錯綜する利益派閥 その三
(PS)オーカ帝国の機械化旅団には、一個装甲中隊として二十機の二足歩行主戦機甲(37mm砲)、十五機の対歩兵機甲(水冷式機銃二丁)、十五機の120mm迫撃砲機甲、十五台の榴弾砲車、三十台の無限軌道装甲兵員輸送車が配備されている。
最も重要なのは、数が一定しない各種の機械輸送車両である。
このような部隊の総人員は三千人で、三人の「騎士射手」が指揮を執る。
また、一人の機械制御者が率いる機械整備隊が、この機械部隊の整備を専門に担い、車両の後方支援を提供している。
……
海軍と陸軍は卒業生の分配について協定を結んでいるが、明らかに双方とも小細工を弄して協定を回避している。
彼らが奪い合っているのは機械制御者だけではない。
鉄鋼から硝酸工場の生産量まで、さまざまな工業資源も争奪の対象だった。
双方の矛盾は長く続いている。
むろん、今になってこの矛盾が突然爆発した引き金は、愚かにもオーカへやって来た秉核である。
陸軍は、海軍が非常に若い機械制御者(秉核)を獲得したことを知った。
海軍が大型戦艦を建造できる造船所を意気揚々と開こうとしていると聞いて、羨ましがった。
秉核が機械制御者であるという情報を、陸軍は後から知った。
人を派遣して引き抜こうとした時には、海軍の連中はすでにその機械制御者に大量の生産任務を押し付けていた。
通常の手続きでは引き抜けず、陸軍は非常に不満だった。
しかし彼らには手段があった。
そして今、選帝侯護衛という政治任務を利用して、海軍のシステムから直接、強引に人を引き抜いたのだ。
陸軍はこの若い機械制御者を、まず海軍の支配範囲の外へ移すことを計画していた。
その後で、ゆっくり料理するつもりなのだ。
……
海軍も陸軍と数百年にわたって争ってきたので、この会議が始まった時点で、陸軍が何をしようとしているかは分かっていた。
海軍の利益を守るため、海軍の数人の大将は一歩も譲らなかった。陸軍が秉核の件に触れた時のことである。
瀾濤、克勳(海軍上将、職業は要塞)が声を上げた。
「十年?十年間も外に移動させて、あの機械制御者を遊ばせるのか!我々の工場を麻痺させたいだけでなく、あの若い機械制御者を潰すつもりだな」
林隱大公が声を荒らげた。
「何を廃人にすると言うのか?あの子はまだ十三歳の未成年だ。そんな重い任務を押し付けて、お前たちの良心はどこにある?お前たちがその年頃の時、何をしていた?学校で女の子にラブレターを書いていたんだろう。十年後の彼は二十三歳で、ちょうど帝国に尽くす年頃だ。今はただの児童労働者だ。お前たちは帝国の法律を踏みにじっている」
この大公が法律について語ると、傍らの騎士がすかさず立ち上がり、帝国法典を広げてみせた。
手の魔法カーソルが、法典の児童保護条項を指し示していた。
この論争において、陸軍側の準備は実に周到だったと言える。
「トントントン」という叩く音が会場に響き渡った。
首相はハンマーを振り上げ、この口論を終わらせようとした。しかし、まったく止まらない。むしろ角笛のように、衝突をあおるだけだった。
だが帝国海軍は、突然テーブルの上のインク瓶を投げつけてきた。
「法典?俺に法典を説くのか?陸軍の黒い工場をちゃんと調べてみろ。それで児童労働が何か、わかるだろう」
陸軍の人間は身をかわした。
テーブルに散らばったインクを見て、額に青筋を立てた。
陸軍元帥の一声で、陸軍省の連中が突進していった。
……
会議の後半は、ひどく混乱した。
乱闘の経過と結果については、それぞれの言い分がある。
陸軍省関係者の話によれば、林隱公爵は山のように立ち上がった。
向かいに並んだ白い制服の海軍を威圧的に指さして、叫んだ。
「こいつらを片付けてしまえ!」
陸軍の騎士たちは隊を組んで、海軍の役立たずどもを散々に打ち破った。
海軍省関係者の話によれば、|フッド公爵は貴族らしく優雅にインク瓶を投げつけた。
そのとき、陸軍のボスは毛を逆立てた野犬のように飛び出した。
ちょうど海軍の待ち構える陣の前に転がり込む。
散々に打ちのめされて、逃げ惑った。
上院の他の者たちの目には、両者が罵り合ったあげく、すぐさま取っ組み合いの感情交流を始めたように映った。
首相の小槌に「促され」、「時間に追われて」。
上院は中断を余儀なくされた。
議員たちは「慌てて」退散した。
この愚か者たちが議会で乱闘を繰り広げるのは、定番の見世物となっている。
ほぼ毎回の、重要案件の討論における。
良心の欠けた数人などは会議の隅に集まり、こっそり賭けをしていた――
今回の殴り合いで、海軍が勝つか、陸軍が勝つか。




