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教会のシスターですが何か?  作者: おきゆむ
第四章 勇者殺しの犯人されたシスターですが何か?
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ダンサンスホテル

ウィルさんとデートをした翌日、昼頃に私は教会をあとにした。


今から北の停留所で馬車に乗って、中央にあるホテルで今夜開かれる勇者様の会に参加しなければならない。


気が進まないが、ウィルさんに会えるのは嬉しい分、まだ足元が軽い方だ。


停留所で中央行きの馬車を待つ。


少ししたら、すぐに馬車に乗ることが出来た私は馬車に揺られながら、景色を楽しんでいた。


厳密には馬車から見る景色に昨日のデートを思い出してにやけていたが正解だ。


程なくして、馬車はチートーズ中央の停留所に到着する。


馬車から降りると、私は目的地であるホテルを目指した。


ダンサンスホテル。


それがホテルの名称だ。


停留所から、そのダンサンスホテルを探す。


しかし、チートーズ中央にある建物はどれも立派でどれがどの建物か分かりづらい。


キョロキョロと見渡しながら彷徨っていると、一人のタキシード姿の女性が私に話しかけてきた。


「もしかして勇者様の集まりの会に参加されるシスターの方ですか?」


タキシード姿だけでも驚いたが、更にそれが女性だということに二重に驚く。


おそらく、女性は私が修道服姿だったので、そう思ったのだろう。


私はタキシード姿の女性にそうですと答えて、ダンサンスホテルへと案内される。


すると、目の前に馬鹿でかい建物が聳《そび》えていた。


私はそれを見上げて、思わず固まってしまう。


「さあ、お客様こちらです」


イメージ以上に立派なホテルをボッーと眺めていた私にタキシード姿の女性が中へと促す。


私は驚く表情を維持したまま、女性のあとについてダンサンスホテルの中へと入っていく。


豪華なフロントを抜けて、高級そうな絨毯が敷かれた階段を上り、大きな扉の前にやって来た。


その扉を前に私は思わず固唾を呑む。


タキシード姿の女性が大きな扉の右側の取っ手を掴んでゆっくりと押した。


すると、広い空間が露わになる。


その中央にはいくつかの白いテーブルクロスが敷かれた丸いテーブルがあった。


そのテーブルの椅子に何人か座っている。


そして、その中にウィルさんの姿を発見した。


ウィルさんも私に気がついて、私に小さく手を振ってくれる。


それに思わず胸が高鳴った。


すぐにテーブルに向かおうとするが、それをタキシード姿の女性に止められる。


「申し訳ありませんが、あちらは勇者様専用の席となっています。シスターの方はあちらとなります」


女性がそう言って、部屋の隅を手で示す。


私はすぐにその方向へと視線を移した。


すると、壁際に椅子が並べられているのが目に入る。


そして、その椅子には既に何人かの修道服姿のシスターが座っていた。


その中にミレイの姿もある。


…は?


私は壁際に並べられた椅子を見て、口を開けたまま暫し静止していた。

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