根骨、誘導ロケット弾、体術 その二
三十分後。
広々とした将校ホールで、秉核は風格のあるカジェットと、大勢の同行者たちを待っていた。
彼のそばには、他の貴族の子弟が三人と、同年代の士官が十人いた。
カジェットは間違いなく、この一団の中心人物だった。その光景を見て、秉核の頭に「リア充」という言葉が浮かぶ。
秉核を見つけると、カジェットは熱烈に迎えに来て秉核に抱きついた。その肩を握ったまま離そうとしない。
「秉核、君が来たと聞いて信じられなかったよ。雲嵐、アイゼンリット、こいつが今期の機械院首席、銃焰秉核だ」
カジェットは機関銃のように人間関係を紹介した。
「首席」という呼称を聞き、秉核は口を開いて否定しようとした。だがカジェットの主導権は強く、秉核は口を挟めなかった。
そばにいた二人の貴族も、順に秉核に挨拶した。他の者たちをカジェットは紹介しなかったが、秉核は気まずさを感じて彼らとも握手をした。
(紹介されなかったのは、出身が高くないからである。)
……
カジェットが席に着くと、双方は会話を始めた。
「秉核、君に会えて本当に嬉しいよ。試練の後はずっと忙しいと聞いていたから、邪魔しないでいたんだ。そうだ、試練の後に体調を崩したと聞いたけど、もう大丈夫?」
カジェットがまず口を開いた。
秉核
「世子殿下、ご心配ありがとうございます。あれはただの疲労からくる軽い症状で、大したことはありませんでした」
「それは良かった。試練の後、君に助けを求めようと思っていたんだ。そうだ、聞いた話だと、銃焰家は北方で陸軍武器の開発を主導しているそうだね。北方の多くの騎兵が君たちの作った銃を使っているとか。馬の上で使う武器の種類について、話してもらえないかな?最近はその辺りでかなり苦戦しているんだ」
カジェットが言った。
秉核は一瞬呆然とした。秉核は北方の戦況をまったく知らない。銃焰家の軽武器生産は馬銃の規格生産が主で、騎兵戦術にはほとんど興味がなかったからだ。秉核が知っているのは、家の生産任務の重点が大砲、二足機甲の伝動部品、そして誘導ロケット弾にあるということだけだった。
しかし場の空気に押され、秉核は無理を承知で言った。
「現在の騎兵戦で最も必要なのは火力密度と精度です。それは戦術と軍のシステム次第です」
「秉核、君たち銃焰家には、三百メートル先から騎兵を制圧できる兵器はあるのか?」
カジェットは質問の方向を変えた。
秉核ははっとして言った。軍事学院内部の対立という概念を持たない秉核は、今の軍事学院で誰が最も騎兵射手戦術に長けているのか、まったく知らなかった。
「ああ、騎兵集団を制圧する射手の話か」
秉核は顔にはっとした表情を浮かべて言った。
「騎兵の狙撃手に対抗するなら、銃器ではなく、誘導ロケット弾が最適だ」
……
PS――二十一世紀の対戦車ミサイルと比べ、この世界のロケット弾は弾頭に複雑な感光装置を詰め込む必要も、チップを挿し込む必要も、ましてや導線による誘導も要らない。
この世界の兵士職階には動体視力、集中術、魔力通信がある。離れた場所から超高視力で、リモコン電動玩具のように弾頭の可制御滑空翼を操り、五百メートル先で対戦車ミサイル並みの精度を発揮する。
注意。これはまだこの時代の低い化学技術水準で作られた誘導ロケット弾で、五百メートルの射程は放物線軌道である。
地球上の四十ミリロケット弾の有効射程三百メートルは直線軌道で、照尺にも五百メートルまでしか記されていない。
もし地球の四十ミリロケット弾を放物線軌道で撃てば二千メートルも飛ぶが、精度が出ず、実戦的意味はない。
しかしこの世界では、通信術で弾頭を遠隔操作できる。ロケット弾頭内の武器に遠隔制御システムを組み込むことで、兵士の柔軟な指揮のもと、すべて放物線軌道で撃ち出される。
……
「誘導ロケット弾は作れるのか?」
カジェットが尋ねた。
秉核は一瞬呆然としてから答えた。「やったことはないけど、できるはずだよ。銃焰家の析金術は今、リモート制御システムの製造を請け負っている。もし欲しいなら、一批作ってあげるよ」
価格については、秉核はコストを見積もった。
良心が金に染まる恥ずかしさをこらえ、見積もり価格を五倍に跳ね上げる。
提示した値は五十リラだった。
「そんなに安いのか?帝国の誘導ロケット弾の定価は百リラ(銀貨)だ」
この価格を伝えると、カジェットは顔を上げて言った。
秉核の目が一瞬虚ろになった。
心の中で「汚い、本当に汚いな」と毒づいた。
もし銃焰家の機械技師が秉核の考えを知ったなら、きっと「地主の家の馬鹿息子」に、機械技師の人件費とは何たるかをしっかりと説明してやっただろう。
……
秉核がまだこの価格に毒づいているうちに。
「明日、指導教官に申請しに行くぞ」
カジェットは膝を叩いた。
秉核は首を傾げた。
「何を申請するんだ?」
カジェットは秉核を見て、笑いながら説明した。
「君の家族は話していなかったのか?誘導ロケットは規制兵器なんだよ」
秉核はぼんやりと首を振った。
「よく知らないな……家族の兵器工場で生産する装備はすべて帝国に引き渡すから、条例を細かくは見ていなかった」
「なるほど、君は家族の雑務には関わっていないんだな。誘導ロケット弾は特殊弾種で、重要な戦闘の時にだけ前線の兵士に配給されるものだ」
カジェットは軽く笑って頷いた。
これを聞いて、秉核は民国時代の軍閥を思い浮かべずにはいられなかった。
弾薬が極度に不足し、戦闘の時だけ兵士に弾薬が配られる、あの状況を。
秉核の顔には奇妙な表情が浮かんでいた。
「帝国は安全の観点から、この種の武器を規制しています。なぜなら、これらの武器は数百キロの大砲に頼らず、小型で携帯しやすく、発射時の精度も高いからです。規制しなければ、簡単に混乱を引き起こしかねません」
カジェットはさらに説明を続けた。
これを聞いて秉核ははっと気づいた。
――なるほど、傭兵部門が自分に誘導ロケット弾のカスタマイズを依頼しなかったわけだ。
ん、待てよ。
秉核は別のことを思い浮かべた。どうやら自分のリモコン式機械偵察鳥はよく売れているらしく、千リラでも買う者がいる。誰かが何かに改造しようとしているのではないか。(秉核の考えすぎだった。あの傭兵たちはまだそこまで金持ちではなく、千リラの偵察機器をミサイル代わりに遊ぶ余裕などなかった。)
……




