✒ 初めてのフィールド
──*──*──*── フィールド
潟庄智惠
「 ふあぁ~~~~!
此処全部が《 フィールド 》なんだねぇ!
見晴らしが良いねぇ、キノコン! 」
キノコン
「 此処は《 平原フィールド 》ですエリ。
此処に咲いているシツメグナとロンナナダを採取しますエリ 」
潟庄智惠
「 えぇと……シツメグナは黄色い花を咲かせてる可愛い花だったよね。
ロンナナダは茎に細かいハート型の葉っぱが付いてる花で── 」
キノコン
「 依頼書の控えに絵が描かれていますエリ。
参考にして探しますエリ 」
潟庄智惠
「 うん 」
私は依頼書の控えに描かれている絵を参考にして、シツメグナとロンナナダを探してみる。
昼食を食べながらキノコンに教えてもらった事だけど、キノコンの近くに居ると怪物に襲われる事は無いみたい。
超皇神の覇気を畏れて怪物は自分から近付いて来ないんだって!
此方から近付くと勝手に避けたり、逃げてくれるみたいなの!
だから、私は怪物に邪魔される事なく、素材採取に集中する事が出来るみたい。
怪物と戦闘をしながら素材採取をしなくて良いなんて有り難いよね!
でもね、キノコンが覇気を消すと、怪物の方から寄って来るみたい。
人間は怪物から腹を満たす餌認定されてるから、匂いを嗅ぎ付けて向こうから勝手に来るみたい。
潟庄智惠
「 ふぅ~~~~。
結構、集めれたんじゃないかな? 」
キノコン
「 次はケルマニチゴとクロルベリーを採取しますエリ 」
潟庄智惠
「 ケルマニチゴとクロルベリーだね。
ケルマニチゴって、蛇イチゴみたいな形してるんだ。
色は青色だけど……。
クロルベリーは木苺に似てるかも!
でも、土を掘らないといけないんだ…… 」
キノコン
「 ケルマニチゴは白い花を目印に探しますエリ。
クロルベリーは特徴の有る葉っぱを目印に探しますエリ 」
潟庄智惠
「 うん、頑張るね! 」
そうそう、キノコンから精霊についても教えてもらったんだよね。
精霊には、低級精霊,下級精霊,中級精霊,上級精霊,特級精霊,超級精霊,極級精霊,初精霊,小精霊,中精霊,大精霊,精霊王,精霊皇,精霊神って感じで13種類が有って、徳を積むとクラスチェンジが出来るみたい。
≪ ヂェロニング大陸 ≫には10属性あって、其々の属性に大精霊が1体ずつ存在していて、精霊王,精霊皇,精霊神は1体しか存在しないみたい。
それ以外の低級精霊,下級精霊,中級精霊,上級精霊,特級精霊,超級精霊,極級精霊,初精霊,小精霊,中精霊は沢山居るみたい。
精霊達は初精霊を目指して、徳を積む為に頑張るんだとか。
何で初精霊を目指すのかと言うと──、実体化が出来るようになって、人間に混ざって暮らす事が出来るようになるみたいなの。
だから、もしかしたら人間のフリをして暮らしてる大精霊,精霊王,精霊皇,精霊神も居るかも知れないんだって!
何か、異世界っぽい!!
キノコン
「 御主人様、そのくらいで十分ですエリ。
そろそろ戻りますエリ 」
潟庄智惠
「 まだ明るいよ 」
キノコン
「 此処からは怪物と戦闘しながら戻りますエリ 」
潟庄智惠
「 えと…じゃあ、キノコンは覇気を消すんだね。
いよいよ、実戦かぁ 」
キノコン
「 此処等辺で遭遇する怪物は比較的に弱いですエリ。
ヤバい怪物が現れたら、ボクがワンパンで倒しますエリ 」
潟庄智惠
「 えぇ!?
魔法じゃなくてワンパンで倒すの? 」
キノコン
「 魔法を使う迄もないですエリ 」
私はキノコンと一緒に≪ 首都エンテルハム ≫を目指して、《 平原フィールド 》を歩く。
見晴らしが良いから、遠くで怪物と戦闘している冒険者達の姿が見える。
《 平原フィールド 》にはソロで怪物を相手にしてる冒険者が多いかも知れない。
歩いていると怪物が近付いて来る。
私が怪物と戦闘が出来るようにキノコンが覇気を消してくれてるからだね!
見た目が狸みたいだけど、額に角が生えていて、目付きの悪い怪物が現れた!
私とキノコンは怪物と対峙する。
キノコン
「 御主人様、爪の攻撃に気を付けてくださいエリ。
引っ掻かれると毒が回りますエリ 」
潟庄智惠
「 えぇ?!
毒ぅ~~~~ 」
キノコン
「 毒消し薬は持ってますエリ。
引っ掻き傷が治るには時間が掛かりますエリ 」
潟庄智惠
「 キノコンは回復魔法は使えないの? 」
キノコン
「 回復魔法は身体に備わる自己再生能力を高め、治癒力を強める魔法ですエリ。
傷を癒すのはあくまでも怪我をした本人ですエリ 」
潟庄智惠
「 …………私の知ってる回復魔法と違うんだね 」
キノコン
「 回復魔法を使うと、使われた人間は身体疲労が増しますエリ。
LVの低い相手に使う魔法ではないですエリ 」
潟庄智惠
「 そうなんだ……。
回復魔法はファンタジーなのに、効果はファンタジーっぽくないんだね…… 」
私は毒に苦しみたくないから、爪に注意する事にした。
模擬戦闘の経験を活かして、怪物に攻撃する。
動いていた分身体達を相手にしていた模擬戦闘のお蔭もあって、何とか怪物を倒す事が出来た。
怪物を倒すとドロップアイテムを落としてくれるみたい。
ゲットしたドロップアイテムは毛皮と爪と肉と銭袋の4つ。
潟庄智惠
「 うわぁ!
4つも落としてくれたね!
貨幣は袋に入ってるんだ? 」
キノコン
「 動物との違いですエリ。
動物は倒してもドロップアイテムを落としませんエリ。
自分で解体,仕分け,下処理を済ませる必要が有りますエリ。
怪物はドロップアイテムを落としてくれる為、解体,仕分け,下処理をする必要が無いですエリ 」
潟庄智惠
「 そうなんだね 」
何かゲームの世界みたいな設定だなぁ~~。
≪ ヂェロニング大陸 ≫って、ゲームの世界に存在する舞台じゃないよね??
でも、ステータス画面とか見れるしなぁ──。
キノコン
「 御主人様、この調子で怪物を倒してLVを上げますエリ 」
潟庄智惠
「 うん。
日が暮れる迄は時間が有るもんね!
時間いっぱい頑張るよ 」
怪物を倒しながら歩いていると、≪ 首都エンテルハム ≫が見えて来た。
潟庄智惠
「 やっと “ 戻って来れた ” って感じがするね 」
キノコン
「 此処等辺で怪物と戦闘しますエリ 」
潟庄智惠
「 そうだね! 」
比較的に弱い怪物だけど、属性が異なる色違いと遭遇したりする。
姿は同じだけど、色違いはランクが違う証みたいで、落としてくれるドロップアイテムの中には “ レアドロップ ” って呼ばれるアイテムを落としてくれる場合も有るんだとか。
レアドロップは “ 星付き ” とも言われていて、星の数でレア度が違うみたい。
1番レア度が高いのは “ ★5 ” らしい。
低ランク怪物は一般的に “ ノーマル怪物 ” って言われてるらしいよ。
ランクが違う色違い怪物は “ レア怪物 ” って呼ばれていて、区別されてるみたい。
レア怪物が出現するのは、主に夜間らしい。
明け方になるとノーマル怪物に入れ替わるみたい。
だから、昼間にレア怪物と遭遇する確率は頗る低いんだって。
レア怪物を倒したり、レアドロップをゲットしたい冒険者は、《 平原フィールド 》に作られてる《 キャンプ地 》にテントを張って、夜な夜な怪物との戦闘に明け暮れてるらしい。
夜間の《 フィールド 》には、LVの高い怪物が出現するから、Dランク冒険者以下の冒険者は夜間の戦闘は禁止されているみたい。
Eランク冒険者,Fランク冒険者は、日が暮れる前には戻らないといけない決まりなんだって。
キノコン曰く、自己責任だから決まりを破たとしっても罰せられたりはしないみたい。
潟庄智惠
「 レアドロップは無いけど、ドロップアイテムを沢山ゲット出来たね。
貨幣も稼げてホクホクだね♥️ 」
キノコン
「 そろそろ≪ 首都 ≫へ戻りますエリ 」
潟庄智惠
「 うん 」
──*──*──*── 首都エンテルハム
──*──*──*── 正門
冒険者達が《 正門 》に並んでいる。
私と同じ、Fランク冒険者や夜間の戦闘を禁止されてるEランク冒険者達かな?
《 正門 》の門番にマイバイ証を見せたら、名簿欄に戻って来た時間を記入する。
キノコン
「 御主人様、このまま《 冒険者ギルド 》へ行きますエリ。
明日には報酬が用意されてますエリ 」
潟庄智惠
「 うん、分かったよ 」
私はキノコンと一緒に《 正門 》を離れて《 ギルド街 》を目指して歩いた。




