試練後の生活 その三
数分後、秉核は遠回しにこの責任者を機械製造室から追い出した。同時に、美女アシスタントを付けるという部長の提案も婉曲に断った。――青春期らしい反応はあり、美女アシスタントの話を聞いて少し胸が騒いだ。だが試練を経た秉核は、この世界で勝手気ままに振る舞える資本は自分にはないと考えていた。
傭兵協会が手配した機械実験室で道具を整理していると、秉核の常連客たちが帰還を知って、次々と訪ねてきた。
黒鉄傭兵団。わずか二十人しかいない小さな傭兵部隊だった。
傭兵隊が求める武器はそれほど難しくはない。だがほとんどが特別なカスタマイズを必要とする。たとえば高速射撃のできる銃器、遠距離照準のできる銃器などだ。
そのなかでも秉核の店で特に人気があるのは、小型機械偵察鳥だろう。この小隊は常に月隠山脈で活動していて、隊長の職業は非常に珍しい探検家である。
……
「秉核、やっと戻ってきたのか?安くて良質な店がついにコストの圧力に耐えきれず、荷物をまとめて逃げ出したのかと思ったよ」傭兵隊長の鉄髭は、秉核に再会すると楽しげに冗談を言った。
「コストは問題じゃない。機械製作の経験こそが貴重なんだ。今日は何をカスタムオーダーするつもりだ?」
秉核は隊長を見て言った。
鉄髭は、秉核のさまざまな機械が秩序正しく動く機械プラットフォームを一目見た。声を潜めて尋ねた。
「水中行動用の装備をカスタマイズしてもらえるか?」
彼のチームはこれまで山岳地帯で活動してきた。突然水中装備を求めてきたのは、明らかにチームの機密に関わることだった。
秉核は鉄髭を一瞥して、「カスタマイズできますよ」と言った。鉄髭は乾いた笑いを浮かべ、手を擦りながら尋ねた。
「あの半額の特典は?」
秉核は頷いて言った。「もちろんまだ有効です。職業者の初回装備は半額になります」(無料の条件として、顕魔石で法脈を確認する必要がある)
鉄髭は笑いながら言った。
「ええ、ダイビング装備を一批注文したい。それと、うちのチームに最近新人が二人入ったんだ。それで、あの……」
秉核は言った。
「法脈が職業者のもので、かつ初めてここを訪れる者は、すべて価格を半額にする。私が帝都にいる限り、これは基本的に変わらない」
……
傭兵協会で、秉核はこの特典を利用して、数ヶ月で七十人以上の職業者の法脈情報を集めた。帝国学院の学生たちと比べると、傭兵の職業者の法脈には欠陥が目立った。
彼らが顕魔石に触れると、法脈構造にはぼやけた点の領域があり、そこは法脈干渉の深刻な区域だった。
これは秉核に大量の貴重な情報をもたらした。秉核は複数のガラス像を保存し、一連の誤りのまとめを記録した。この種のまとめは、多くの上級職業家系にも同様の記録(これらの家系の機密)が存在する。
しかし秉核は、他人の観察資料をまとめるだけでなく、自分でも同じ種類の誤りを実際に試してまとめることができる。――同じ法脈の誤りが、自分の法脈のどの領域の運転に影響するのか。さらには異なる種類の法術がどんな影響をもたらすのか。秉核は細かく感じ取ったうえで、それをまとめていった。
今、秉核ほど、各種の誤りが法脈システム全体に及ぼすさまざまな影響を理解している者はいない。大多数の人が前人の道を盲目的にたどり、慎重に前進している。対して秉核はすでに、明瞭に標識された地雷原のなかで自分の道を切り開く余裕を持ち始めていた。
……
現在、秉核が最も明確に解析している中位職業は、騎士と機械師という二つの道である(秉核は学院で多くの学生に接し、傭兵所では大量の戦闘職者と接触した。属する圈子が秉核の情報量を決めていた)。
今や秉核は、騎士法脈を理解するまでに、おそらくあと紙一重の隔たりしかないと、興奮しながら考えている。大まかな主脈はすでに構築されており、秉核はすべての要素を理解している。試行錯誤の過程で、徐々にこれらの誤りを取り除いていけばよいのだ。
……
話を目の前の商談に戻そう。
鉄髭は秉核から値下げの約束を取りつけると、うなずいて言った。
「よかった、よかった。ここ数日のうちに仕事を始められるか?」
秉核はうなずいて答えた。
「始められますよ。納期は、どれだけ注文するかによります。ええ、あなたの小隊が必要な分だけなら、数日で完成できますよ」
数分の説明のあと。
潜水服、酸素ボンベ、水中用のネイルガン、そして潜水偵察機。秉核はいくつかを推薦し、検討の末、鉄髭は潜水服六セット、
ネイルガン六丁、潜水機二台、そして水中音波偵察魚を何匹か選んだ。
商品を注文したあと、鉄髭は扉を出ていった。
三日後に商品を受け取りに来るつもりで、同時に新人も連れてくることにした。




