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ちゃんと聞いたら、だいたい事故った話

 放課後の校舎裏。


「巴」

「……なに?」

 振り向く。

「ちょっといい?」

「……いいけど」

 一歩近づく。


「俺のことどう思ってる?」

「……は?」

 完全停止。

 風が止まる。

「いや」

「ちゃんと聞いたほうがいいかなって」

「なんで!?」

 食い気味。


「曖昧だとズレるから」

「誰に言われたのそれ!」

「彩音」

「……」

 一瞬の沈黙。

「……あいつ」

 低い声。


「で?」

 睨む。

「なんで今それ聞くの?」

「いや普通に気になるだろ」

「ならないでしょ!」

 即否定。

「……」


「で、どう思ってる?」

「答えないといけないのそれ!?」

「聞いてるだけだけど」

「それが困るんだって!」

 テンポ崩壊。


 一瞬だけ目が合う。

「……別に」

 逸らす。

「普通」


「普通って?」

「普通は普通でしょ!」

「……なるほど」

 恒一、うなずく。


(普通か)

 納得する。

「じゃあいいや」

「よくないでしょ!」

 即ツッコミ。


 巴、顔を背ける。

「……意味わかんない」

 小さくつぶやく。


 一方の彩音。

(完璧)

(これは長引くね)

 満足そうに笑う。


 その横で。

「最悪だ……」

 基樹、遠い目。


 恒一は。

(ちゃんと聞けたな)

 満足していた。

 

 問題は。

 確実に、増えていた。


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