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50歳の何でも屋、セカンドライフは魔王城~今度の依頼は国再建! 異世界バーガーで追放勇者を弟子にしました~  作者: おっさん5963
第九章 ファンタジー世界に馴染んだおっさん――ドラゴン骨で追放勇者とラーメン作る!弟子を取ったら部屋追い出される

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第百三話 キャベッツァ農国

翌朝、出発の準備を整えていると、アルフレッドが俺たちの

元へ顔を見せた。


「昨日はありがとうございました。

ぎょーざ、すごく美味しかったです。

今度は家族みんなで、あのラーメンを食べてみたいです。

おじさんたちは、いつまでキャベッツァにいますか?」


「持ってきた材料がなくなるまではいるつもりだ。

だいたい二、三日かな」


俺がそう答えると、アルは少し安心したように表情を緩めた。


「そういえば、アルの家は農家なのか?」


「はい、そうです」


「昨日の野菜も、アルの家で取れたものかい?」


「全部ではないですけど、ニイラとチョウネギはうちで作りました。

ガリャックは隣の家が作っています」


「そうか。あの野菜はまた欲しいんだけど、家はどこだい?」


「城下町の外壁の外です」


「じゃあ、このあと寄らせてもらっていいかい?」


「へ?」


アルフレッドはポカンと口を開けた。

自分の足なら夕方頃にはようやく帰れる距離だと

考えていたのだろう。俺とコウタロウはニヤリと笑い、

アルフレッドに軽トラと連結された荷車を紹介した。


昨晩は暗くてよくわからなかったのだろうが、

改めて明るい中で見ると、白い箱のような車体に、

大きな馬車のような大型荷車が二台も繋がっている。


俺はアルフレッドの小さな荷車を魔導荷車メガ・トランスポーターの後部に縛り付け、

出発の準備を済ませた。コウタロウとアルフレッドは客車に、

俺は軽トラの運転席へと乗り込む。


アクセルペダルを静かに踏み込むと、

三連連結の巨体は何の路面抵抗もなく滑らかに動き出した。


野宿場から先は、見渡す限りの農作地が続いていく。

しばらく進むと、視界の先には地平線まで広大な畑が広がり、

様々な種類の野菜が青々と育っているのが見える。


後ろの客車からは、楽しげに賑やかな声が絶え間なく響いてきた。

こちらの世界に来て初めて、同年代の男友達が出来たことで、

コウタロウもようやく日頃の緊張が解けて気が緩められたのだろう。


そんな若者たちの楽しげな声をBGM代わりに聞きながら、

俺は軽トラを走らせた。

しばらくして、前方にキャベッツァの巨大な城壁が見えてきた。


俺は軽トラを止め、後ろの客車に向かってアルフレッドを呼ぶ。


「城壁が見える所まで来たぞ」


「え、もう着いたんですか!」


車外に出て周囲を見たアルフレッドが、驚愕のあまり目を見開く。

「すごいでしょ」とコウタロウが完全にドヤ顔をしていた。

怪しげな呪文を唱え出さないか一瞬気になったが、

その心配はなさそうだった。


「アル、今度はこっちに乗って案内してくれ」


俺はアルフレッドを助手席に乗せると、そのまま家まで案内してもらった。

アルフレッドの家はこの世界では一般的な農家で、

両親と三人で暮らしているという。


到着すると、アルフレッドが家の中に走り込み、両親を呼びに行った。

外に出てきたご両親は、目の前にある俺たちの異様な車両の光景に、

案の定目を丸くして固まっている。俺は運転席を降り、頭を下げた。


「おはようございます。私は七転八起といいます。仰々しくてすみません。

昨日、アルフレッド君から野菜を購入しまして、

今後もお取引できないかとお伺いいたしました」


挨拶を交わすと、父親は我に返ったように深く頷いた。


「こちらこそ、遠くまで売りに出なくても良くなるのはありがたい。

是非お願いします」


と、非常に良い返事をいただけた。


「明日から城下町で露店を出しますので、詳しくは後日伺わせていただきます」


一通りの挨拶を済ませると、アルフレッド達に手を振って別れ、

いよいよ城下町へと向かった。


城門に到着すると、異様な見た目の荷車がやってきたことで、

瞬く間に周囲に人だかりが出来てしまった。門番たちも色めき立ったが、

こちらには事前にガルードが手回しして用意してくれていた

通行手続きの書類がある。


こいつを提示すると、何の問題もなくすんなりと中に入ることができた。

あの商人の段取りの良さには本当に頭が下がる。


中に入ったキャベッツァの城下町は、

多くの商人が忙しなく行き来することもあって、

比較的賑やかな活気のある町並みを見せていた。

俺はハンドルを切りながら、新しい構想を練りつつじっくりと見定めた。

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