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教会のシスターですが何か?  作者: おきゆむ
第五章 推しのためならたとえ火の中水の中精神のシスターですが何か?
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水竜

すぐに状況を把握する。


未だバリアの中で炎に包まれているマンモ。


シャイニングスターをまともに喰らったタサン、ベルバブゼ、モデウスアスは倒せた感じだ。


倒れているルーゴフェルベは見た目はかなりタフそうだから、まだ安心出来ないがとりあえずすぐには動けないだろう。


あとはファーシルとヴィアレタンだ。


ファーシルを一瞥すると、どうやら時が動き出したあの一瞬でシャイニングスターを防いだようである。


おそらく詠唱不要の爆破魔法で相殺(そうさい)したのだろう。


と次にヴィアレタンを確認すると、いつのまにか空中で大きな水竜の姿になっていた。


なので、ほぼ無傷だと思う。


まあ、ここまでは予定通りだ。


宙に浮いている水竜のヴィアレタンの顔が私へと向けられる。


その瞬間、ヴィアレタンの下から突如、大きな津波が現れた。


屋敷でもそうだったが、この水竜は海でもないのに大きな津波を発生される。


海から海水を移動させているのか、津波を自らの力で生み出しているのかは不明だ。


ただ、他の七魔衆に比べてかなり厄介な相手であることは間違いない。


津波が勢いよく私を飲み込もうと向かってくる。


その間、ファーシルを一瞥すると、津波に巻き込まれないように倒れている仲間を魔法で移動させていた。


ヴィアレタンもそれを見越して、堂々と津波を放ったのだろう。


と悠長に考えていると、目前まで津波が迫っていた。


私はロザリオをギュッと両手で握る。


そして、迫り来る津波目掛けて勢いよくロザリオを振り下ろす。


すると、津波が私の前方だけぱっかりと割れて、私の立っている左右を勢いよく通り過ぎていった。


ロザリオで津波を割って避けたのだ。


ヴィアレタンがそれを見て、空中で大きく身体をくねらせる。


自慢の津波が効かないことに感情的になったのだろうか?


すると、突然足下から水柱が立ち上がった。


素早く避けたが、避けた先でも水柱が勢いよく渦を巻いて上昇する。


間一髪のところで避けるも、次々と水柱が私を襲う。


マイティブーストのおかげで全て避けられるが、使ってなかったらこれは避けられていなかったかもしれない。


とヴィアレタンの連続攻撃を素早く回避していると、水竜化しているヴィアレタンの口が私に向けられるのが見えた。


…まさか?


そう思った瞬間、ヴィアレタンの口がパカっと開いて、勢いよく何かが私に向かって飛んできた。


咄嗟にロザリオを当てて、それを防ぐ。


もの凄いスピードで飛んでくる水撃だ。


と思った直後、また足下から水柱が立ち上がった。


少し体勢を崩しながらも、なんとか避ける。


と避けた先でまた新しい水柱とヴィアレタンが口から放つ水撃が私を襲った。


…嘘でしょ!?


なんちゅー攻撃しやがるんだコイツは!?


必死に全て避けながら、心中でぼやいた。


しばらくその繰り返しの攻撃が続く。


攻撃が止む兆しはなさそうだ…まして緩む兆しすらない。


なんていう魔力量なんだよ…


ていうかそもそも水竜の水攻撃が魔力を消費するものなのかは分からない。


…仕方ない本体を叩くしかないか。


地面から水柱と口から水撃のコラボ攻撃を躱しながら、ヴィアレタンの方を見る。


例え、詠唱なしの私でもこれを避けながら移動魔法は無理だな…


と覚悟を決めた。


水撃をロザリオで弾いたあとで、足下から水柱が立ち上がる。


私はその渦まく水柱の中へと飲み込まれた。


水柱の中で私の身体は高速に回転し、一気に高くまで上昇する。


そして、私の身体は空中へと投げ出された。


それを狙ってヴィアレタンが私に水撃を放つ。


その水撃をロザリオで正確に上から叩き込み、その反動でヴィアレタンへと一気に向かっていく。


そして、瞬時にヴィアレタンの頭上までやってきた。


ヴィアレタンがそれに気づいて、大きな口を私に向ける。


が、もう遅い。


レッドドラゴンを倒した時同様に水竜の脳天にロザリオを思いっきり叩きつけた。


そして、地面まで一気に押し込む。


その瞬間、凄まじい衝撃が塔全体を襲う。


上から瓦礫が落ちてきたが、どうやら塔が崩れる心配はないようだと、ヴィアレタンの頭に乗りながら上を見上げる。


ヴィアレタンのその大きな巨体は地面にへばりつくように倒れ、ピクリとも動かなかった。


ヴィアレタンの攻撃は凄まじかったが、その巨大ゆえに攻撃対象範囲が広いため、攻撃から逃れることが出来ればさほど大した相手ではない。


まあ、ヴィアレタンと一対一に持ち込める環境を作りあげていたから、出来たことである。


七魔衆が全員が連携を組んで来られたら、いくら私でもヴィアレタンに一人では勝てなかっただろう。


とヴィアレタンの頭からぴょんと飛び降りる。


そして、残るファーシルの元へと歩いていく。


途中で図体のデカいゴーレムのルーゴフェルベが地面に倒れ込んでいる横を通り過ぎる。


その瞬間、ルーゴフェルベが勢いよく立ち上がり、私に目掛けて大きな岩の拳を振り下ろしてきた。


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