基礎授業
「異能には系統が三つ存在する」
亜門先生がけだるそうに話し始めた。
「自然系統、強化系統、特殊系統の三種類だ。天城、この三種類の特徴を説明してみろ」
「はい、自然系統は火、水、風、土などこの世に存在する自然現象を操ることのできる能力であり、操れる規模によって異能名が変わってきます。強化系統は体の能力を強化したり魔力を身にまとったりなどをして強化する能力です。特殊系統は存在が珍しく使い手が少ない能力でまだ未知のことがたくさんある能力です。世界に存在する7人のSSSランクの全員が特殊系統だといわれています」
さすが美空さんですね..長考することもなく完璧に答えました。
その優雅な姿に男子の視線はくぎ付けだ。大我は寝ている..大丈夫でしょうか
「ありがとう、完璧な答えだ。他の奴もしっかり覚えておけ。次に立ち入りが制限されている禁忌区域が五つ存在する。小暮、全部答えろ」
グー..グー..
後ろの大我は思いっきり寝ている。亜門先生の視線がとても怖い、それはもう人を殺せそうなくらいの眼光である。とばっちりが来ると大変迷惑なので起こしてみる。
「大我、起きてください。先生がとても怖いです。起きないと大変なことになりますよ」
グー..グー..
...だめですね..
まずいです、先生がこちらへ向かってきております。手には分厚い生徒名簿...あれで何をするつもりなのでしょうか。
生徒名簿の持っているほうの手を振り上げ、大我の頭めがけて思いっきり振り下ろした。
ズドン!
垂直に大我の頭にクリーンヒットし、けして人の頭からはなってはいけない音が響いた。
ーーこのときクラス一同の心が一つになったーー
『先生は絶対に怒らせないようにしよう』
「小暮、早く答えろ」
亜門先生が再び尋ねた...が、大我はピクピクと体を痙攣させ、白目をむいている。これは...完全に気絶していますね。
「先生、気絶しているようですよ」
「チッ、こいつにはあとで出す課題を倍にしておこう。じゃあ、神薙答えろ」
やはり私にとばっちりがきましたか...
「わかりました。この世界には、『神獣の森』、『冥府の洞窟』、『死の海』、『最果ての大地』、『迷宮砂漠』があり、それぞれに危険度SSSランクの魔獣が跋扈しています。最奥には番人がいて、番人は何かを守っているといわれています」
「その通りだ。Sランク以上の異能者が10人はいなければ勝てない魔獣ばかりだ。絶対に近づくなよ」
先生がいつになく真面目な顔をして私たちに忠告した。
「せんせーい」
生徒の一人が手を挙げた。
「なんだ」
「SSSランクのひとでもかなわないんですか?」
「そいつらは例外だ、SSSランクは単独で勝負ができる強さを持っている。だが、参考にはするな。そいつらは異常な強さだ、みても何もわからん」
先生はまるであったことがあるかのように話している。珍しく、先生は苦虫を嚙み潰したよう顔をした。
「先生はあったことがあるのですか?」
「ああ、実力がかけ離れていてどのくらい強いかよくわからなかったがな...まぁ、その話はいい。次行くぞ次ぎ」
先生が話題をそらした。クラスから不満の声が上がったが、先生の一にらみでみんな沈黙した。
「よし、次は違法行為についてだ。まず学生が許可なく学園の外で一般人に向けて異能を使用し危害を加えるのは禁止だ。学園内でも許可なく私闘することは禁止されている。破った場合は罰則が下る。このほかにも細かいルールはあるが各々確認しておけ。以上、午前は終わりだ。解散」
先生はそう言い教室を出て行行くとき..
「神薙、小暮にあとで俺のところに来るように言っておけ」
「わかりました」
大我、ご愁傷様です。
私は静かに合唱した。




