ぼんやりとしたテスト その四
こうして、観察堡塁の人々が反応する間もなく、秉核は安全地帯で傀儡を交換することもなく、帝国の現役二足装甲へと真っ直ぐに向かっていった。
千五百メートルまで近づいた時、目の前の二足機甲が砲口を回し始め、秉核はようやく何かがおかしいと感じた。(射撃場など存在せず、戦車が試練場に入ればいきなり直接対決になるということを、秉核は試練の説明を読んでおらず、自分で過剰に想像していたのだった。)
「待てよ、何か変だ。まず射撃場で火力検証するんじゃなかったっけ?どうしてなんだ」
前方の丘の上に高々と立つ二足歩行メカが、砲口を次第にこちらへ向けてくるのを見て、秉核は反射的に車から飛び降りようとした。
しかし、車外に這い出したところで車のスピードが速すぎることに気づき、飛び降りる勇気は出なかった。
ちょうどその時、二足歩行メカ内の機械人形システムが制御する砲口が火を噴いた。
秉核は発砲の直前に素早く装甲内へ身を隠した。轟音とともに鋼板が『ドン』と鳴り、秉核は前方装甲が突然凹み、また跳ね返るのを感じる。
これが正面装甲に直撃を受けた様子である。三十七ミリ口径の砲撃が一キロ先から放たれた威力に、秉核は肝を冷やした。前面には傾斜装甲が施され、さらにリアクションアーマーが装着されていて砲弾を滑らせていた。だが今の秉核には、自分の戦車の装甲が薄っぺらに感じられた。
秉核は息を切らしながらそう疑った。
「誰かが私を殺そうとしている」
突然、何かを見落としていたことに気づいた。
しかし秉核には考える暇もなかった。
秉核は観測系の術法を発動させた。
細い手で左右のクラッチレバーを揺らし、車体をSの字に走らせる。
鈍い音とともに、砲弾が車体の側面に当たり、大量の火花が散った。
……
その時、二キロメートル離れた観測要塞で、皇帝は最後のセクション前の安全地帯に誰もいないのを見て、傍らに尋ねた。
「第三組の運転手はどこだ?」
その時、傍らのスハ元帥の手首で通信リングが鳴った。
元帥は手首を耳元に上げ、話を聞いた後、突然大声で叫んだ。
「何だと!?」
皇帝は眉をひそめて尋ねた。
「どうした?」
スハは周囲の疑問の視線を感じ、皇帝に言った。
「あの子は車から降りず、そのままテスト用の機甲に向かいました」
皇帝は驚いた表情で尋ねた。
「これはどういうことだ?」
その時、エイボーーも通信環を下ろし、苦笑いを浮かべて報告した。
「第三グループのリーダーはテストの規則を聞き間違えたようです」
スハは怒って言った。
「いったい何が起こったんだ?」
――元帥は陰謀を疑っていた。
エイボーーは言った。
「いいえ、おそらく彼は混乱していて、さっきのテストの流れも見ていなかったのでしょう」
場の空気が一気に凍りついた。
これは非常に冷たいジョークだった。
……
テスト場全体の安全を確保し、流弾による被害を防ぐため、五キロ圏内は立入禁止区域となっている。そのため現在のテスト場では、戦闘機甲内の人形を直接停止させるには、百メートル範囲内で通信術を使用しなければならない。もう一つの方法は、戦車上の人形が降伏信号を発信することだ。
そのため現在、広大な試練場では、秉核の戦車と人形に制御された機甲との一騎打ちが行われている。
周囲の人々は急いで駆けつける余裕もない。
車体が八百メートルまで接近すると、二足機甲が再び戦車に命中した。もちろん今回は秉核にとって幸運で、砲弾は鋳鉄製の丸い砲塔をかすめ、直接跳弾した。秉核は土手の後ろに車両を移動させ、一時的に視界を利用してこの機甲の直撃を回避することに成功した。
……
車内で秉核は帝国機甲の情報を素早く思い出し、頭の中で機甲のモデルを組み上げた。
「帝国四号戦闘機甲、全高五メートル、二足歩行。三十七ミリ主砲、砲塔旋回速度は三十秒で一周、仰角三十度、俯角十五度」
続いて、試験場の地形が脳裏に浮かんだ。
地面から伝わる振動を感じ取り、秉核は自身の胸に手を当て、地面の震えに耳を澄ませた。
前方の機甲との現在の距離を大まかに推測し、数分後、秉核は砲塔を回転させ、突然アクセルを踏み、車体を土塁から出した。
照準傀儡の十字鏡に帝国機甲が現れ、秉核は発射レバーを押し下げた。
鈍い音が響き、戦車の砲弾は機甲の正面に命中した。しかしこの三十ミリの小口径砲では弾丸の威力が不足し、跳弾してしまった。秉核はすぐに戦車をバックさせ、土塁の陰に退避した。
その直後、土塁に砲弾が命中し、大量の土砂が戦車の鋼板に降り注ぎ、サラサラという音を立てた。
秉核は心の中で悪態をついた。「この世界の化学技術は遅れている」しかし深く息を吸って気持ちを落ち着かせると、秉核は猛然と車体を反対側にバックさせた。砲身が土塁の反対側から現れると、数秒後、機甲はすぐに向きを変え始める。この過程で秉核の心拍は速くなり、汗ばんだ両手で砲の照準器を機甲の太ももに合わせた。機甲の砲身が自分と向かい合おうとした瞬間、秉核は発砲した。
ガチャンと音を立て、機甲の機械的な太ももが貫かれた。
二足機甲の太ももの鋼鉄装甲に貫通穴が開き、大量の筋肉の破片が後方の土塁に飛び散った。
その瞬間、機甲はバランスを失い、砲口が斜め上に向いて一発発射された。
脚を失った機甲は重々しく地面に倒れ込んだ。
この機甲が追いかけてこられないと確信すると、冷や汗をかいた秉核は戦車のハッチから飛び出した。――秉核にとって、今日は十二年で最も刺激的な一日だった。
「助けて!人殺しだ!」試験場を駆け抜けながら、秉核は心臓が引き裂かれるような悲鳴を上げた。




