Appendix 5 登場人物紹介(4)
※ ニューヨーク第六行政区編までのネタバレを含みます。
〈リチャードソン協会/リチャードソン学園中等部〉
アデライン・ソフィア・フーヴァー ♀ 32 魔術師(現代実践魔術)
リチャードソン学園中等部・高等部教師。魔導量子化学の専門家。エリクサーをコントロールする呪文の開発者。朗らかな性格で、日本語を喋る時は語尾がカタカナになりマース。穏やかかつ朗らかな性格だが、怒ると滅茶苦茶怖い。通称「氷の女王アデライン」。官能的な身体つきをしており、無自覚的なスキンシップで賢治をよく困惑させる。魔導人類学者である祖父が生前に養子にしていたタニアを養子として引き取る。
クイントン・ヨーゼフ・ハンセン ♂ 31 魔術師(現代実践魔術)
リチャードソン魔導学園中等部・高等部の教師。極めて厳しい性格で、ミリタリースクールのような授業を行う。アデラインとは姉弟。赤ん坊の頃に親類のハンセン家へ特別養子縁組に出されたためファミリーネームが違う。不破の元教師。みすみすゼノ・ブレイブスにリクルートさせて、死なせてしまったことを強く悔いる。その後魔導軍に志願して、ノアルティング内戦の最終局面で後方支援に従事する。最終階級は大尉。この経験から、現在のような軍隊的実力主義教育を行うことになった。
ウィリアム・アンドレアス・エイヴォン ♂ 34 魔術師(現代実践魔術&「永久の集」流魔術)
リチャードソン学園中等部・高等部の教師。ハンセンの友人。肩甲骨まで広がるハニーブロンドが特徴。優しい性格で、賢治たちに安心感を与える。だがその正体は、カルト宗教術師結社・永久の集ニューヨーク会堂の司祭。教団の私兵である「辰の兵士」における複数の部隊の司令官である。
ポ・ラクヨン ♂ 15
リチャードソン学園中等部三年。韓国の魔導貴族。プライドが高い性格で、最初は賢治たちと衝突していたが、講習終了後は互いの実力を認め合って打ち解ける。召喚精霊を強制的に帰還させたり、撤去させたりする戦術「バウンス」および「リムーバル」を得意とする。父親が韓国魔導軍の中将。兄も将校だったが、ノアルティング内戦の後方支援でPTSDを起こして重病人となり、「自分が兄の代わりに将校になる」と家を背負う覚悟を抱いている。
タニア・フーヴァー ♀ 15
リチャードソン学園中等部三年。アデラインの養子。学園の中では、真っ先に賢治たちと仲良くなる。優柔不断でほわほわした性格。だが、ひとたび仲間に危機が迫ると戦う覚悟を決める戦士の血が流れている。ワキンヤン(サンダーバード)を崇拝し、召喚・喚起できるトンワン族の一人であり、一族にとって因縁の敵である「騎士」の本名を知っている。このことから、賢治たちに「マージナリストは本名を呼ばれると霊力場が収束する」という仮説を確信に導かせる。
マーク・スノッディ ♂ 15 魔術師(現代実践魔術)
リチャードソン学園中等部三年。アフリカ系の背が小さな男子。運動は余り得意じゃないがノリは良い、というかうるさい。トマーサとは初等部以来の仲良しだが、ゲームの腕は足元にも及ばない。得意呪文は火術系、得意戦術は「ライツ」。聞き間違えから、賢治のことを「マッケンジー」と呼ぶ。
トマーサ・フレイジャー ♀ 15 魔術師(現代実践魔術)
リチャードソン学園中等部三年。アフリカ系の非常に背が高い女子。後ろに束ねたドレッドロッグス。丸眼鏡をかけている。格ゲーが得意で、「待ち」を使わせると右に出る者がいない。魔術も同じで、「タートル」戦術を得意とする。スノッディとは凸凹コンビの仲良しで、フローレンスとはゲーム仲間。
フローレンス・シュラー ♀ 15 魔術師(現代実践魔術)
リチャードソン学園中等部三年。イギリスの魔導貴族の出身。プラチナブロンドのベリーショート。流暢に発話するのが困難な特性を持つ。内向的な性格。桐野と以前、オンラインゲームで対戦をしたことがある。得意な術系統は地術で、得意な戦術は「ビルデス」。
シモーヌ・ジョアナ・ド・メヤール ♀ 14 魔術師(現代実践魔術)
リチャードソン学園中等部三年(一年飛び級している)。金髪の姫カット。お嬢様口調で、口ぶりと同等の気位の高い性格。賢治と同じゲーティア使い(発音はゴエティア)。フランスの魔導貴族、ド・メヤール家出身。ヨンヌ魔導大学に通う姉がいたが、シモーヌが11歳の時、実験に失敗して事故死した。以後、「ゲーティアの悪魔は姉の仇。全員調伏させてやる」と気張るようになった。だが、賢治・現世・マルコシアスに助けられ、考えを改めるようになる。
王順風 ♀ 15 魔術師(現代実践魔術)・超能力者(猩々の真祖)
リチャードソン学園中等部三年。吉安省自治区に居住する猩々の農商術師結社・武猩菜帮の出身。非情に小柄で、ちょこまか動き回って翻弄させるのが得意。活発な性格でまず口が動くタイプ。しょっちゅう言い過ぎては、ジャスティンに諌められている。風術系の超能力を使う。
ジャスティン・ミカエル・アレクサンダー・ホール ♂ 15 魔術師(現代実践魔術)・超能力者
リチャードソン学園中等部三年。母がギリシャ系のミノタウロスの著名な家系。筋肉隆々で美しいハニーブロンドをした少年。性格はフレンドリーで初対面の人とも打ち解ける。日本と日本文化が大好き。迷宮を作り出す〔クノッソス・ラビュリントス〕と、霊力の斧を生み出す〔プシュケ・ラビュリス〕は強力。
ロルフェ・サグ・エイセル ♀ 15 魔術師(現代実践魔術)・超能力者(ハウフルの真祖)
リチャードソン学園中等部三年。デンマーク出身。緑髪の三つ編みを前に出している。かなりふくよかな体型。眉間に皺が寄りがちなため不機嫌だと勘違いされがちで、実際に自他ともに厳しい性格だが、実力を認めた相手には気を許す。一日最低8時間は海水に浸されていないと、健康を害するため、常に移動式の水槽に浸かっている。汎人界に用事があるときや、催し物のときは人の両足になるよう「変化」する。ハウフルとはデンマークの人魚の一族で、その歌を聞くものを眠らせる力を持っている。
クエース・スペンサー・ムーサ・ジブール ♂ 15 魔術師(現代実践魔術)・超能力者
リチャードソン学園中等部三年。スーダン出身。実家は回教徒だが、戒律が緩いリベラルな教派に属している。セミショートのカチューシャ網みのドレッドロックス。ややナルシストかつレディファーストを心がける性格で、女子のエスコートが得意。アダンダラとはスーダンの伝承で、邪視により相手を失神にに至らしめる超能力を持つ。
〈【絡繰】(オルガノン)〉
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【絡繰】の運営決定機関である基柱のなかで、最高決定権を持っている存在。即ち、【絡繰】という術師結社の首領。その正体は、基柱以外知らないとされている。
HyS/アラナス・デ・ラ・リョサ ♂ 28 アルター(影鰐)
妖獣「影鰐」を相手に宿し、影へと瞬間移動することができる異能〔ハイド・アンド・スタッブ〕を持つアルター。見た目はラテンアメリカ系の美男子であり好青年に見えるが、その本性は極めて粗暴かつ残虐。生きたまま若い女性の首を切り取ることが嗜好である快楽殺人依存者。姫香を始末し、賢治と現世を狙って連れ攫おうとする。最終的に、メイクスターとⅠ・スラッグに始末される。
サジュマン/不破真樹夫/郷田格 ♂ 25 魔術師(現代実践魔術)
「猫の王様」亭のキッチン担当。アッシュグレイの髪をした中性的な青年。哲学の話で賢治と意気投合する。実は【絡繰】から脱走した構成員で、円島に潜伏していたのをHySに見つけられてしまい、脅迫されて彼の命じられるままに行動する。相手の霊的格律を操作することができる凶悪な呪文、マージナリストを一時的に普通の人間に戻す呪文を使う。ノアルティング戦争の経験があり、その際はイソマツ(Ba-T)のエージェントだった。クイントンの元教え子。
B・D・T/鞦 ♂ 17 アルター(コボルト)/超能力者(鴆とヒトのハーフ)
亜人「コボルト」のアルター。見た目は痩せぎすで陰気な少年。人間離れした身体能力により、豊かな緑髪を振り乱して「ビャイヤイヤイ」という怪鳥音を発し、メイクスターが発明した巨大な赤い手甲鉤状の魔道具兵器「乱舞の柘榴石」で引っ掻き回すように切り裂いて攻撃する。同じ価値のものを強制交換させる異能〔バンデット・トレーディング〕は、本来持っていた鴆の超能力と交換し、一時的に使えるようにすることさえできる。メイクスターには、単なるペア以上の感情を抱いているようだが……?
メイクスター/英美里 ♀ 17 魔術師(現代実践魔術&???)
B・D・Tのペアであるエージェント。黒髪のセミショートをバレッタでまとめ、分厚い黒縁眼鏡をした少女。B・D・Tの操る武器は、全て彼女による発明。内向的な性格だが衝動的かつ注意欠陥の面があり、B・D・Tがピンチに陥ると冷静さを失う。B・D・Tには、単なるペア以上の感情を抱いているようだが……?
Ⅰ・スラッグ ♂ 31 アルター(古空穂)
【絡繰】構成員。古空穂のアルター。魔導弾を無限に生成することのできる異能〔イニザウスティブル・スラッグ〕を持つ。寡黙かつ慎重な人格の持ち主で、精確な狙撃を得意とする。HySを見限り、B・D・Tとメイクスターの二人を反基柱派に勧誘する。
〈永久の集〉
「聖母」/カシマさま 外見年齢20歳前後 ♀ ?
新興宗教術師結社「永久の集」の首領。黒い長い髪を棚引かせた、神秘的な雰囲気のする女性。円島自治区・金長町にある研究施設兼多目的製造工場・ラボラトリオの内部に居を構える本部会堂で信者に指示を出す。賢治のことを知っているようだが……?
・「騎士」/スリーピー・ホロウの首無し騎士/ヨーム・シュトープ マージナリスト
聖母を護る「守護者」が一人。二メートルを超えるツヴァイハンダーを振り回し、空を飛ぶ黒馬を操る。ランツクネヒトの流れを汲む傭兵集団の傭兵。トンワン族と奮戦した。その因縁が本名をトンワン族に刻ませて、代々受け継がれたため、賢治・現世・タニアとの戦いに敗北した。「ゲハハハ」と豪快に笑う。享楽的な戦闘マニア。だが、通すべき筋は通す武人でもある。
〈その他の登場人物〉
森姫香/ひき子さん ♀ 享年16歳 マージナリスト
家出少女。突拍子もない他動的な行動や、明らかに常識に欠いている言動が多く、桐野にしょっちゅう怒られている。母親に殺されてマージナリスト「ひき子さん」となって復活。母を殺害して、家出する。円島自治区で出会った賢治たちと友だちとなるが、彼女を追う【絡繰】に追い詰められ、不破の攻撃を受けて相模湾に消える。この悲劇的な別れは、賢治たちに忘れられないトラウマを与えた。
ニフタ ♀ 享年22歳 超能力者(エンプーサの真祖)
トラキア地方にあった吸血鬼の国出身である胡桃色の髪をした少女。属州として併呑後、奴隷市場でマルコスと一緒に収容されていた。純真無垢な性格で、「かつて、トロイアにあった祖国のように、いつかヒトと亜人が互いに『生きているだけで尊ぶことのできる』世界が来る」と信じている。だがその夢は、二千年近く経った現在でも実現していない。




