↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/36

お嬢様が祝ってくれるってよ



今日は学校の後、お嬢様と会う予定だ。

僕の入学祝いの晩餐に招かれたのだ。

お祝いとして、また引くようなプレゼントをされたらどうしよう。


学校を出たところで伯爵家の馬車とお嬢様の侍従が待っていた。

友人たちに別れの挨拶をすると馬車に乗り込んだ。

向かいに侍従が座る。

「その制服、大変お似合いですね。お嬢様より先に見てしまって大変なことになりそうです。いや、なります。想像できます。でもお迎えにあがれば仕方ないじゃないですかねぇ?わたし、可哀相ですよ。そう思いません?思いますよね?それならアルフレート様から口添えしていただけないでしょうかねぇ?上目遣いでロバートを責めないであげてね?これでOKです。ついでに給金も上げてくれるようにお願いできないですかねぇ。あ、それは旦那様じゃないと効果薄いかな。いや、お嬢様からお願いされれば旦那様なら...」

まだ、なんか言ってるけど、キャラ変わってない?

何度も会っているうちに僕が貴族っぽくないことも手伝って、今じゃ、この人はこんな感じだ。

お嬢様はマトモなのに使用人は変わったのが多い気がする。

いや、伯爵家はお嬢様以外、フレンドリーっていうか、あまり貴族にありがちな高慢なところがないから、そっちの影響かな。


着くと、お嬢様は玄関ホールまで出迎えてくれた。

僕はローブを脱いでベレー帽も取ると挨拶した。

「ローザ嬢、お出迎え、ありがとうございます」

「.....はい」

「?」

上から下までの視線往復が忙しいお嬢様だ。

「...お嬢様、御挨拶と御案内はどうされました?」

後ろからウバァ(乳母です)が声を掛ける。

「は、あ、えぇ、何でしたかしら?」

「御挨拶です」

「あら、してなかったかしら。え、と。あの、学校お疲れ様です。お待ちしておりましたわ。お茶の用意をしておりますの。どうぞ、こちらへ」

ウバァさんが一瞬眉を寄せたのを見た。

あらら。これ、お嬢様、後で叱られるヤツじゃない?


晩餐が楽しみだったのでお茶請けは我慢した。

お嬢様が学校の話をしてくれ、と言うので話すことにしたが、まだ始まったばかりで話せることは少ない。

リリーロンド殿下が2学年先輩としていることも伝えたが、あまり興味はないようだった。

あれー?

貴族の御令嬢なら王子様に興味あるものじゃないのかね。

殿下、美形だし。見たことないのかな?


魔法士養成学校では年に6回の試験がある。

この試験に3回パスすると上の学年になれる。

これが、魔法士養成学校での飛び級(スキップ)だ。

サクサク行くよ。勉強頑張ろっと。

「アルフレート様は飛び級をするおつもりなんですの?」

「はい。さくさくイケるところまで進級してしまおうと思っています」

「まぁ、凄いことですわ。最速で9歳という記録もアルフレート様なら塗り替えてしまいそうですわね」

へぇ、9歳なんだ。知らなかった。

6年を3年くらいで卒業したということか。

さすがに、記録を塗り替える、てのは無理かなー、でも、せめてその記録に並びたいな。


晩餐では伯爵は留守だったがお嬢様の両親と兄が一緒に僕の合格と入学を祝ってくれた。

お祝いは魔道具のペンだった。

書く本人の魔力を使ってインクが切れることがないペンだ。

もちろん魔道具なので高いし半永久的に使えるものなので尚、お高い。

入学準備のために文房具も見たのでペンのことは知っていた。

それに美しい装飾もされていて、それだけで一目で高級品とわかるものだった。

でも伯爵家に預けたままのイヤーカフよりは比較的普通のプレゼントだったので、ありがたく頂戴した。

あー、地味に伯爵家に対して借りが積み重なっている気がする。



◇◇◇◇◇◇◇◇



ローザの日記より抜粋


〇月×日

今日はアルフレート様の魔法士養成学校の入学祝いの晩餐でした。

アルフレート様の制服姿は一見の価値あり、というヤツでしたわ。

まぁ、なんて御立派だったんでしょう。

制服を着ていただけですのに大人びて見えましたわ。

そんなアルフレート様に私ったら挨拶をしていなかったらしいの。

アルフレート様がお帰りになった後、ウバァに叱られてしまったわ。

でも仕方ないではないの。

見惚れてしまったのですから。

だから、あれは不可抗力というものですわ。


落ちついてきたら迎えにやらせたロバートは私よりも先にアルフレート様の輝かしい制服姿を見たんですわ。

お茶をいただいているときに、思わず責めてしまったのですが、それも仕方ないと思いますわ。

主より先に良い思いをするなど普通に考えても許されるものではありませんもの。

それなのにアルフレート様ったらロバートを庇うのですもの。

庇われたロバートが羨ましくなって先に堪能したことはアルフレート様に免じて許してあげましたがアルフレート様に庇われるなんて羨ましいことは許せませんわ。

それに関してはアルフレート様も何も仰いませんでしたし。

ロバートが「えー、そこまで読めなかった...」などと、わけのわからないことを言っていましたがお前などがアルフレート様に気にかけていただけるなど、烏滸がましい(悪役令嬢物語という本から最近知った言葉を使いたい模様)というものですわ。


はぁ。それにしても悩ましいですわ。

私にも魔法士養成学校に入学できる程の魔力、それか学力があればアルフレート様と一緒に学校に通えましたものを。

そうしたらアルフレート様に近づく無用な人間を排除することもできましょうに。

誰か親族に魔法士養成学校に通っているような優秀(ぐしゃぐしゃと消しているが便利と書いた形跡あり)な男の子はいたかしら。

あぁ、でもアルフレート様は飛び級すると仰っていましたし学生では優秀なアルフレート様についていけない可能性が高いですわね。

それなら教師を雇った(ぐしゃぐしゃと消しているが買収と書いた形跡あり)方が確実かしらね。



侍女「ウバァ様、お嬢様が危険人物になりそうな...」

乳母「口を慎みなさい。お嬢様の軌道修正をするのは私の仕事でもあります」

侍女「それは、かなり頑張らないと難しいんじゃ...」

乳母「.....」




やっぱりPCの調子が悪いです。

さっきも勝手に再起動がかかりました。

どうしよう...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。