三大上位職業 その二
秉核が座って本を読もうとした時、肩をポンと叩かれた。振り返ると、あの少女がいた。この時初めて秉核は、国を傾けるほどの美貌とは何かをはっきりと目にした。ダイヤモンドのような瞳は真珠よりも輝いていた。少女は手に持っていた本を秉核に差し出した。
それは人体構造に関する本だった。
秉核が礼を述べるより先に、少女が言った。
「初めて定体術に触れるの?」
もちろん図書館では大胆なことなどできるはずもない。秉核は立ち上がり、お辞儀をして言った。
「お姫様(ただの推測です)、はい」
少女は秉核の呼びかけを否定せず、首を傾げて秉核を見つめ、何か不思議に思っているようだったが、続けた。
「あなたの年齢なら練習してもいいけど、効果はあまり期待できないわ。怪我を防ぐために、この医学書を参考にしたほうがいいですよ」
秉核はうなずいて礼を述べた。
しかし、秉核より二歳ほど年上のこの少女は去ろうとせず、どうしても疑問を抑えきれない様子で、再び秉核をじっくり見つめた。秉核は解剖されているような気分だった。
秉核が避けようとしているのを察したのか、少女は首を傾げ、笑いながら秉核を見て言った。
「あなた、とてもきれいですね」
少女が去った後も、秉核はその場で混乱したままだった。
……
図書館の隅に隠れた秉核は、急いでこの体術の本をめくり始めた。
定体術では、一連の補助トレーニングが生まれた時から始まり、少年の骨格の発育を改善するという。その一文を見て秉核は思わず呆然とした。つまり今の秉核はすでに出遅れており、スタートラインで負けたようなものだった。
しかし読み進めると、主なトレーニングは十一歳から始まると分かった。
これは一連のヨガのような動作で、後半になるほど大きく、むしろ体操の極限的なストレッチに近い。しかし極限的なだけではなく、一つひとつの動作は素早く正確で、その角度は決められた〇・一秒以内に千分の一の誤差も許されない。
これほど速い動きの中では、体内に微細な法脈が形成される。——これほど微細な法脈を、秉核は彫像を通して炎日を観察した時には気づかなかった。
あまりに微細で、顕魔石の彫像には全く表示されなかったからだ。
そして、この微細な網目状の法脈の中にこそ、精密な標的定位が可能になるのだった。
これを見て、秉核は思わず感嘆した。
「これ、実は難しくないんじゃないか?」
しかし、考えてみれば、この作業は極めて幼い時期に完成させなければならない。
それこそが貴重なのだ。
……
しかしページをめくるにつれ、秉核の目は見開かれていった。定体術の後には、法脈に関するより深い解説が徐々に現れてくる。秉核はすぐに、二日前にカジェットが話していた演脈術のことを思い出した。秉核は周囲を慎重に見回した。
(これは心に隠し事がある時の後ろめたさで、試験でカンニングをする時、監視の教官が自分を見ていないか、つい確かめてしまう心理状態だった。)
秉核はさらにページをめくっていく。
演脈術、三大職業についての記述。
将軍、権柄、要塞。
その機能は、名のとおりであった。
一、権柄とは法脈を修正する職業だ。大部分はカジェットの言ったとおりで、少数の下位職業者を中位職業者に修正できる。
しかし権柄たちは通常、もともと中位職業者である者を優先して修正する。
聖ソーク帝国には約百の師団がある。最も戦闘力のある師団は二十余り。聖ソーク帝国の皇帝権柄が師団長の座を授けたのは、計七名である。
彼らはもともと騎士階級だった。
修正後は十の新魔法を運用できる最上位騎士となった。
これらの師団長たちは、陛下による修正を受ける前からすでに戦功赫々たる将校だった。
修正を選んだのは、皇帝陛下と利益共同体を築くためである。
いわゆる権柄とは、一群の人々の権力の中心なのである。
この修正は一度きりではない。権力による調整である。
だから修正される者は、自分でこの調整を決めることはできない。
定期的に権柄の調整を受けねばならない。
法脈の基礎が良い者ほど、修正の間隔は長くなる。
たとえば、あの七つの師団の師団長たちなら、数ヶ月に一度の調整で済む。
法脈の基礎が弱い者——たとえば少数の下位職業者が中位職業者に調整された場合、数日のあいだ法脈を激しく使うと、法脈システムが凝滞して再調整が必要になる。
これは短期的な強化に等しい。
権柄の側を離れない近侍で、絶対的な信頼を得ている者でもない限り、権柄はこの手間をかけないだろう。
秉核はすぐに、演脈術にある権柄法脈の特徴へ目を通した。
権柄職の法脈には、十数個から二十個の空隙を残しておく必要がある。
この空隙は、他の職業者を測定し調節するために使われる。
権柄職は医牧師を基礎として昇進するのが最適だ。
医牧師は人体について十分な理解を持っているからである。
まとめ。
権柄の原型は、上古の大型元素召喚師や強力な魔獣召喚師を参考に、新魔法時代に探求された職業である。




