体術の確立、貴族の縁組、旅立ち その二
太陽が沈むにつれ、暑さも次第に和らいでいった。
秉核は精密位置決めの架台から降りた。この時点で秉核の身体には初級定標グリッドの法脈が完成しており、定体術のおおよその基準は達成されていた。
今や秉核は、魔力表示石のアクセサリーを身につけ、その測定値に注意を払うことで、さらに身体を精密に調整できる段階にあった。
熱と激しい運動のため、秉核の顔や全身は白く紅潮していた。秉核は屋上に登り、屋根の非常用窓を開けて、西に傾く太陽を眺めた。秉核は深呼吸したあと、つぶやいた。
「やっと追いついた」
一ヶ月の時間をかけ、痛みも苦労も厭わず、チートの助けを借りて、この世界の第一線を走る家系の子弟たちが上位職業を継承する最低基準に、ようやく追いついたのだった。
秉核は手のひらを広げ、視線を手から腕へ移していった。そして均整の取れた胴体と、長い四肢へ。
秉核はため息をついた。
「前世では身体が革命の資本だった。今では、身体の細部の調整と運動の精度が権力の資本だ」
……
一ヶ月が過ぎた。機械学院の試験演習の通知が、ついに全員に告げられた。
機械学院の雰囲気は、にわかに慌ただしくなった。前回の試験に合格しなかった学生たちは、慌てて準備を始めた。優秀なクラスメートを探し、チームを組もうとしていた(面倒を見てもらうために)。もちろん、この時の学院で誰の目から見ても、秉核は最も優秀なチームメイト候補だった。
しかし秉核は、最後の数日間、人に誘われて断らなければならない場面を少しでも減らすために。
秉核は姿を消すことを選んだ。最終日まで現れず、その日にはすでにグループ分けは終わっていた。秉核はそのままカイスと璃韻のグループに加わった。
これは誰もが予想していたことだった。
……
しかし、皆が予想していたとはいえ、それ以前に変更を試みる者たちもいた。秉核がいない間、上級生の他のリーダーたち、医師・牧師学院や植物農学院の大貴族の子弟たちが、秉核の行方を探っていた。
入学して半年以上が経ち、秉核は工場を設立し、販売網を築いた。しかし、この学院の貴族子弟のなかで活動しているのは秉核だけではない。
他の若い貴族たちも、無能ではない。
彼らもまた、忙しく動き回っていた。帝都の学生社会のなかで、自分たちの人脈を築くために。
人脈の網は本学院の内側にとどまらず、各分院へと広がっていった。
一年前までは、皆が新入生だった。一年後には、交流を通じてそれぞれの派閥が形づくられていた。
一年生の機械学院の学生たちも、大半が自分を後押ししてくれる上層部の人脈を手に入れていた。
そのため、他の学院の大貴族の子弟たちが、機械学院のチーム編成に干渉してくる状況が生じた。彼らの顔を立てないわけにはいかない。コフィーの助言を受け、秉核は関わるのを避けることにした。
軍事学院の内で、この試練における秉核のチーム編成の決定に誰も干渉しなかったのは、コフィーのおかげだった。
騎士の守り方を教わった後、秉核はロケット弾の供給を終えた。そして特にコフィーの部隊にサービスを提供した。
コフィーが前回の野外訓練を行った時、秉核は十五台のキャタピラ式ガス車と二十人以上の部品修理チームを用意し、後方支援の輸送を担った。後日、これらの輸送車両と修理チームの給料は龍牙家が負担した。同時に、十年間の部品供給契約と修理協定が結ばれた。
軍事学院の内部で、秉核は明確に陣営を選んでいた。
……
六月十一日。
学校が夏の暑さを考慮したのか、列車は比較的涼しい夜間に出発することになった。
駅に集まった機械院の学生は、合わせて二百四十七名だった。一万人を超える軍事地区の人数と比べれば、機械院の学生は本当に少ない。
電車がホームに到着するまでには、非常に長い時間がかかった。原因は蚊だった。
ホームのいたるところで、空気砲の轟音が響いていた。機械師たちが気流で蚊を追い払っている。もちろん秉核にとっては、蚊よりも煩わしい存在がすぐそばにいた。
璃韻は遠くの明かりを見て、秉核の袖を引っ張りながら尋ねた。
「あれ、電車?」
秉核は遠くで鯨油ランプを手に線路を巡回する作業員をちらりと見た。上の空で答える。
「違う」
璃韻が聞く。
「どうして?」
秉核は悩ましげに言った。
「もう十分暑いんだ、騒がないでくれよ、お嬢ちゃん」
璃韻がしつこく言った。この三十分間、璃韻はまったく静かにしていなかった。
「それなら蚊を追い払ってよ」
秉核は傍らにいたカイスを捕まえて言った。
「頼むから、もっと頑張って、私の姪を娶ってくれないか。もう家族には報告したんだ。両家の縁組で強固な連合を築こう」
ドカンという音とともに、空気砲が秉核に直撃した。カイスは気まずそうに傍らへ退く。璃韻は軽く鼻を鳴らし、口を尖らせて反対側へ歩いていった。
(注)「空気砲が秉核に触れた瞬間、秉核の体は素早く震えた。だが、すぐにしっかりと立ち止まった。よろけることはない。体術訓練を経た身体のバランスは、非常に鋭敏になっていた」
そして、ようやく空の彼方から懐かしい汽笛の音が聞こえてきた。秉核は傍らに置いた旅行鞄を開け、中から手提げ鞄を取り出した。手提げ鞄の蓄電池のスイッチを入れると、強力な光が放射され、遠くに立ち上る蒸気の柱を照らし出した。秉核は息を吐きながら言った。
「やっと私の汽車が来た」
しかし数分後、汽車の蒸気の噴き出し方や煙突の様子を見た秉核は、眉をひそめて言った。
「おかしい。この汽笛と速度は、非常に重いものを積んでいるようだ」




