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✒ 素材集め


──*──*──*── 平原フィールド


 キノコンがセリゼンタードル寄せのホイッスルを吹くと、わらわら…とセリゼンタードルが寄って来(く)る。


 ディアス(氷大精霊)さんが先制攻撃で、氷(クール)魔法(マジック)の凍らせる霧(フローズンミスト)を使って、セリゼンタードルの動きを鈍(にぶ)らせてくれる。


 キノコンがす(・)か(・)さ(・)ず(・)、仕込み鉄(てっ)扇(せん)を振り上(あ)げて、セリゼンタードルを攻撃!


 渾身の一撃を食(く)らわせて大(だい)ダメージを与えてくれた後(あと)、H(体)P(力)が大(おお)幅(はば)に減少したセリゼンタードルに私(あたし)が細(タ)長(コ)ピックで攻撃してトドメを刺す。


 私(あたし)がセリゼンタードルにトドメを刺して倒す事で、私(あたし)は多くの経験値を得られて、LV(アップ)が出来る。


 ドロップアイテムは分身体(キノコン)が素(す)早(ばや)く手(て)際(ぎわ)良(よ)く回収してくれる。


 ディアス(氷大精霊)さんもセリゼンタードルを倒さず、加減をして攻撃してくれる。


 瀕死の状態になって動けないセリゼンタードルを私(あたし)が細(タ)長(コ)ピックで攻撃してトドメを刺す。


 こんな感じでセリゼンタードルを30体、倒した。


キノコン

「 甲(こう)羅(ら)80,鱗(うろこ)毳(ぜい)60,肉100──。

  103体を倒しましたけど、目的の数(かず)には達してませんエリ。

  もう50体、狩(か)りますエリ 」


潟庄智惠

「 50体も?

  中(なか)々(なか)集まらないんだね 」


ディアス

「 ドロップアイテムはランダムだからな。

  極稀に怪物(モンスター)メダルを落とす事も有る。

  競売に出(だ)せば儲かるぞ 」


潟庄智惠

「 そうなんだ?

  怪物(モンスター)メダル──。

  見てみたいかも! 」


キノコン

「 怪物(モンスター)メダルは小さな宝(たから)箱(ばこ)に入(はい)ってますエリ。

  怪物(モンスター)メダルを集める為に怪物(モンスター)を狩(か)る冒険者も居(い)ますエリ 」


潟庄智惠

「 そうなんだね~~ 」


ディアス

「 追加で50体だな。

  始めるか 」


キノコン

「 御主人様(マスター)は座って休んでくださいエリ 」


潟庄智惠

「 大丈夫だよ。

  トドメを刺してるだけし、疲れてないよ 」


キノコン

「 分かりましたエリ。

  疲れたら椅子に座(すわ)って休憩してくださいエリ 」


潟庄智惠

「 うん。

  有(あ)り難(がと)う、キノコン 」


 後(こう)方(ほう)にはキノコンが出(だ)してくれた日(ひ)蔭(かげ)を作ってくれる魔法の(マジカル)パラソルと椅子のセットが置かれている。


 キノコンがホイッスルでセリゼンタードルを呼び寄せ、集まって来(き)たセリゼンタードルに目(め)掛(が)けて、ディアス(氷大精霊)さんが剣を振ると──、地面を伝って氷がセリゼンタードルの下半身を凍らせて動きを止(と)める。


 セリゼンタードルは必死にも(・)が(・)く(・)けど、凍った下半身は動かない。


 ディアス(氷大精霊)とキノコンが次(つぎ)々(つぎ)にセリゼンタードルを瀕死状態へ追い込んで行く。


 私(あたし)も負けじと細(タ)長(コ)ピックでセリゼンタードルにトドメを刺して回る。


 体力が無いと、かなり骨が折れる作業だと思う。


 これを50体分(ぶん)も繰り返すんだから大変な作業だよ。


 怪物(モンスター)を倒して、素材を集めるって大変だよね。


 甲(こう)羅(ら),鱗(うろこ)毳(ぜい),肉って何(なに)に使われるんだろう??


 続(ぞく)々(ぞく)と集まって来(く)るセリゼンタードルに向けてディアス(氷大精霊)が “ ニードルレイン ” という氷(クール)魔法(マジック)を使う。


 先(せん)端(たん)が鋭(するど)く尖(とが)った氷柱(つらら)が空(そら)から雨みたいに降り注(そそ)いで来(き)て、セリゼンタードルの体(からだ)に突き刺さる。


 なんて恐ろしい氷(クール)魔法(マジック)なんだろう。


 ディアス(氷大精霊)さん、怪物(モンスター)に容赦無さ過ぎないかな!?






キノコン

「 御主人様(マスター)、お疲れ様ですエリ。

  50体分(ぶん)のドロップアイテムの回収が済みましたエリ 」


潟庄智惠

「 そうなの?

  キノコン、有(あ)り難(がと)う~~。

  ディアス(氷大精霊)も有(あ)り難(がと)う 」


ディアス

「 セキチェ(御主人様)は椅子に座(すわ)って休むと良(い)い。

  水分補給も忘れるな 」


潟庄智惠

「 うん、そうするね(////)

  ディアス(氷大精霊)は休憩しないの? 」


ディアス

「 精霊は疲れ知らずだからな。

  人間のように疲労を感じたりはしない。

  休憩の必要も無いな 」


潟庄智惠

「 そうなんだ。

  精霊ってタフなんですね 」


ディアス

「 本来は実体が無いからな。

  実体化しているのは、物体に憑依(コンファン)しているからに過ぎない 」


潟庄智惠

「 え…そうなんですか?

  精霊が物体に憑依……。

  霊的存在が憑依する話(はなし)は故郷でも有ったけど…… 」


キノコン

「 ≪ ヂェロニング大陸 ≫では実体を持たない妖精や精霊が “ 霊的存在 ” に当て嵌まりますエリ 」


潟庄智惠

「 ≪ ヂェロニング大陸 ≫には幽霊(おばけ)とか出(で)ないの? 」


キノコン

「 ゴースト系の怪物(モンスター)が当て嵌まりますエリ 」


潟庄智惠

「 そうなんだね 」


キノコン

「 ≪ ヂェロニング大陸 ≫では肉体から離れた魂(たましい)──魂(こん)魄(ぱく)は輪廻の流れに還(かえ)りますエリ。

  幽霊(おばけ)という概念は無いですエリ 」


潟庄智惠

「 そうなんだ……。

  故郷と異世界は違うんだね……。

  幽霊(おばけ)が出(で)ないなら、心霊現象(ポルターガイスト)とか起きなさそうかな。

  良(よ)かったぁ~~ 」


キノコン

「 素材は必要分(ぶん)揃(そろ)ったみたいですエリ。

  今日(きょう)は《 キャンプ地 》へ戻りましょうエリ 」


潟庄智惠

「 うん。

  もう直(す)ぐ日も暮れそうだもんね 」


ディアス

「 俺は夜(や)間(かん)の怪物(モンスター)狩(が)りをする。

  セキチェ(御主人様)はキノコンと《 キャンプ地 》へ戻るんだ 」


潟庄智惠

「 うん。

  気を付けてね、ディアス(氷大精霊) 」


ディアス

「 朝には戻る 」


 ディアス(氷大精霊)さんは私(あたし)を引き寄せると額(ひたい)(オデコ)に軽い口(くち)付(づ)けをしてくれる。


 キノコンと私(あたし)は去って行くディアス(氷大精霊)を見送ってから、《 キャンプ地 》へ向かって歩いた。

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