✒ 依頼を選びまっす
──*──*──*── 1ヵ月後
──*──*──*── ギルド街
──*──*──*── 冒険者ギルド
潟庄智惠
「 えぇと……依頼書は何処で受けるんだっけ? 」
キノコン
「 [ 斡旋課 ]ですエリ。
[ 斡旋カウンター ]で受付に相談しますエリ 」
潟庄智惠
「 そうそう!
そんな事を神官に言われた気がする!
えぇと……[ 斡旋課 ]だね 」
私は[ 斡旋課 ]が何処に在るのか[ 受付カウンター ]で教えてもらう事にした。
[ 斡旋課 ]は[ 5番受付 ][ 6番受付 ]らしい。
──*──*──*── 5番受付
列が出来てない[ 5番受付 ]で依頼の相談をしてみようと思う。
潟庄智惠
「 すみません、依頼を受けたいんですけど…… 」
受付
「 はいはい……依頼ですね。
貴女のランクを教えてください 」
受付さんの態度、悪ぅ~~。
私は心が広いからね、そんな事ではクレームを付けたりしないよ!
潟庄智惠
「 Fランクです。
2ヵ月間、テムモンのキノコンと一緒に《 訓練場 》で訓練していて、初めて依頼を受けるんです 」
受付
「 そうですか。
Fランク冒険者が受ける依頼は危険が少ないので、余程の事が起きない限り、大怪我するような事態にはなりませんよ 」
潟庄智惠
「 余程の事…ですか? 」
受付
「 予期せぬ事態ですよ。
運悪く強い怪物と遭遇するとか、ヤバい先輩冒険者に目を付けられるとか──色々有りますよ。
新人冒険者は特にカモられ易いんで注意した方が良いですね 」
潟庄智惠
「 新人冒険者をカモる先輩冒険者って……。
そんな恥ずかしい事を堂々とするなんて、残念な人達の集まりかな??
新人冒険者を囲んでドヤる大人ってダサいよね 」
キノコン
「 御主人様をカモる不逞野郎はキノコンが返り討ちにしますエリ❗ 」
潟庄智惠
「 頼もしいよ、キノコン♥️
あの…親切に教えてくれて有り難う御座います。
気を付けます 」
受付
「 テムモンを連れてれるテイマーを狙う馬鹿は居ないと思いますけどね、どうしょうもない馬鹿は居るんで気を付けてください。
強い護衛を雇う手も有りますよ 」
潟庄智惠
「 護衛かぁ…… 」
受付
「 Fランク冒険者が受けれる依頼を纏めた依頼帳です。
受けたい依頼が有れば付箋を貼って持って来てください。
彼方の席に座って、じっくり考えて選んでください。
長生きしたいなら、欲張らず、身の丈に合った依頼を選ぶと良いですよ 」
潟庄智惠
「 有り難う御座います! 」
私は受付さんから依頼帳と付箋を受け取った。
空いてる席に移動して、椅子に腰を下ろして座る。
トナフェレフ語が読めない私は、キノコンにトナフェレフ語を読んでもらいながら、一緒に受ける依頼を探した。
──*──*──*── 3時間後
潟庄智惠
「 ふぅ~~~~。
こんな感じかな? 」
キノコン
「 良いと思いますエリ 」
潟庄智惠
「 採取の依頼が多いんだね。
危ないから依頼するんだよね? 」
キノコン
「 スキルを持たない一般人に怪物は倒せませんエリ 」
潟庄智惠
「 スキル?
そう言えば “ ステータス ” に “ SP ” って有ったね。
アレがそうなの? 」
キノコン
「 SPは違いますエリ。
スキルはKPを消費して使う “ 特殊技 ” の事ですエリ。
魔法はMPを消費して発動させますエリ 」
潟庄智惠
「 じゃあ、SPって何に使うの?? 」
キノコン
「 攻撃力,防御力,素早さ,命中率,回避率,移動力,JMに振り分ける事が出来ますエリ。
御主人様には振り分けるSPが無いので無視してくださいエリ 」
潟庄智惠
「 えぇ!?
何で私にはSPが無かったの??
SP欲しかったのに── 」
キノコン
「 “ 超皇神召喚 ” を使えるからですエリ 」
潟庄智惠
「 そう…なんだ…… 」
キノコン
「 御主人様、[ 斡旋受付 ]へ行きましょうエリ 」
潟庄智惠
「 うん。
こんなに沢山、受理してもらえるかな? 」
キノコン
「 大丈夫ですエリ。
依頼を複数受ける事は良く有りますエリ。
依頼帳の依頼を全て受ける事も可能ですエリ。
これだけの依頼を達成してもEランクに上がれる程のBPは得られませんエリ 」
潟庄智惠
「 そうなの? 」
キノコン
「 FランクからEランクに上がる為には100P必要ですエリ。
Fランクの依頼で得られるBPは1 ~ 3Pですエリ。
因みにEランクの依頼で得られるBPは 3 ~ 5Pですエリ 」
潟庄智惠
「 結構Pって低いんだね。
貯めるの大変そう 」
キノコン
「 その代わり、多種多様な依頼を多くこなす事で、実戦経験を積む事が出来ますエリ 」
潟庄智惠
「 BPを貯める為に依頼を達成させるのが目的じゃないもんね 」
依頼帳と付箋を持って、キノコンと一緒に[ 斡旋課 ]に向かう。
やっぱり[ 5番受付 ]には誰も並んでない。
──*──*──*── 5番受付
潟庄智惠
「 受ける依頼を決めたので、お願いします 」
受付
「 拝見します 」
私は受付さんに依頼帳と付箋を返した。
受付さんは私がキノコンと決めて付箋を付けた依頼書を確認している。
受付
「 受けたい依頼は7件で間違いないですね?
受理します 」
受付さんが依頼書を依頼帳から抜くと、判子を押してくれる。
受付
「 此方が控えです。
終わったら、採取したアイテムと一緒に[ 鑑定受付 ]に提示してください 」
潟庄智惠
「 [ 鑑定受付 ]で渡すんですね。
有り難う御座います 」
受付
「 行く前に昼食を済ませた方が良いですよ。
《 フィールド 》で一休みは命取りですから 」
潟庄智惠
「 えと…有り難う御座います(////)」
受付さんに御礼を言って、キノコンと一緒に《 冒険者ギルド 》を出た。
《 冒険者ギルド 》─→《 ギルド街・出入口 》─→《 飲食街・出入口 》─→《 飲食店 》─→《 飲食街・出入口 》─→《 正門 》へ向かう。
──*──*──*── 正門
受付さんの忠告を素直に聞いて、昼食を終えてから《 正門 》へ向かった。
《 正門 》の門番にマイバイ証を提示したら、出された名簿に名前を書いた。
門番
「 行ってらっしゃい。
日が暮れる前には戻って来てください。
日が暮れると怪物が強くなりますからね 」
潟庄智惠
「 そうなんですね。
教えてくれて有り難う御座います 」
心配をしてくれたのかな?
声を掛けてくれた門番さんに御礼を言っとく。
潟庄智惠
「 キノコン、此処から先が《 フィールド 》なんだね 」
キノコン
「 気を引き締めて行きますエリ 」
潟庄智惠
「 うん! 」
私はキノコンと一緒に《 正門 》を出て、《 フィールド 》に第一歩を踏み出した。




