更なる力を与えたまえ
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引き続きよろしくお願いします。
ラストアの詠唱を見ながら、私はロザリオを元のサイズに戻した。
その行動にラストアとリベラルが反応する。
ラストアの手元が赤みがかった黄色に光っていた。
その色の濃さと光の大きさを分析する。
…おそらくは上級爆破魔法のエクスプロードだろう。
魔法が分かっていても、白日の力とズズバの呪いの連携攻撃では防ぎようがない。
まして、魔力がほとんど残っていない今の私なら尚更だ…
と目を瞑り、ロザリオを挟んで手を組み祈る。
「…大いなる神よ。我に更なる力を与えたまえ」
その瞬間、両手に挟まれたロザリオが光輝く。
手を開くと光るロザリオが宙に浮いて、いつも変化する大きさの半分くらいの大きさへと変化した。
そして、光り輝くロザリオがまるで意思を持っているかの如く、くるりと私の周りを一周する。
その瞬間、離れた場所で私に呪いをかけていたズババの悲鳴が聞こえた。
ロザリオが私の修道服にかけられた呪いを解除したのだ。
その光景にリベラルが動揺する。
「リベラル!問題ありません。ズズバの呪いはあくまで保険です。予定通り攻撃するのでサポートをしてください」
一瞬、怯んだリベラルにラストアが檄を入れる。
そして、ラストアが私に向かって魔法を放つ。
「エクスプロード!」
ラストアの叫びと共に、リベラルの亜空間魔法「白日」の力で私の身体がエクスプロードの軌道先へとワープする。
そして、私はラストアが放ったエクスプロードの爆発をモロに喰らった。
激しい爆発で爆煙が辺りに立ち込める。
やがて、爆煙が薄れた時、ラストアとリラベルの表情が驚愕へと変わった。
「…何ですかそれは?」
ラストアが無傷の私を見て言った。
私の周りを可愛いロザリオたちがクルクルと回っている。
ロザリオが七つに分身したのだ。
でも、大きさは変わらない。
「私の可愛いロザリオ。今は七つに分かれているから、ロザリオたちね。」
このロザリオたちがラストアのエクスプロードから私を守ってくれたのだ。
「…なるほど、エメさんにとって魔力がないことは大した不利にはならないんですね?」
ラストアが冷静に訊いた。
「そうでもないよ。だって、ロザリオが疲れちゃうもん」
と答える。
「さあて…反撃開始といきますか?」
口角を上げてそう言った。
その瞬間、私の周りをクルクルと回っていたロザリオたちが宙に舞う。
それからロザリオが四つと三つに分かれて動く。
ラストアとリベラルに四つのロザリオが、ズズバには三つのロザリオが向かった。
そして、それぞれのターゲットを見つけた瞬間、ロザリオの中央の部分から光線を放つ。
ラストアとリベラルは「白日」の力で移動して躱したようだ。
だが、器用にズズバも一緒に移動はさせられなかったのか、ズズバが三つのロザリオたちの光線を受けて悲鳴を上げた。
「ズズバ!」
リラベルが叫ぶ。
光線を喰らったズズバは白目を剥いて、その場に倒れ込んだ。
「あーあ、可哀想に…自分たちだけ移動させるなんて、薄情だね」
と煽った。
ターゲットに逃げられた四つのロザリオとズズバを仕留めた三つのロザリオが合流する。
「さあ、卑怯なワープを使って逃げられるものなら逃げてみろ」
そう言うと、七つのロザリオがラストアとリベラルの周囲に散らばる。
そして、あらゆる方向からロザリオたちが光線を放った。
リベラルのワープで光線を避けていくも、素早いロザリオたちの動きに対応出来ず、見るからに追われている。
「私は自分で避けます!リラベルは自分を優先して!」
ラストアが自力でロザリオの光線から逃れながら、リラベルに言った。
これが、ウィルさんとの戦いで使わなかった奥の手だ。
ロザリオたちは自らの意思ではなく、私の意思で動いている。
脳でロザリオたちを操作しているのだ。
自由自在のオールレンジ攻撃。
勿論、先程のように防御も完璧だ。
まあ、欠点は脳がかなり疲れるところかな…だから、ここぞって時にしか使わない。
さあて、さっきまでの借りはきっちり返してもらうからな。
とロザリオを操ることに集中した。




