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教会のシスターですが何か?  作者: おきゆむ
第五章 推しのためならたとえ火の中水の中精神のシスターですが何か?
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シャドゥバースト

ロザリオのオールレンジ攻撃でラストアとリベアルを追い込んでいく。


リベアルは「白日」の力であらゆる対象を自由自在に移動させられるが、ロザリオの怒涛の攻撃の最中、自分とラストアを同時に移動させるのは困難だ。


なので、先にラストアを仕留めようと、ロザリオをラストアに五つ、リベアルに二つという割り当てに変更する。


「白日」の力を自分に使えとリベアルに言ったラストアが必死にロザリオの光線を避けていく。


敵ながらなんとも素晴らしい瞬発力だと感心する。


それに仲間思いだ。


性悪な私はそこを狙っていた。


脳を巡らせ、七つのロザリオを操作する。


精神的に相当な負担がかかるから、早く終わらせないと私がヤバい…


五つのロザリオを操りながら、一旦はわざと離させていたラストアとリベアルを近づけるよう誘導する。


そして一瞬だけ、リベアルに充てていた二つのロザリオをラストアへとシフトチェンジした。


七つのロザリオがラストアへと一気に光線を放つ。


流石のラストアもこの攻撃は逃げきれない筈だ。


「ラストア!」


リベアルが叫ぶ。


そして「白日」の力でリベアルがラストアを瞬時に移動させて、ロザリオの光線からラストアを守った。


「…かかったな」


そう呟いた瞬間、精神を集中させて、一気に全てのロザリオをラストアからリベアルへとターゲットを変える。


リベアルがそれに気づいて「白日」の力を使おうとしたがもう遅い。


ほんの僅かなタイムラグが彼女に光線が命中する仇となった。


光線を喰らってリベアルが静かに倒れ込んだ。


亜空間が消えないことから、まだ彼女は死んではいない。


だが、もう「白日」の力は使えない。


初めからこれが狙いだった。


先に彼女を仕留めないと最悪の場合、私だけ亜空間に取り残されるということもあったからだ。


…さあ、残るのはラストアのみ。


仲間がやられても、ラストアは動揺せずに状況を把握している。


流石はオーリュウの手下だ。


…まあ、私と戦う時点で色んな意味で死は覚悟していたのだろう。


悪いけど、こんな形で牙を向けられた以上、殺さないという甘い考えは持っていない。


とリベアルに向けられていた七つのロザリオたちが次のターゲットであるラストアへと凄い速さで向かっていく。


ラストアがその僅かな隙をついて、詠唱を始めていた。


どうやら、最後の悪あがきをするようだ。


その手からは黒と紫のモヤが立ち上がっていた。


…おそらくは闇魔法シャドゥバースト。


以前、インナリィ王国のクラリス姫の命を狙っていたイダジンが使おうとしていた闇魔法だ。


…まあ、イダジンとラストアでは使った時の威力はきっと段違いだろう。


見るからに光属性のロザリオに対しては、最適な選択だ、


ロザリオたちがラストアへと辿り着く前にラストアの魔法が放たれる。


「シャドゥバースト!」


ラストアの手から黒々しい塊が飛び出して、ロザリオたちに当たった瞬間、凄まじい爆発が起こる。


実質、闇魔法と爆破魔法の融合魔法といったところか…


爆煙でロザリオたちが見えなくなる。


もしかして、シャドゥバーストにやられてしまった…?


…筈がない。


爆煙の中から一つも欠けることなくロザリオたちが飛び出してくる。


そして、戦意喪失しているラストアへとロザリオたちを操って七つの光線を放つ。


しかし、ラストアに光線が当たることはなかった。


ラストアは立ち尽くしたままで、その場から動いてはいない。


ロザリオたちとラストアの間に突然何かが現れて、ロザリオたちの光線からラストアを守ったのだ。


それは闇の炎に覆われたドラゴンだった。

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