いわゆる天才 その五
この光景は予想していた。
だが、チーム全員が十日間かけて作り上げた作品が無情に打ち壊される様子に、カイスは思わず恥ずかしさを覚えた。
カイスはぼんやりと、砦の中に大物がいるのではないかと思った。
カイスは、砦の中に誰がいるのかまではわからなかった。だが、機械院院長の馬車だけは見覚えがある。今、院長の馬車は砦の外縁の脇に控え、最も良い位置はいくつもの黒光りする馬車に占められていた。カイスはこれを見て、自分たちの試練を視察する大物が現れたのだと判断した。(無神経な秉核は、この細かいことにまったく気づいていなかった。)
深く息を吸い込んだあと、カイスは最後のグループに目を向けた。試練前に一人だけ別枠に分けられた、不運な秉核である。カイスは第三グループの区域を見て、目に一抹の憂いを浮かべた。(クラスメートとして、カイスは秉核がまた不運に見舞われるのではないかと心配していた。)
……
第二グループの試練が終わり、第三グループの試練が始まろうとしていた。
第三試練グループの区域では、前の二つのグループのテストが終わると、グループの者たちは互いを見合わせた。秉核を起こすことに決める。
「リーダー、リーダー、起きてください。前の生徒たちのテストが終わりました。私たちの出番ですよ」
重隆は興奮を抑えながら秉核を起こした。秉核は眠そうに目を開け、まぶしい光に目を細めた。
「前のグループのテストは終わったのか?私たちの車両のエンジンは順調だったか?」
「はい」と、グループの別のメンバーである彥白が答えた。
秉核は軽く頷き、ゆっくりと言った。「重隆、奧塔、お前たちは最初の二つの車両グループを連れて行け。三つ目の車両グループをテストするときに呼んでくれ。それと規則に注意して、ミスはするな。もう少し寝かせてくれ」
「はい」と二人はすぐに答えた。
そして速やかに後方へ走り、次のテストの準備を始めた。
……
そしてこの光景は、観覧席の人々に見つめられていた。席に座る大物には騎士階級が多く、騎士や狙撃手といった中位職業者たちの視線は鋭い。——秉核はどうしても懲りない性格である。一年後、秉核も中位戦職者の法脈を習得し、中位職業者の感覚の鋭さを理解して初めて、帝都時代の自分がいかに無鉄砲だったかを悟った。
今、「第三試練組では先頭の二人が秉核に指示を請うてから行動する」様子が、観覧席の人々の目に留まった。
貴族の儀礼の場において、秉核が試練中にあくびをしたりぼんやりしたりするのは、たとえ組長であっても貴族としての資質を欠く行為だった。
失格的な貴族は公然と反対されることはないが、周囲の部下から意図的に無視され、実権を奪われる。しかし現在のチームでは依然として秉核の核心的な権威が尊重されており、これは秉核の能力が別の面で彼らに認められたことを示している。
観覧席では、帝国の第六皇子もこの一幕を見て眉をひそめ、説明しようとした。
しかし傍らの皇帝陛下が先に微笑んだ。
「これがお前の言う、栄誉感の薄い機械師か?」
燦鴻は頭を下げた。
「はい、父上。初めて会ったとき、彼は試練に対する態度がとても雑でした。私はそのとき彼を戒めました」
(暗に、私が戒めたあと彼は良くなったという意味。)
皇帝は深い意味を込めて言った。
「それで彼は一人で一隊に分けられたんだね?」
(これは周りの人々に、自分の息子の手配で人材を見つけたと強調している。)
燦鴻は懲罰的な態度で頷いた。
「私は当初、彼の試練資格を取り消すつもりだったが、試練の参加者が少ないことを考慮して、彼に試練の機会を与えた」
(貴族が学院で試練資格を剥奪されることは、つまり学習資格を奪われ、前線に送られて従軍することを意味する。——この発言は、皇室の権威が機械院の学生に対して主導権を持っていることを示すため。)
皇帝は頷いた。
「賞罰は手段であって目的ではない。お前の判断は正しかった」
燦鴻は頭を垂れ、皇帝の言葉に同意を示した。
一方、そばにいたスハ元帥はこれを聞くと口を歪め、燦鴻を横目でにらみつけ、彼と皇帝のやり取りへの不満を表した。
……
エンジンの轟音が第三グループの整備区に響き渡り、秉核が設計した最初の金属製車両が試練場に入った。
そして、最初の車両グループのモデルは、明らかに他のグループとは異なっていた。
後部には巨大な鉄のタンクが取り付けられ、走りながら黒煙を噴き出している。
そして、この機械車は明らかに先ほどの蒸気車両グループより優れた性能を見せ、地面を時速二十五キロで疾走した。観覧席の端に座っていたスゴットは少し前のめりになり、目で測った。
この車両の外観をはっきりと見たあと、低い声で驚きの声を上げた。
「蒸気設計ではないのか?!」




