魔法薬 1
マカカイア・ジェストから駆除するための魔法薬が完成したとの連絡が入ったのは、地下の怪物を見つけてから二週間が経っていた。
「やっと出来たみたいですね」
寝起きのようにくしゃくしゃの頭を掻きながらロドニアスが部屋に入って来た。
魔物を駆除する薬を作っていたマカカイア・ジェストや神殿の内部調査に忙しいラミュエルと違って特にやる事もなかったため本当に寝起きだったのかもしれない。
「クイス導師も、何かしないとカビ生えますよ」
こちらの考えを先回りしたような台詞に皮肉の一つでも言いたくなったが、言い訳のような言葉しか浮かばなかった。
「私は、ディナエルの情報を探してだな……」
「見つかったんですか?」
「まだ見つかっていないが……」
「そうですか。それより、あの怪物を始末してしまうんですか?」
「と、言うと、使い道があるのか?」
「生かしていれば、利用しようとしている者が出て来るかもしれませんよ」
「確かにそれもあるが、どのように使おうとしているのか分からん相手を待つのはな……。それに被害が出るほど大きくなられる方が困る。先に手を打った方が良いだろうな」
マカカイア・ジェストの作った魔法薬でうまくいくとも限らないのだ。試せる機会を逃す手はない。
「それもそうですね。駆除しようとすれば出て来るかもしれませんし、ジェストの工房まで取りに行きましょうか」




