陰謀の中の思惑 その二
城透は目を動かして言った。
「殿下、今のあなたは舞台で最も華やかな花です。あなたより美しい花など、存在するでしょうか?」
椅子に座ったハヴィナは足を組んだ。白い靴を履いた長い脚が、空色のロングドレスから覗いた。
彼女の顔には依然として笑みが浮かんでいたが、その口調はどこか哀れげだった。
「大陸で上級職業に昇格できる俊英は数えるほどしかいないわ。その数少ない中に、私に花を捧げてくれる人はいるかしら?」
宴会の音楽はまだ続いていた。しかし、オーカ人部隊のリーダーである城透はハヴィナのこの一言を聞き、目に鋭い光を宿した。
目の前のこのファヴィース王選者は、どうやら別の方面に何かを求めているらしい。
現在、オーカ帝国上層部は同盟国ファヴィースに配慮していくつかの計画を練っている。同時に、ファヴィースの一部の行動を黙認してもいた。
この複雑怪奇な政情の中に、今や個人の要素が作用し始めていた。
ハヴィナは現在、プロイスの利益を代表している。しかし今、彼女が城透に語った言葉には、彼女自身の考えが暗に示されていた。
ハヴィナはこの王選会議で、単なる社交界の花になりたくはなかった。彼女も自分のために何かを得ようとしていた。では、この少女は何を欲しがっているのか?金?彼女は困っていない。権力?彼女のような少女は、そんな複雑なものを求めたりしない。プロイス大公の孫娘として、現時点での社会的地位は十分だった。では、彼女が本当に欲しかったものは何なのか?
城透は会場で威風堂々としたカル世子を見、次いでハヴィナを見て、心の中でため息をついた。
大物たちが計画を立てるとき、その進行過程で起こる特殊な事態までは、考えが及ばないものだ。
今のハヴィナは、明らかにハンサムなカルに目をつけている。もちろん、今のところハヴィナはそれを表に出していない。
上層部の策略家たちにとっても、このような「一目惚れ」の筋書きを即座に見抜くことは不可能だった。
オルカとプロイスの内情を一部知るハヴィナは賢い女だ。
彼女は愚かにも内情をカルに明かしたり、人魚姫が王子に愛されることを願うように、カルに好意を持ってほしいと懇願したりはしない。
彼女のような抜け目ない者は、自分が謀略の中で重要な役割を担っていることを利用した。
策謀者たちと交渉し、自分に力を貸してもらうことにした。
上層部同士が互いに計算し合う政治的駆け引きを利用して、自分の恋を成就させようとは。
この女も実に賢いと言えるだろう。
ハヴィナは、自分とカルとの間の距離をよく理解していた。
西大陸の最上位貴族のサークルは、それほど広くない。
上位職業者を擁する大家の族長たちは、他家で昇格の可能性のある若者たちの情報を、机の上に事細かに記録している。
貴族の位が高ければ高いほど、一族の優れた子弟の結婚には慎重になる。たとえば聖ソークでは、侯爵や伯爵家の優秀な子弟は、首都の天体塔で互いに知り合うことができる。
しかし公爵や皇室の優れた子弟たちは、そのサークルの中で知り合うことを許されていない。
ハヴィナは非常に美しく、将来は確実に中位職業者になれるだろう。
しかし、今の「王選者」という箔をつけた身分を除けば、彼女の身分はカールには遠く及ばない。
彼女がすべきことは二つある。
第一に、カールに自分を愛させること。
第二に、これらの策謀者たちに自分とカールの結婚を後押しさせることだ。
宴の音楽は相変わらず柔らかかったが、城透とハヴィナの偽りの笑顔の下では、複雑な思いが交錯していた。
城透は応じた。
「プロスペラはこれまでも、そしてこれから百年にわたっても、帝国にとって大陸で最も重要な同盟国であることに変わりはありません」
ハヴィナは頷き、笑みを浮かべて言った。「ええ、家の長老たちもオルカとの外交関係を非常に重視しています」どうやら彼女は、城透が自分が待っていた態度を示すのを待っていたらしい。
城透は、笑顔を崩さず感情の変化も見せないこの少女に、密かに警戒心を抱いた。
同時に、数十メートル離れたカルを一瞥した。
恋に落ちた女は理性的ではない。
両国の策略がこんな不確定要素に乱されることへの懸念から、
城透は笑いながら言った。
「殿下、今こそあなたの美しい花が咲くのを見るのが楽しみです。今の王子様も、将来は蛙に変わって、あなたに救いを求めるかもしれませんよ」
一族が衰退すれば、上位の家族は自らの優れた子弟を手放さざるを得なくなる。
オーカの戦略において、オークリー公国は必ず弱体化させねばならない対象だった。
城透は曖昧な言い方で約束し、話を続けようとしたところで、会場の雰囲気の変化に遮られた。
会場ではますます多くの人々が窓の外へ視線を向け、中には観測系の魔法で観察する者もいた。
人々は複数の光点が高空へ昇るのを見た。
貴族の中には狙撃者もおり、狙撃者の観察によれば、この不思議な花火は七~八千メートルの高さまで弧を描いて上昇し、その後落下した。
そしてわずか数分の間に、この奇妙な花火が何度も現れた。
窓辺に歩み寄った城透は方角を確かめた。
それが自分たちの駐屯地にある機械工場の方向だと気づくと、顔の筋肉が思わず痙攣した。




