第三話 ワールドカップ
ここは、とあるスーパーセンター。その入り口で、背高で肩からエプロンを着用したパンチパーマの中年女性が立っていました。その中年女性は右手に持ったレジ袋をぐっと握り締め、「さあ、皆さん! バスケットワールドカップの開催ですわよ!」と声高に叫び、スーパーセンターに入出店する人達の目を色んな意味で集めます。ですが、それを見ていたパンチパーマの中年女性の知人、黒髪で腰にエプロンを身につけていたふくよかな平均的身長の中年女性は「興味無し」、更にもうひとりの知人、ポニーテールで肩から花柄エプロンを着用していた小柄な体型の中年女性は「右に同じ」と、とても冷めた態度で対応します。それを聞いたパンチパーマの中年女性は「あれっ?」という声を漏らしながらも、ふくよかな中年女性と小柄な中年女性に向かって指を差しながら「サッカーの時は、1ミリ! とか言って盛り上がってましたわよね!?」と、大声をあげます。ですが、ふくよかな中年女性と小柄な中年女性は「サッカーもあまり」「見ないわね」と言って、取り合う気もありません。そんなふくよかな中年女性と小柄な中年女性のあんまりな態度に、パンチパーマの中年女性は、両手を広げながらぶんぶんと振りまわし「このにわかが!」と声をあげてしまいますが、ふくよかな中年女性は頬に手を添え「と、いうか他のスポーツも」と、小柄な中年女性は冷静に「そんなに見ないわよねぇ」と言うのでした。




