表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
教会のシスターですが何か?  作者: おきゆむ
第二章 やらかして転勤させられたシスターですが何か?
PR
15/44

盗賊のアジト

あれから私たちは盗賊らによって捕まり、盗賊団のアジトである洞窟へと連れて来られた。


暗い洞窟内は所々に壁掛けの松明たいまつが設置されていて、この洞窟が長いことアジトとして使われていることが分かる。


私と姫様、あと中禿げオッさんは盗賊に剣を突きつけられながら、両手首を背中側で縄で縛られて、洞窟の奥へと連行されていく。


そして、洞窟の奥へ辿り着くと、割と広い空間へ出てきた。


その空間の真ん中へと固まるように座らされる。


「しばらくここで大人しくしておくんだな。まあ、痛い目に遭いたいのであれば、暴れてくれて構わないが」


盗賊の一人の男が私たちを見下ろしながら、そう忠告をする。


さっきから、私たちに話しかけてくるのは決まってこの男だ。


おそらく、この男がこの盗賊団のリーダーなのだろう。


「…私は構わないけど、姫様くらいは手首の縄を解いてあげてもいいんじゃない?見張りがいれば、姫様一人くらい自由でも問題はないと思うけど?」


リーダーの男を見上げて、そう発言する。


「…ダメだ。もしかしたら、見張りの目を盗んで、お前やクラリス姫の付き添いである大臣の縄を解く可能性があるだろ?」


盗賊団のリーダーの言葉に思わず、イダジンと姫様に呼ばれていたオッさんに視線を向ける。


…アレってインナリィ王国の大臣だったんだ。


というか、クラリス姫はともかく中央禿げの素性も知っているということは、これはかなり計画的な誘拐なのだと悟る。


「まあ、無事に王国と交渉が完了した暁にはちゃんと解放してやるから安心しろ」


リーダーの男のその言葉に何の信憑性がある?


コイツらは躊躇ためらうことなく御者のおじさんを殺した。


王国から身代金を頂いたあとの命の保証などありはしないだろう。


「俺は少し休んだら次の作戦に移る。しっかりと監視しておけよ」


リーダーの男が数名の部下にそう告げて、この空間から離れていった。


しかし、馬車の時とは違って、えらく大人しい大臣に視線を向ける。


「…違う……ない」


俯いた状態で何かぶつぶつと言っている。


あまりの恐怖に頭がおかしくなったか…?


それに引き替え、姫様は毅然としている。


「…怖くはないのですか?」


姫様に顔を近づけて小声で訊いた。


すると姫様は小さく笑みを浮かべる。


「勿論、怖いですよ。でも、一人ではありませんから。それにきっと王国の誰かが助けに来てくれる筈と信じていますから」


姫様の返答に思わず私も笑みを浮かべた。


「…ええ、助かりますよ。きっと」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ