間に人数が増えましてアルフレート様の瞳の輝きから「虹の会」と名付け、メンバーの証を作ってメンバーには常に携帯するようにさせました。

会則も設けましたわ。

学校内でのアルフレート様の様子も知ることができて、学校側にもアルフレート様の危険な魅力を説明して納得させることができました。(実際は伯爵の働きかけもあった模様)

美味い具合に牽制し合っているようなので結果は上々ですわ。


ただ...、ただ、私とアルフレート様とのお茶会に時々邪魔者が来ることになってしまったのが残念ですわ。(虹の会に入る特典として提供させられた)



乳母「お嬢様の軌道修正をお願いしたはずですが」

侍従「...しましたよ?軌道修正」

乳母「何やら怪しげなグループをお作りになったようですが?」

侍従「犯罪行為(暴行、脅迫)から御友人になるように軌道修正しました。何か間違いましたか?」

乳母「...はぁ。これが最善の結果、ですか」




バックにお嬢様がいました(笑)

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