✒ 主神殿長の話
──*──*──*── 見知らぬ何処か
私の他にも女性が3人居る。
高校生なのか制服を着ている子が1人──。
私と同じ中学生なのか制服を着ている子が1人──。
大学生っぽいオシャレな容姿のお姉さんが1人──。
そして、ラフな格好をした私──。
智惠
「 えぇと…………映画…… 」
???
「 揃いましたな、聖女様方── 」
智惠
「 うな?
聖女様?? 」
何を言ってくれちゃってるんだろうね?
唯の中学生の子供に “ 聖女様 ” なんて──、この人達の頭大丈夫かな??
???
「 詳しい事情は此方でさせて頂きます。
我々に着いて来てください、聖女様方── 」
???
「 言葉が分かる!
何で?? 」
???
「 聖女様?
怪しい宗教団体に拉致されちゃったとか!? 」
???
「 彼氏とデート中だったのにぃ~~。
ちゃんと帰れるんでしょうねぇ~~! 」
智惠
「 何処に行くんだろう? 」
3人共、異なる思いを抱きながら、見慣れない部屋を出て行く。
私も駆け足で3人を追い掛けた。
──*──*──*── 食堂
きらびやかで豪華な広い部屋に案内された。
長テーブルが置かれていて、テーブルセッティングもされている。
好きな場所に座るように促されると、3人は距離を置くように離れた位置の椅子に腰を下ろして座る。
私も距離を開けて座る事にした。
こういう場合って、不安な気持ちが強まるから、近くに座るような気がするんだけど──、個人重視で利己的な国民が多いからかな?
4人が着席した後、アニメで見るようなメイドさん達が、飲み物を運んで来た。
テーブルの上に銀コップが置かれる。
中には甘い香りのする液体が入っている。
これ……飲んでも大丈夫なのかな??
私以外の3人は喉が渇いてるのか──、考えなしに(?)出された銀コップに口を付けて、液体を飲んで喉を潤している。
見慣れない容姿をしてる人達── 外国人っぽい人達 ──と言葉が通じるから、警戒心が弱まってるのかな??
警戒する方が異常なのかな??
真っ白い衣装を着ている外国人達は、私達に話を聞かせてくれる。
どうやら此処は、私達から言う所の “ 異世界 ” らしい。
私達は “ 異世界の神官職 ” が執り行った聖女を召喚する為の儀式── “ 聖女召喚の儀 ” に依って、“ 異世界召喚 ” されてしまったみたい。
≪ ヂェロニング大陸 ≫に存在する27ヵ国の1つ≪ トナフェレフ王国 ≫──。
此処は≪ 首都エンテルハム ≫に在る《 主神殿 》らしい。
≪ トナフェレフ王国 ≫は5年に1度、≪ 首都エンテルハム ≫に在る《 主神殿 》にて、“ 聖女召喚の義 ” の執行が、崇高なる儀式として恒例行事化しているみたい。
なんて迷惑千万な話だろうね。
因みに “ 聖女召喚 ” された私達は、《 主神殿 》が用意した馬車に乗せられて、≪ 王都タクパルット ≫へ向かうらしい。
≪ 王都タクパルット ≫には《 城下町 》が在って──、≪ トナフェレフ王国 ≫を治める国王様と家族の王妃様,王子様,王女様が《 王城 》で暮らしているみたい。
≪ 首都エンテルハム ≫から≪ 王都タクパルット ≫迄の距離は、馬車で約3ヵ月は掛かるらしい。
とはいえ順調に行っての話で──、道中は怪物と遭遇する事になるから、戦闘を行いながらの長旅になるそうで──。
≪ ヂェロニング大陸 ≫には人間の天敵、怪物が存在していて、《 フィールド 》には凶暴な怪物が跋扈してるみたい。
おっかない異世界だよね!!
“ 聖女召喚 ” された私達には〈 大陸神ヂェロニング 〉から “ 聖女 ” としての能力を授かっているらしい。
食事を済ませ、入浴を終えた後、私達は主神殿長と神官長,神官達に〈 大陸神ヂェロニング 〉から授かった “ 聖女の能力 ” を見せる事になった。
メイドさん達が[ 食堂 ]に料理を運んで来る。
出来立て──じゃなくて、やや冷めた料理が長テーブルの上に並べられていく。
「 出来立てホカホカの料理が食べたい 」なんて、異世界では我が儘になっちゃうのかな?
この《 主神殿 》で1番偉い立場の人が主神殿長で、2番目に偉い立場の人は神官長らしい。
神官長は6名居て──、各々には役割が与えているみたい。
主神殿長補佐を任命されている神官長が2名,《 主神殿 》の運営を任されている神官長が1名,運営を補佐する為の副神官長が2名,神官達を総轄する神官長が1名居るみたい。
“ 聖女召喚 ” された私達は、客人としてもてなしてもらえるらしい。
主神殿長,神官長,神官達と同じ長テーブルで、一緒に食事をするなんて緊張しちゃうね❗
因みに《 主神殿 》には、神職者と呼ばれる司祭──神父達も暮らしていて、司教に昇格する為に毎日、修行に励んでいるんだって。
司祭が昇格試験に合格すると、〈 大陸神ヂェロニング 〉の祝福を受けて、司教にクラスチェンジするらしい。
司教にも階級が有って、階級試験を受けて、合格すると〈 大陸神ヂェロニング 〉を受けてランクアップが出来るみたい。
ランクアップを繰り返すと、最後に教祖へクラスチェンジする昇級試験を受けれるらしい。
教祖にも階級が有って、階級試験を受けて、合格すると〈 大陸神ヂェロニング 〉を受けてランクアップが出来る。
教祖の次は枢機卿へのクラスチェンジ、枢機卿の次は教皇へのクラスチェンジが出来るらしい。
でも教皇は1人しかなれないから、枢機卿の中から選ばれる事になるんだとか──。
司祭にも階級試験が有るから、司教へクラスチェンジが出来る司祭は少ないみたい。
それでも司教になる為に、高見を目指して狭き門に挑み続けるんだって。
司祭の下には、修道師,修道士,修道士見習いのクラスが有るらしい。
≪ トナフェレフ王国 ≫には身寄りの無い孤児を保護する《 孤児院 》なんて無くて、孤児は男女に分けられて《 修道院 》へ入れらる事が決まっているみたい。
《 修道院 》に入ると、修道士見習いから始まって、ランクアップを繰り返して、修道士への昇格試験を受けて、クラスチェンジする。
ランクアップを繰り返して、修道士から修道師への昇級試験を受けて、クラスチェンジをする。
ランクアップを繰り返して、修道師から司祭への昇級試験を受けて、クラスチェンジをする。
誰もが皆、修道士見習いから始まって、高い志を胸に努力を繰り返して、高見である教皇を目指して切磋琢磨するんだ──。
因みに主神殿長,神官長,神官達は、“ 神職者 ” とは言わないで、“ 神官職 ” って言うみたい。
神官職にクラスチェンジするには、司祭になってから、司教に進むか神官職に進むか選べるみたい。
鯔のつまり、神官職の神官達は、司祭からクラスチェンジをした人達って事みたい。
ランクアップとかクラスチェンジとか、色々と面倒なんだなぁ……。




