戦車の設計案 その一
聖ソーク首都の天体塔。
蒸気機関の伝動出力に伴い、長さ十五メートル、幅十メートルの鋼鉄製支架パネルが、天体塔三十二階の位置で持ち上げられた。
機械学院の学生たちが鋼架に沿ってパネルに固定用の鋼矢を差し込む。金属プラットフォームは、しっかりと固定された。
数分後、飛行船を停泊させられるこのプラットフォームが姿を現した。
空に浮かぶ水素飛行船が塔の頂上に停泊する間、複数の機械制御者が協力して着陸操作を行った。
数十の魔法が飛行船に向けて放たれた。
これらの新しい魔法には、見た目には光や炎の効果がない。だが、きわめて重要なものだった。
たとえば、そのうちの一つは「電荷平衡」と呼ばれる魔法です。
閃光のような電流は見えませんが、確かに飛行船の電荷と建物の電荷を平衡させます。
この魔法がなければ、飛行船が雲から降りてきて、電荷を帯びたまま地面の金属塔と接触します。水素濃度の高い一部の船室で火花が発生するおそれがあり、その結果は計り知れません。
地球戦争時代、飛行船は牛の腸皮で作られていました。帝国ではある種のクラゲの膜を使用し、さらに天然ゴムのコーティングを施しています。動力にはアルコール内燃機関を採用しています。
これは、帝国の上層部だけが乗る資格を持つ高級飛行船です。
もちろん帝都では、飛行船は試練を受ける学生の輸送も担っています。
秉核とチームの仲間が乗ったのは、最後の飛行船でした。
飛行船に乗り込んでから、秉核は少し気まずさを覚えた。誰もが最前列の二つの席を、彼と試験監督の将校に譲ったのだ。先ほどの出来事もあって、秉核は軍の者と並んで座りたくなかった。
今は仕方なく、同席することになった。
(帝国では、飛行船に乗り込む順番は地位の低い者からで、後ろの席に座る。前列の出入り口付近の席は、地位の高い者のために確保されている。)
だが、秉核をほっとさせたのは、先ほど殺気立っていた将校が自分と同じ組ではなかったことだった。
代わりに、にやけた笑みを浮かべた騎士が自分と同席することになった。
……
飛行船の両側に吊り下げられたプロペラが回り始めた。船内の空気はさらに重くなり、秉核は両膝を揃えた。
手を膝の上に置き、おとなしく座席に座っていた。
しかし、そばにいた将校はいつまでも不可解な笑みを浮かべて秉核を見つめている。数分後、秉核は我慢できなくなった。
ぎこちなく首を回し、仕方なさそうな笑みを作る。
説明しかけた。
「ホールで話したのは、あれはただの……」
この騎士階級の将校は、秉核に弁解の機会を与えなかった。指を振った。
「君の本音だよ」
「さて、私の前で嘘をつくんじゃない。それに、ごまかそうとするときは表情にも気をつけた方がいいぞ」
秉核は目を泳がせた。
弱々しい声だった。
「そんなこと、ありますか?」
この将校は秉核の面白い表情を見て、思わずまた笑みを浮かべた。それから高級将校は自己紹介を始めた。「私は|焰石・擎山《エンセキ・ケイザン》、帝国第三十四師団の最高責任者だ。我が軍団は赤道植民地に駐屯している。あそこの沼地の原住民は、いつも妙なものばかりを飼い慣らしている。私のところは機械技師がひどく不足していてな。どうだい、南へ行ってネズミ退治をしてみる気はないか?」
秉核は愛想笑いでごまかした。
「将来は行くかもしれません。もちろん、すべては私の学業が終わってからですが」
将校は木の肘掛けを軽く叩いた。
「君の学業はすぐに終わるよ。さっきホールで君を裁こうとしていた人物が誰か、知っているか?」
秉核の顔色が変わった。
不吉な予感が胸に込み上げてくる。
小声で尋ねた。
「まさか、まさか」
将校は秉核の額を軽く弾いた。「当たりだよ。聖セイソーク・燦鴻、帝国皇帝の第六皇子さ。彼が指揮する軍団は、ここ数年は砂漠の駐屯地にいた。君を早期卒業させる書類はもう提出済みだ。この試練が終わったら、軍隊生活の準備をしておけ。まあ心配するな、君は機械技師だ。機械の道ではかなりの才能があると聞いているし、機械制御者に昇格する可能性も大いにある。十年後には俺と同格になってるかもな、ははは。」
この擎山という将校が話せば話すほど、秉核の顔色はますます青ざめていった。
これは、軍隊に入るか入らないかの問題ではない。
どうやら、潰されそうな話だった。
秉核は泣きそうな声で言い訳した。
「前線から奪還した敵の機械なんて、元々私たちが手を出すべきものじゃないでしょう?あの機械は帝国機械部がすでに研究済みで、私たちに送られてきたのは、ただのからかいですよ。
少しでも理性的な人なら分かることです。素人集団に外装を見せただけで複製させようなんて、人を睨んだだけで妊娠させるより非現実的です。帝国機械院の人たちは、最初から私たちの成功なんて期待していません。ただ、若者が慌てふためく様子を見て楽しんでいるだけです。仮に万が一、私たちが成功したとしても、それは帝国軍械開発部の面子をつぶすことになるでしょう」(秉核は上層部の思惑を見透していた。上層部は最初から、学院の若い機械技師たちに非凡な見解があるなどと期待していない。秉核も最初からまったく興味がなかった。だが、向こう見ずな皇子に出会ってしまい、秉核自身も馬鹿だったのだ。)
……
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