ぼんやりとしたテスト その三
第二車両グループの試練が終盤に差し掛かったとき。
擎山が第三試練グループに到着した。
秉核は起こされた。
目を開けると、履帯車が軍の検査部へ引きずられていく光景が目に入った。
秉核が尋ねた。
「もう着いたの?」
擎山が促した。
「早く行け。ぐずぐずするな」
秉核は擎山に付き添われた。
待機地点に着いた。
この時、三台の燃料サンプル車はすべて稼働状態にあった。秉核は手を上げていくつかの探知魔法を使い、駆動軸とエンジンの部分に触れる。
三台の状態を確かめ、その中で最も状態の良い一台を選んだ。
秉核は車を選びながら擎山に尋ねた。
「もう一度ルールを説明してくれないか」
擎山は不機嫌そうに言った。
「お前、さっき何をしていたんだ?」
秉核は頭を下げて戦車を軽く叩いた。
それから、まだぼんやりしている目をこすりながら言う。
「もう一度確認しよう」
指を立てた。
「平坦な道路での機動、オフロード、そして射撃テストだよね?」
それを見て、擎山はため息をついた。
「簡単に言えば、君が車でオフロードコースを走ったあと、帝国の装甲部隊と対抗するってことだ」
秉核は戦車のハッチを開けた。
「わかった、了解した」
ゴロゴロと黒い排気ガスを噴き出しながら、小さな四角い装甲板に覆われたこの戦車は、試験場へ向かって進んでいった。
……
戦車が試験場に入ったとき。
正面から吹いてくる青草の香りに、秉核は口を開けた。
しかしディーゼルの煙で、また咳き込んでしまう。
地球の同型戦車は、複数の乗員で運用する必要がある。
この車両には弾頭を自動装填できる機械人形が搭載され、一人分の人員を削減できる。
また、観測魔法により観測要員も不要になった。
機銃は装備していないため、機銃手も要らない。
戦車内に座り、前方の状況を見つめる秉核。エンジンのスロットルを踏み込むと、轟音が何倍にも膨れ上がり、秉核には何も聞こえなくなった。十五トンの小型戦車は時速四十キロまで加速する。
……
十五トンの戦車が澎湃たる動力で前進するなか、秉核はハンドル操作を誤った。
ガシャンと音を立てて、塀の一部を崩してしまった。
秉核はふと、自分に戦車の運転免許がないことを思い出した。
秉核は半分壊れた塀に心の中で「ごめん」と言った。
「もうどうでもいいや」
アクセルを踏んで、校庭へと疾走した。
……
この戦車は前の何台かと比べて、豹のように素早く、力強かった。
観察堡塁の中の人々は、次々と観測魔法を発動させた。
皇帝は三冊目の設計書を取り上げ、戦車の機械部内部にあるエンジンを指して、傍らのエイボーーに尋ねた。
「これは蒸気機関でもアルコールエンジンでもないだろう?」
エイボーーはちらりと見てから説明した。
「液体石炭燃料です。複雑な燃料で、入念な工程を経て作られます。焼夷弾などに使われることが多いのですが、ええ、大型機械の動力としても使えます。しかし、これを専門に調製する機械技師はほとんどいません」
スハが尋ねた。
「なぜ専用に調製しないのですか?」
エイボーーは目を上げて言った。
「大量調製は非常に面倒で、機械工の技量に高い要求があります」
「燦鴻、エイボーー博士に伝えなさい。我々が前線で鹵獲した二十六型機械戦車の内部動力は何だったのかと」
皇帝は手を叩いて言った。
帝国第六皇子は視線を場から引き戻し、振り返って言った。
「エイボーー博士、前線で鹵獲したヘイラの最新機械戦車は、液体石炭燃料動力を使用していました。軍部機械院はこれを複製し、おおよその性能、特に運動性能を検査しました」
この皇子は非常に認めたくない様子で言った。
「おそらくこれには及ばないでしょう。トン数も及びません」
……
「ガシャン」と、装甲車が土手に飛び乗り着地する音が響いた。
この時、試験場内の戦車がスロープを越えて地面に衝突し、そのまま走り続けた。サスペンションが車体を弾ませる。これを見た帝国第六皇子は口を閉ざした。
試験場での性能は、鹵獲した車両をわずかに上回っているようだった。
……
皇帝が言った。
「三号試験組のあの子は、ただ一目見ただけか?」
傍らの擎山が答えた。
「はい、陛下。あの子は数分間見ただけで、外装を一周触っただけです」
「期待していなかった結果が、あなたのところで得られた。後で木剛(軍隊機械所責任者)に会ったら、この件について話してみるとよい」
皇帝は笑いながらエイボーーに言った。
エイボーーは一瞬驚いた表情を浮かべ、すぐに笑いながら言った。
「陛下、冗談でしょう」
帝国学院が軍隊の機械技師たちを出し抜けたことは、エイボーーにとってこの上なく得意なことだった。
だが今は、謙虚に振る舞い、驚きを隠さねばならなかった。
……
試験場では、戦車の上に乗った秉核の目がぼんやりとしていた。
この時、秉核の頭には膨大な記憶が次々と浮かび上がっていた。それらは例外なく、すべて機関車の修理に関するものだった。秉核には、これらの記憶が前世のいつ頃のものか判別できない。その記憶に基づき、秉核は車体の振動を感じながら、容易に立体図を思い浮かべ、すべての部品の動きをイメージしていた。
そうだ、秉核は思い返す。
この十日間、戦車を設計しているときに考えた一つ一つの部品、それぞれのシステムが、どうやら前世の記憶に触発されたものだったと、突然気づいたのだ。
だからこそ、これほどスムーズに動く車両を組み立てられたのである。
秉核がそう感じているうちに、戦車はテスト場へ素早く到着した。秉核は前方の二足機甲を見た。
口調を軽くして言った。
「最後の段階だ。音楽があればいいのに、えーっと、何がいいかな」
数秒後、秉核は戦車の車体に刻まれた鎌とハンマーに触れながら、声を張り上げて軽く歌い始めた。
「梨の花が天涯に満ちるとき、川にはサンマンの薄紗が漂う……」
戦車の中で歌を口ずさむ秉核は、背後で馬に乗った兵士たちが鞭を鳴らしている様子にも、何か叫んでいる声にも、まったく気づかなかった。
ましてや、自分が何かを忘れていることなど意識にも上らなかった。
……




