年齢は非公開
アンネに案内されて、食堂へとやって来た。
既に神父様と別のシスターの三人が座っている。
食事をする前に私は神父様から他のシスターに紹介された。
そのあとで他のシスターが順番に自己紹介を始める。
まずは推しのアンネ。
続いて私より若そうなエレン。
その次にまた私より若そうなマリアーナ。
そして、最後にまたまた私より若そうなローザ。
ちょっと待て…私もしかして最年長…?
シスターたちの自己紹介のあとに神父様が何か質問はあるかな?との問いに私はこう答えた。
「…ちなみに皆様の年齢は?」
私の質問にシスターたちが次々に年齢を答えた。
4連発のショックを受けて、私の心が折れる。
…若そうに見えるけど、やっぱり若いわ。
思わず、白いテーブルクロスが敷かれたテーブルに項垂れそうになった。
まあ当然だが、私の年齢は非公開だ。
自己紹介が終わり、神様への感謝を済ませたあとで、食事が始まった。
三種類のロールパンにスープ、フルーツとヨーグルト。
何とも豪華な朝食である。
更にこの教会には食堂のおばちゃんという者が存在するという。
前の教会では、私とミーナとの交代制だったというのに…
ああ、道中は大変だったけど、転勤させられて本当に良かった。
推しにも出会えたし。
とアンネに視線を向ける。
すると、アンネが私の視線に気づいて、私に微笑みかけてくれた。
思わず、テーブルの椅子から転落しそうになる。
ヤバっ…キュン死するかと思った。
朝食を終えると、各々の仕事へと就くため解散する。
私の推しのアンネの仕事は私の町案内だ。
それに思わず、人知れずガッツポーズをかます。
アンネは町を歩きながら、色々と私に説明をしてくれた。
これがつまんないオッさんだったり、愛想の悪い年上の女なら内容は耳に入ってきやしないが、こんなに可愛いらしい子なら一語一語が脳に鮮明に突き刺さる。
まして推しなら尚更だ。
この町でのシスターの仕事は主に町の人への声掛けだという。
コミュニケーションをしっかりと図り、町の人の悩みなどを訊くことが主な仕事だ。
その他には怪我人が出た時の回復役、魔物に侵された毒の治療、神様へのお祈りや死者への祈りの手助けなどがある。
「…ところで何でこの町は守門が常にいるの?」
町を案内されている最中、昨夜からの疑問を口にする。
私が最年長と分かってからは、敬語はいらないと言われたので遠慮なく普通に話す。
私の質問にアンネが少し表情を曇らせる。
「…実は最近、この地域にある別の町と村が次々に襲われているんです」
そのアンネの言葉に少し嫌な予感がした。




