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教会のシスターですが何か?  作者: おきゆむ
第五章 推しのためならたとえ火の中水の中精神のシスターですが何か?
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白日

リベアルの鎌を上へと飛んで躱し、リベアルの背後に回る。


そして、リベアルとラストア目掛けてロザリオで大きく振った。


が空振り終わる。


すると、ラストアとリベアルが離れた場所に立っていた。


…瞬時に移動した?


違う…ワープしたんだ。


…にしても何か違和感が残る。


「…凄いですね。呪いにかかっているにも関わらず、その動き。流石はセブンシスターズ」


離れた場所に立っているラストアが言った。


残り少ない魔力を消費して、初めから「マイティブースト」を素早さに全振りしたんだ。


でなきゃ、さっきの連携攻撃で私は真っ二つになっていただろう。


「…リベアルの亜空間魔法か?この空間ではアンタは自由自在って訳ね?おまけにお仲間までその恩恵が受けられるってとこか…」


とリベアルの亜空間魔法を分析する。


「はい、私の亜空間魔法『白日(はくじつ)』です」


リベアルの返事にチートーズでのウィルさんの「プライベートホール」を思い出す。


…また亜空間魔法かよ。


「…ってことはアンタの魔力はもう空っぽって訳ね?」


リベアルに向かって言った。


「問題ありません。私は基本的に物理攻撃が得意ですから」


とリベアルが答えた瞬間、突然目の前にリベアルが現れた。


そして、瞬時に振り下ろされた鎌が私を襲う。


寸前のところで躱した矢先、今度は背後からラストアのデカい棍棒が迫ってくる。


咄嗟にロザリオを背中に回し棍棒に当てるも、勢いよく吹き飛ばされた。


身体を回転させて、なんとか着地する。


が着地直後をリベアルの鎌とラストアの大棍棒が私を襲う。


嘘でしょ!?


ロザリオを上手く回転させて、二つの攻撃を弾く。


そして、より隙が出来たラストアの方を狙う。


ロザリオを素早く彼女の身体へと振るった。


がそれが空振りに終わる。


いつの間にかラストアが離れた場所へと立っていたのだ。


その横にリベアルもいた。


なるほどね…これが「白日」の特性か…


と納得した矢先、再び彼女たちが間近に現れた。


そして、再度攻撃を仕掛けてくる。


私のロザリオ捌きをなめんなよ!


と鎌と大棍棒の連続攻撃を必死にロザリオで弾いていく。


すると、急に私の動きが鈍る。


おそらくズズバの呪い攻撃だ。


呪いの強度を一時的に強めたのだろう。


…ちっ!


一瞬、ロザリオを動かす速度が落ちる。


その隙をリベアルが見逃さなかった。


リベアルの鎌が私の左肩を掠る。


同時に左肩から鮮血がほとばしった。


痛みで思わず動きが鈍ったところをラストアが大棍棒で私の右側から襲う。


反応出来ずに大棍棒が私の身体を捉えた。


思いっきりラストアの攻撃を喰らった私は真っ白な地面に転がっていく。


その時、私の血が地面に付いたが、亜空間の地面には血が付かない。


そんなことを考えながら、次の攻撃に備えてすぐに立ち上がる。


「このタイミングで呪いはズルいって…」


とぼやいた瞬間、再び二人が距離を詰めてきた。


が今度は私の攻撃が二人を捉える。


ロザリオを勢いよく振るってラストアとリベアルを吹き飛ばした。


ラストアとリベラルがすぐに立ち上がって私を見る。


少し驚いた表情で…


「アンタたちが自(・)由(・)自(・)在(・)にワープしているんじゃなくて、私(・)が(・)移(・)動(・)さ(・)せ(・)ら(・)れ(・)て(・)い(・)た(・)んだよね?なら、それを仕掛けてくるタイミングで攻撃すればいい」


ロザリオを構えたまま、二人に話す。


「白日の能力に気づいても、適応してくる敵なんて今までいませんでした。素晴らしいです」


リベアルが私を褒めてくれる。


「…そりゃどうも」


おそらく「白日」はリベアルの意思でこの空間にいる者を勝手に移動させられるのだと思う。


タネが分かったところで対策は非常に難しい。


でも、そのうち徐々に適応は出来る。


「…仕方ないですね。このまま、同じように戦い続けても、きっとあなたに対策されてしまい我々がやられてしまう。なら、一気に決着をつけるしかありません」


ラストアがそう言って、詠唱を始める。


リベアルが鎌を下げ、私に視線を向けて何やら集中していた。


ズズバは離れた位置で私に両手を翳している。


なるほど…ラストアが魔法を唱えて、リベアルが私を移動させるタイミングを見計らう。


そして、更にズズバがラストアの魔法が私に命中するように、私の呪いを強化して後押しをする。


このままじゃ、ラストアの魔法を避けられそうにない…さて、どうしたものか?


左肩の傷が痛む。


血が流れる感触がする…思った以上に傷は深そうだ。


…あーあ、また亜空間でピンチを迎えた。




「あの時、本当はなんとかなったんじゃないの?」




チードーズでのウィルさんとレックさんとの戦いのあと、ミレイが私に言った言葉を思い出す。


…仕方ないな。


ア(・)レ(・)を使いますか。


と小さくため息を吐いた。

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