三大上位職業 その一
帝国天体塔は、帝国権力の象徴である。
この建物はいくつもの役割を担う。内部では教育機能だけでなく、帝国の行政や資料保管も担い、同時に帝国皇宮でもあった。
それらの機能は、それぞれ別の階層に分かれている。
天体塔の最上層二階が帝国皇宮である。
各学部の学生が普段入れるのは下層五階までで、それより上の階層は帝国中央官僚たちの執務場となっている。
……
階段を一階ずつ上り、天体塔の高い場所へと登っていくにつれ、階層の装飾は教学階とはまるで違ってきた。
威厳ある浮き彫りと滑らかな大理石が、帝国権力の中枢の威厳を際立たせている。
帝国史上の重要人物たちの彫像が、ホールの通路沿いに並んでいた。
どの階でも、入口に入る者には彫像の角度がちょうど階段口を向いている。訪れた者はその角度のせいで、彫像に見つめられているような感覚を覚えた。
しかし秉核が階を進むにつれ、その学生服はこの管理階層の空気と次第に釣り合わなくなっていった。
まるで地球上で、青白の学校制服を着た学生が中央政府のビルに現れ、ネクタイを締めた正装の官僚たちの中に混じるかのように、極めて場違いな存在だった。
これらの階を通る間、どの階にも安全を担う上級兵士(職業者)が警備についていた。
彼らは秉核という見知らぬ人物を見かけると、すぐに近寄ってきた。秉核の通行証を検め、身元を確認した。
秉核は初めての来訪者だったので、監視役の者たちは誰も面倒がらず、秉核に細かな検査と尋問を行った。一方、頻繁に出入りする常連には、警備担当者は簡単な魔法探知検査をするだけだった。顔に偽装の面皮がなく、禁制品を持っていないと分かれば、すぐに通行を許す。しかし秉核に対しては、写真を撮影し、指紋まで採取した。
エレベーターのないこのビルで階段を上ることは、すでに秉核にとって不満の種だった。そこへ古風なマグネシウム閃光のカメラが眩しく光り、秉核の目は涙が出るほど刺された。
……
「|銃焰様《ガンフレイム様》、お時間を取らせて申し訳ありませんでした。職務上のことですので」
毎回の検査が終わると、その階の担当者は最後に実に丁寧な口調で言った。
そう、その「職務上のことですので」という言葉には、秉核も全く反論できなかった。帝国天体塔は帝国の中心であり、いかなる不測の事態も許されない。秉核はその慎重さを十分に理解していた。
……
四十分かけて、秉核はようやく天体塔の資料区にたどり着いた。
文献区の赤い木の扉を開けると、紙と防虫用の樟脳の匂いが鼻をつく。
そこは帝国上層部専用の図書館で、六十二万冊の書籍を収蔵していた。
部屋にいた者は少なかったが、その服装からして、一人ひとりの地位が恐ろしく高いのが分かった。秉核が入ると、ホールの上下二階から幾条もの視線が秉核を走り抜けた。秉核は思わず身を硬くする。しかし数秒間、気まずそうに立ち尽くした後、それらの視線はまた引っ込められた。明らかに秉核を眼中に置いていなかったのだ。
それらの視線から解放されると、秉核は頭を下げ、足早に図書館の隅へ移り、各書架の前の案内目録を慎重に確かめた。
本のページはとても薄く、音を立てないように気をつけながらめくった。この時の秉核は、まるで小学生が担任教師の職員室にいるかのように慎重だった。十四分かけて目次から目当ての本を探し出し、静かに書架へ向かう。だが目的の書架に着くと、秉核は白い服の少女が書架にもたれかかっているのを見た。
白い絹の上着は彼女が医療牧師であることを示しており、内側の服の淡い金色と金の手綱模様は、彼女が皇族であることを物語っていた。
見た目は、一目見ただけで非常に美しいと分かった。
雪のように白い玉の肌、精巧な鼻、そしてピンク色の健康的な唇――化粧気はなく、とても若く、まだ成熟しきっていない。
陽光に照らされた腰が、書架に優雅にもたれかかっていた。
それだけの情報が、一目で飛び込んできた。
少女をじっと見る勇気はなく、素早く視線を本棚の方へ逸らした。それが目当ての本棚だと確かめると、秉核は覚悟を決めて歩み寄った。
「美しい女は往々にして厄介事を伴い、貴族出身の美しい女は大厄介事を伴う」――銃焰家は、まだ皇室の女性に手を出せる立場ではない。数年前に線路へ身を投げて自殺したあの女性のことが、今になって秉核の頭に甦り、戒めとなった。
……
本棚の後ろへ慎重に近づく。探していた本は、その少女の背後の棚にあった。秉核が見回すと、もともと二冊あったうち一冊は抜き取られている。だが第一巻はまだ残っているらしい。少女も秉核と、彼の視線の先の本棚に気づいたらしく、優美な弧を描く細い足を少し動かして道を空けた。秉核はほっと息をつき、すぐにその本を引き抜くと、小声で「ありがとう」と告げ、本を抱えてさっと立ち去った。
……
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